「通信制大学で取った単位って、通学制の大学でも使えるの?」「通学制から通信制に編入したら、今までの単位はどうなるの?」こういった疑問を持つ方は多いです。
結論から言うと、通信制大学の単位は通学制大学と互換できるケースが多いです。ただし、大学や学部によって認定される単位数や条件が異なるため、事前の確認が欠かせません。この記事では、単位互換の仕組みや注意点をわかりやすく解説します。

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通信制大学と通学制大学の単位互換とは
単位互換とは、ある大学で修得した単位を、別の大学で修得したものとして認定してもらう制度のことです。通信制大学と通学制大学の間でも、この仕組みが適用される場合があります。
単位互換が行われる主なケースは以下の通りです。
- 編入学時の単位認定:通学制から通信制(またはその逆)に編入する際に、前の大学で取った単位を認定してもらえる
- 同一大学内の転籍:通信教育課程から通学課程へ転籍する場合に、修得済み単位が引き継がれる
- 科目等履修生としての単位取得:他大学で科目等履修生として取った単位を、所属大学で認定してもらう
編入学時の単位認定の仕組み
通信制大学から通学制大学(またはその逆)に編入学する場合、前の大学で修得した単位の一部が認定されます。認定される単位数は大学によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
3年次編入の場合
最大60〜62単位が認定されるケースが多いです。たとえば法政大学通信教育部では、3年次編入の場合に最大61単位までが認定されます。
2年次編入の場合
最大30〜31単位が認定されるのが一般的です。短期大学からの編入や、専門学校からの編入もこのパターンに該当します。


同一大学内の転籍(通信→通学)
一部の大学では、通信教育課程で一定の単位を修得すると、通学課程への転籍試験を受けることができます。転籍が認められれば、通信で取った単位を活かしながら通学制で学ぶことが可能になります。
転籍制度がある主な大学
- 法政大学:通信教育部で所定の単位を修得し、転籍試験に合格すれば通学課程の2年次または3年次に転籍可能
- 中央大学:通信教育課程から通学課程への転籍制度あり
- 日本大学:通信教育部から通学制への転籍が可能
転籍制度はすべての大学にあるわけではありません。また、転籍には試験や面接が必要な場合が多く、希望すればできるだけ転籍できるとは限らない点に注意が必要です。
他大学間での単位互換の方法
異なる大学間で単位を互換するには、主に以下の方法があります。
1. 編入学による単位認定
前述の通り、編入学時に前の大学の単位が認定されます。この場合、成績証明書やシラバスをもとに大学側が審査し、認定可能な単位を判断します。
2. 単位互換協定による認定
一部の大学間では、単位互換協定が結ばれている場合があります。この協定がある大学同士であれば、在学しながら他大学の科目を履修し、その単位を自分の大学の単位として認定してもらえます。
3. 放送大学の活用
放送大学は多くの大学と単位互換協定を結んでおり、放送大学で取得した単位を所属する大学の卒業単位に算入できるケースがあります。学費も比較的安いため、効率的に単位を取得する方法として活用されています。


単位互換を活用するときの注意点
単位互換は便利な制度ですが、いくつかの注意点があります。事前に把握しておくことで、スムーズに手続きを進められます。
- 認定されない科目もある:専門科目や実技科目は認定されにくい傾向がある
- 認定上限がある:多くの大学では、認定できる単位数に上限が設けられている
- 成績は引き継がれないことが多い:単位は認定されてもGPAには反映されないケースが一般的
- 手続きに時間がかかる:単位認定の審査には数週間〜数ヶ月かかることもある
単位互換に関するQ&A
Q. 通信制大学で取った単位は就職で不利になる?
文部科学省に認可された通信制大学で取得した単位は、通学制と同等の効力を持ちます。就職活動で通信制だからという理由で不利になることは基本的にありません。
Q. 専門学校の単位も通信制大学で認定される?
専門学校から通信制大学に編入学する場合、修業年限が2年以上で総授業時間数が1,700時間以上の専修学校であれば、単位認定の対象になる場合があります。大学によって条件が異なるため、事前確認が必要です。
Q. 科目等履修生で取った単位は卒業単位に算入できる?
大学によっては、入学前に科目等履修生として取得した単位を卒業単位に算入できる場合があります。ただし、算入できる上限単位数が決まっていることがほとんどなので、入学前に確認しておくと安心です。
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単位認定の申請書類を整理しておくと手続きがラク
単位認定の申請では、前の大学の成績証明書や在籍証明書、シラバスの写しなど、原本と控えを何種類も扱うことになります。届いたそばから科目ごとに分けて入れておける個別フォルダやポケット式のクリアファイルがあると、大学から追加提出を求められたときにすぐ取り出せます。証明書は再発行に手数料と日数がかかるので、折らずに保管しておくのが無難です。
まとめ
通信制大学と通学制大学の単位互換は、編入学や転籍の際に大きなメリットをもたらす制度です。うまく活用すれば、学習期間の短縮や学費の節約につながります。
ただし、認定される単位数や条件は大学ごとに異なるため、できるだけ志望する大学の入学課に問い合わせて確認しましょう。


単位互換の具体的な手続きの流れ
単位互換を実際に行う際には、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、一般的な手続きの流れを紹介します。
ステップ1:志望する大学に問い合わせる
まず最初に行うべきは、編入先または転学先の大学に連絡して、単位互換が可能かどうかを確認することです。大学の入学課や通信教育部の窓口に、自分の状況を説明して相談するのが最も確実な方法です。
ステップ2:成績証明書とシラバスを準備する
単位認定の審査には、前の大学で取得した科目の成績証明書と、各科目のシラバス(授業概要)が必要になることが多いです。シラバスは大学によってはWebサイトで公開されていますが、古い情報は入手が難しい場合もあるため、在学中にコピーを保管しておくと安心です。
ステップ3:認定審査を受ける
提出した書類をもとに、大学側が単位認定の審査を行います。審査では、科目の内容が編入先の大学のカリキュラムと同等または関連性があると判断された科目が認定されます。審査期間は大学によって異なりますが、数週間から数ヶ月かかることがあります。
ステップ4:認定結果を確認する
認定結果が出たら、どの科目が何単位認定されたかを確認します。認定された科目は改めて履修する必要がないため、残りの卒業要件に集中して学習を進めることができます。


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単位互換を最大限に活用するためのコツ
単位互換の制度を上手に活用するために、知っておきたいコツを紹介します。
教養科目は認定されやすい
英語、数学、心理学、経済学などの一般教養科目は、大学間で内容が似通っていることが多いため、比較的認定されやすい傾向があります。一方、専門科目や実技系の科目は、大学ごとにカリキュラムが異なるため認定されにくい場合があります。
複数の大学に問い合わせて比較する
同じ科目でも、大学によって認定される単位数が異なる場合があります。複数の大学に問い合わせて、最も多くの単位が認定される大学を選ぶのも賢い方法です。
科目等履修生制度を事前に活用する
入学前に科目等履修生として単位を取得しておき、入学後にその単位を卒業要件に算入する方法もあります。放送大学は科目あたりの学費が安いため、この方法と相性が良いです。
単位互換を最大化するためのチェックリスト:
- 在学中にシラバスと成績証明書のコピーを保管する
- 複数の大学に認定可能な単位数を問い合わせる
- 教養科目を多く取っておくと認定されやすい
- 放送大学での先行履修も検討する
- 手続きのスケジュールに余裕を持つ
単位互換に関する制度の歴史と背景
単位互換制度は、大学間の連携を促進し、学生の学習機会を広げるために整備されてきました。文部科学省は大学設置基準において、他大学で修得した単位の認定に関する規定を定めており、これに基づいて各大学が独自の単位認定基準を設けています。
特に通信制大学と通学制大学の間の単位互換については、通信教育の質の向上とともに、認定範囲が徐々に拡大してきました。文部科学省に認可された通信制大学で修得した単位は、通学制と同等の教育水準として認められており、編入学時の単位認定の対象になります。
単位の上限と例外
大学設置基準では、他の大学で修得した単位の認定上限が定められていますが、具体的な上限数は大学によって異なります。一般的には60単位が上限とされることが多いですが、大学や学部によってはそれ以上の単位を認定するケースもあります。入学前にできるだけ確認しておきましょう。


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単位互換でよくあるトラブルと対策
単位互換の手続きでトラブルが起きないよう、よくある失敗例とその対策を知っておきましょう。
シラバスが見つからない
卒業した大学のシラバスが必要ですが、古い年度のものが入手できないケースがあります。在学中にシラバスのコピーやPDFを保管しておくことが最善の対策です。卒業後でも、大学の教務課に問い合わせれば対応してくれる場合があります。
想定より少ない単位しか認定されない
出願前に「これくらい認定されるだろう」と期待していたのに、実際の認定数が少なかったという声もあります。事前に大学の担当者に具体的な科目リストを見せて、認定の見込みを確認しておくと安心です。
参考サイト:公益財団法人 私立大学通信教育協会|法政大学通信教育部|放送大学
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