「慶應の通信って実際どうなの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。通信制大学の中でもトップクラスの知名度を誇る慶應義塾大学の通信教育課程ですが、良い面と大変な面の両方があります。
慶應通信の最大の特徴は「入学のハードルは低いが、卒業のハードルが極めて高い」ことです。書類選考のみで入学できますが、卒業率は数%と言われており、通信制大学の中でも最難関クラスです。
この記事では、慶應通信の特徴を「メリット」と「大変な点」に分けて整理します。良い面も厳しい面も包み隠さず紹介しますので、入学を検討する際の判断材料にしてください。

📝 入学したら、すぐレポートが始まる
通信制大学は、入学してすぐレポートが始まります。パソコンやプリンタはもちろん、印刷用紙や参考書の置き場所まで、先に決めておくと立ち上がりがまるで違います。入学前に揃えておきたいものを、ひと通り整理しています。

慶應通信の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置学部 | 文学部・経済学部・法学部 |
| 入学選考 | 書類選考のみ(志望理由書・レポート) |
| 学費(年間) | 約17万円(在籍基本料+授業料) |
| 在籍年限 | 最長12年 |
| 卒業率 | 数%程度 |
| スクーリング | 三田・日吉キャンパスで実施 |
| 取得可能な学位 | 学士(文学・経済学・法学) |
慶應義塾大学 通信教育課程(www.keio.ac.jp)は、通学課程と同じ「慶應義塾大学」の学位が取得できる点が最大の魅力です。卒業すれば慶應の卒業生として三田会(同窓会組織)にも入れます。
慶應通信のメリット


慶應義塾大学の学位が取れる
大きな魅力は「慶應の学位が通信で取れる」という点です。通信教育課程であっても学位記には「慶應義塾大学」と記載され、通学制と区別されません。転職や資格取得の場面でも、学歴として示しやすいのは強みです。
学費が安い
通学制の慶應は年間100万円以上の学費がかかりますが、通信教育課程は年間約17万円。この差は非常に大きく、費用を抑えて慶應の教育を受けられるのは大きなメリットです。学費の詳しい内訳は以下の記事で解説しています。



教材の質が高い
慶應通信で使用するテキストは、通学制と同レベルの学術的な内容です。独学でも深く学べる内容になっています。
スクーリングで仲間と出会える
三田キャンパスや日吉キャンパスで行われるスクーリングは、同じ志を持つ仲間と出会える貴重な機会です。年齢層が幅広く、さまざまなバックグラウンドの学生と交流できます。


入学前に知っておきたい大変な点


レポートの合格基準が厳しい
いちばんの壁になりやすいのが「レポートの合格基準の厳しさ」です。慶應通信では各科目でレポートを提出し、合格しないと科目試験を受けられません。レポートが何度も不合格になり、1つの科目に半年以上かかるケースもあるようです。
特に文学部のレポートは学術的な水準が求められ、参考文献の選び方から論文の書き方まで独学で身につける必要があります。
ひとりで学ぶ時間が長い
通信制の宿命ですが、基本的には一人で学習を進めるため、モチベーションの維持が難しく、気軽に質問できる相手も見つけにくい環境です。特に慶應通信は課題の難易度が高いため、孤独感がより強く感じられるようです。
スクーリングの日程・移動の負担
スクーリングは主に夏季・夜間・週末に開講されますが、仕事との両立が難しかったり、地方在住だと交通費・宿泊費がかさんだりします。特に地方在住者にとっては東京まで通う負担が大きいようです。
卒業までに時間がかかる
最短4年で卒業できる制度ですが、実際には6〜10年かかる人がほとんどです。途中で挫折して退学する人も多く、長期戦になることを覚悟しておく必要があります。
慶應通信に向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 学問への強い関心がある | 「とりあえず大卒資格がほしい」だけの人 |
| 文章を書くのが好き・得意 | レポート作成に苦手意識がある |
| 長期間コツコツ続けられる | 短期間で卒業したい |
| 自主的に学習を進められる | 誰かに管理してもらいたい |
| 慶應ブランドに強いこだわりがある | ブランドより卒業のしやすさを重視する |
「学問そのものが好きで、長期戦を覚悟できる人」が向いていると言えます。単に大卒資格がほしいだけなら、卒業率の高い他の通信制大学を選んだほうが現実的かもしれません。詳しくは以下の記事で解説しています。





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学部別の特徴
文学部
3つの学部の中で最も人気が高いですが、レポートの難易度も高いと言われています。哲学・歴史・文学など幅広い分野を学べますが、学術的な文章力が求められます。中学・高校の教員免許を目指せるのも特徴です。
経済学部
数学が必要な科目があるため、数学が苦手な人は準備が必要です。一方でビジネスに直結する内容も多く、実用的です。社会人で経済を体系的に学び直したい人に人気です。
法学部
科目試験は論述式で難しめですが、法律の基礎をしっかり学べ、資格試験の基礎固めにも役立ちます。司法書士や行政書士を目指す人にも選ばれています。
入学前に知っておくべき現実的なアドバイス


慶應通信は「入学=卒業」ではありません。入学してから卒業するまでの道のりは非常に長く険しいです。入学前に以下の点を覚悟しておきましょう。
🐹 慶應通信はレポートが命ですので、論文の書き方や参考文献探しに役立つ本を事前に揃えておくと安心です。レポート作成に便利なアイテムをまとめています。



まず、週10〜15時間以上の学習時間を最低でも確保できるか考えてください。フルタイムで働きながらだと、平日の夜と休日をほぼすべて勉強に充てる覚悟が必要です。
次に、レポートの書き方を基礎から学ぶ姿勢が必要です。J-STAGEなどの学術論文データベースで参考文献を探す方法も身につけておくと役立ちます。
そして、同じ慶應通信の学生とつながるコミュニティを見つけることも重要です。SNSや学習センターでの交流会に参加して、情報交換できる仲間を作りましょう。


よくある質問(FAQ)
Q. 慶應通信の入学選考は難しいですか?
A. 書類選考のみで、志望理由書と課題レポートを提出します。不合格になるケースもありますが、しっかりと志望動機を書ければ合格できるレベルです。学力テストはありません。
Q. 通学制の慶應生と同じ扱いを受けられますか?
A. 卒業すれば学位は同じ「学士」ですし、三田会にも入れます。ただし在学中は図書館の利用範囲やサークル活動に制限がある場合があります。
Q. 慶應通信で教員免許は取れますか?
A. はい。文学部では中学・高校の教員免許(国語・英語・社会など)を取得できます。ただしスクーリングや教育実習が必要なため、計画的な履修が求められます。
Q. 仕事をしながら卒業できますか?
A. 可能ですが、非常にハードです。仕事と両立して卒業する人もいますが、平均的には7〜8年かかっています。家族の理解と協力が不可欠です。
Q. 途中で退学した場合、取得した単位はどうなりますか?
A. 退学後に他大学に編入する場合、取得した単位を認定してもらえる場合があります。編入先の大学の判断になるので、事前に確認しましょう。
Q. 学費の分割払いはできますか?
A. 慶應通信の学費は半期ごとの納入です。年間約17万円を前期・後期に分けて支払います。他の大学に比べて非常に安いので、経済的な負担は少ないです。
「レポートが通らない」への備えとして用意されているもの
慶應通信でつまずきやすいのが「レポートが不合格で返ってくる」ことです。内容の理解不足というより、論の組み立て方や引用・出典の書き方といった作法でつまずいているケースも少なくありません。
アカデミック・ライティングの型を先に一冊で身につけておくと、書き直しの回数を減らしやすくなります。手書き提出の課題がある方は、規定に合う用紙のストックも切らさないようにしておきたいところです。実際の価格やレビューは各ショップで確認できます。
まとめ:慶應通信は「覚悟のある人」にとって非常に魅力的な環境
- 慶應ブランドの学位が年間約17万円で取得できる
- レポートの合格基準が厳しく、独学力が求められる
- 卒業率は数%と非常に低い(長期戦を覚悟すべき)
- スクーリングは三田・日吉キャンパスで実施(地方在住者は負担大)
- 仲間づくりとモチベーション管理が卒業の鍵
- 「大卒資格がほしいだけ」なら他の通信制大学も検討を
慶應通信は決して楽な道ではありませんが、卒業したときの達成感と学位の価値は格別です。メリットと大変な点をしっかり把握した上で、自分に合っているかどうかを冷静に判断してください。覚悟を持って入学する方なら、きっと素晴らしい学びの経験が待っています。
🐹 慶應通信は自宅学習がメインですので、パソコンやノートなどの勉強道具を整えておくのが大切です。通信制大学生におすすめの学習グッズを紹介しています。



🐹 テキスト以外にも、学びを深めてくれる参考書を手元に置いておくと心強いです。通信制大学の勉強にぴったりな本の特集もご覧ください。





🐹 レポートでつまずく人が、いちばん多い
通信制大学で一番多くの人がつまずくのがレポートです。書き方の型を教えてくれる本が1冊あるかないかで、かかる時間はまるで変わります。レポート作成を助けてくれる本と文房具を選んでご紹介しています。毎回ゼロから悩んでいる方は、まずこちらをご覧ください。





