通信制大学で取得した単位や成績を証明する「成績証明書」は、転職活動や大学院進学、資格試験の出願など、さまざまな場面で必要になります。通学制の大学と同じく正式な証明書として発行されるものですが、申請方法や発行にかかる日数は大学ごとに異なるため、事前に把握しておくことが重要です。
この記事では、通信制大学の成績証明書の発行手続き、必要書類、費用、注意点について詳しく解説していきます。

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成績証明書とは?どんな場面で必要になる?
成績証明書の内容
成績証明書は、在学中または卒業までに修得した科目名、単位数、成績評価(優・良・可やGPA等)が記載された公式書類です。大学の公印が押された正式な証明書であり、通信制大学で発行されたものも通学制と同じ効力を持ちます。
成績証明書が必要になる主な場面
- 就職・転職活動:企業から提出を求められることがある
- 大学院への出願:入試の出願書類として必要
- 他大学への編入:単位認定の審査に使用される
- 資格試験の出願:受験資格の証明に必要な場合がある
- 教育訓練給付金の申請:ハローワークに提出するケースがある
成績証明書の申請方法
在学中の申請方法
在学中の場合は、各大学の学生ポータルサイトや事務局窓口から申請できます。多くの大学ではオンライン申請に対応しており、自宅から24時間いつでも手続きが可能です。
卒業後の申請方法
卒業後に成績証明書が必要になった場合は、大学の通信教育部事務局に申請します。申請方法は主に以下の3つです。
- オンライン申請:大学のWebサイトから申請フォームに入力する方法
- 郵送申請:所定の申請書を記入し、手数料とともに郵送する方法
- 窓口申請:大学の事務局に直接出向いて申請する方法
電話やFAX、メールでの申請は受け付けていない大学がほとんどです。
卒業後の申請では本人確認のため、運転免許証や健康保険証などの身分証明書の写しの提出が必要になります。代理人による申請には委任状が必要な場合もあります。
大学別の発行手数料と日数の目安
成績証明書の発行手数料や所要日数は大学によって異なります。以下は主な通信制大学の目安です。
法政大学 通信教育部
在学生は1通300円、卒業生・離籍者は1通500円です。和文証明書は申請受付日から中2日(土日祝除く)、英文証明書は中5日が目安となっています。
サイバー大学
和文証明書は大学が申請を受理してから約1週間、英文証明書は約2週間で発行されます。
慶應義塾大学 通信教育課程
郵送での請求が基本です。発行には申請書と手数料(郵便為替)の送付が必要で、処理に数日〜1週間程度かかります。
日本福祉大学 通信教育部
オンラインでの証明書発行申請に対応しています。発行手数料や日数の詳細は大学の公式サイトで確認できます。

英文の成績証明書について
海外の大学院への出願や外資系企業への就職活動では、英文の成績証明書が必要になることがあります。
英文証明書は和文に比べて発行に時間がかかるのが一般的で、1〜2週間程度かかる大学が多いです。また、大学によっては英文証明書の発行に対応していない場合もあるため、事前に確認が必要です。
なお、英文証明書には大学名の英語表記、科目名の英訳、GPA(Grade Point Average)の記載が含まれるのが一般的です。
「学力に関する証明書」との違い
教員免許の申請に必要な「学力に関する証明書」は、成績証明書とは別の書類です。教職課程で修得した科目と単位を、教育職員免許法の区分に沿って記載した証明書で、発行には和文の成績証明書よりも時間がかかるのが通例です。
法政大学の場合、学力に関する証明書は中5日(土日祝除く)で発行されます。教員免許を取得する方は、この証明書が別途必要になることを覚えておきましょう。
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成績証明書に関するよくある質問
Q. 在学途中で成績証明書は発行してもらえますか?
A. はい、在学中でも発行可能です。その時点で修得済みの科目と成績が記載されます。履修中の科目は含まれないことが多いです。
Q. 成績証明書に有効期限はありますか?
A. 成績証明書自体に有効期限はありませんが、提出先によっては「発行から3ヶ月以内」や「6ヶ月以内」のものを求められることがあります。提出先の指示を確認しましょう。
Q. 退学した場合でも成績証明書は発行されますか?
A. 退学(離籍)した場合でも、在学中に修得した科目の成績証明書は発行可能です。ただし、手数料が卒業生と異なる場合があります。
Q. 成績証明書はコピーでも使えますか?
A. 一般的には原本の提出が求められます。複数の提出先がある場合は、必要な通数分を申請しましょう。
Q. 急ぎの場合、速達で発行してもらえますか?
A. 大学によっては速達での郵送に対応しています。追加料金がかかるのが通例です。急ぎの場合は電話で事前に相談してみましょう。
成績証明書を上手に管理するコツ
必要になる前に多めに取得しておく
成績証明書
Q. 成績証明書の発行をオンラインで完結できる大学はありますか?
A. サイバー大学、東京通信大学、日本福祉大学などはオンラインでの申請に対応しています。郵送で届くまでの日数は大学によって異なりますが、申請手続き自体は自宅から完了できます。
Q. 海外の企業に提出する場合はどうすればいいですか?
A. 海外への提出には英文の成績証明書が必要です。和文とは別途申請が必要で、発行には1〜2週間程度かかるのが一般的です。提出先が指定する形式(アポスティーユ認証など)が必要な場合もあるため、事前に確認しましょう。
Q. 成績証明書は開封してしまっても有効ですか?
A. 提出先によっては「厳封(未開封の状態)」を指定されることがあります。厳封指定がある場合は開封せずにそのまま提出しましょう。開封済みのものは無効として扱われる可能性があります。
Q. 証明書発行の手数料はどうやって支払いますか?
A. 大学によって異なりますが、クレジットカード決済、コンビニ払い、郵便為替(定額小為替)、銀行振込などの方法があります。オンライン申請ではクレジットカード決済に対応している大学が増えています。郵送申請の場合は定額小為替を同封するケースが多いため、郵便局で事前に購入しておきましょう。
は複数枚まとめて申請することも可能です。就職活動や資格試験で使う予定がある場合は、あらかじめ3〜5通程度を取得しておくと便利です。「あと1通足りない」と慌てずに済みます。
申請履歴を記録しておく
いつ、何通申請したか、どこに提出したかを記録しておくと、後から必要になった際に「前回いつ取得したか」がすぐに分かります。スマートフォンのメモ帳やスプレッドシートで管理するのがおすすめです。
デジタルコピーを保存しておく
原本を提出する前にスキャンやスマートフォンの写真でデジタルコピーを残しておくと、内容の確認が後からでもできて便利です。ただし、提出先にはできるだけ原本を出しましょう。
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卒業前に確認しておきたい成績関連のこと
GPA(Grade Point Average)の計算方法
企業や大学院によってはGPAの提示を求められることがあります。自分のGPAがどのくらいになるか、在学中に把握しておくと卒業後の活動がスムーズです。大学のポータルサイトで確認できる場合が多いので、定期的にチェックしておきましょう。
不合格科目の扱い
成績証明書に不合格科目が記載されるかどうかは大学によって異なります。一般的には修得済みの科目のみが記載されるケースが多いですが、気になる場合は事前に事務局に確認しておくと安心です。
卒業見込証明書との違い
在学中の就職活動では「卒業見込証明書」を提出することが多いです。これは成績証明書とは別の書類で、卒業の見込みがあることを大学が証明するものです。成績証明書と合わせて申請することも可能です。


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成績証明書の保管と再発行について
大学の保管期間に注意
大学は学籍関連の記録を永続的に保管しているのが一般的ですが、非常に古い記録については保管されていない可能性もゼロではありません。卒業後に必要になりそうな方は、在学中やまだ新しいうちに取得しておくことをおすすめします。
成績証明書の再発行は何度でも可能
成績証明書は何度でも発行を依頼できます。紛失した場合や追加で必要になった場合でも、手数料を支払えば再発行が可能です。ただし、申請のたびに発行手数料が発生する点は留意しておきましょう。
閉校した大学の証明書はどうなる?
万が一、卒業した大学が閉校した場合でも、文部科学省が指定する保管先(別の大学や機関)に学籍記録が引き継がれるケースが多いです。閉校のお知らせが届いたら、証明書の発行先がどこに移管されたかを確認しておきましょう。
- 成績証明書は何度でも再発行が可能だが、そのたびに手数料がかかる
- 在学中に多めに取得しておくと後が楽
- 大学閉校時の記録移管先は早めに確認
まとめ
通信制大学の成績証明書は、通学制の大学と同じく正式な証明書として発行されます。申請方法はオンライン・郵送・窓口が主流で、発行手数料は300〜500円程度、所要日数は和文で2日〜1週間、英文で1〜2週間が目安です。
転職活動や資格試験の出願など、急に必要になることもあるため、余裕を持って申請する習慣をつけておきましょう。各大学の証明書発行ページ(法政大学 証明書発行、サイバー大学 証明書発行)で手続きの詳細を確認できます。


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