「通信制大学に入りたいけど、毎日どのくらい勉強すればいいんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。仕事や家事をしながら学ぶわけだから、現実的にこなせるのかどうか不安になるのは当然です。結論からいうと、1日1〜2時間の学習時間を確保できれば、4年間で卒業することは十分に可能です。ただし、科目の内容やレポートの量によって忙しさの波があるため、上手なスケジュール管理がカギになります。
この記事では、通信制大学で必要な勉強時間の目安を「1単位あたり」「1日あたり」「1週間あたり」の視点で整理し、社会人が無理なく学習を続けるためのコツを詳しく解説します。

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通信制大学の「1単位=45時間」ルールを理解しよう
文部科学省の大学設置基準では、1単位の修得に必要な学修時間は45時間と定められています。これは通学制・通信制に関係なく共通のルールです。45時間には、授業の視聴時間だけでなく、テキストの予習・復習やレポート作成の時間もすべて含まれます。
たとえば2単位の科目であれば合計90時間、4単位であれば180時間が目安です。卒業に必要な124単位を取得するには、単純計算で合計5,580時間の学習が必要になります。4年間でこなす場合、年間約1,395時間、1日あたりに換算すると約3.8時間です。
ただし、これはあくまで基準上の数字です。すでに基礎知識のある科目なら短時間で済むこともありますし、逆に苦手な科目はもっとかかることもあります。実際に学んでいる社会人学生の声を参考に、現実的な時間配分を考えてみましょう。
- 1単位=45時間は文部科学省が定めた基準
- 124単位の卒業要件で合計約5,580時間
- 科目の難易度や事前知識で実際の学習時間は変わる
社会人学生のリアルな1日の勉強時間
実際に通信制大学で学ぶ社会人は、どのくらい勉強しているのでしょうか。各大学の在学生の声や学習データをもとにすると、平日の学習時間は1〜2時間、休日にまとめて3〜5時間というパターンが最も多いです。

平日の学習パターン
フルタイムで働いている方の場合、通勤時間や昼休みを活用して動画講義を視聴し、帰宅後に30分〜1時間ほどテキスト学習をするパターンが定番です。スキマ時間の積み重ねが平日の学習を支えています。東京通信大学では、1回の授業が約15分に区切られているため、電車の中や休憩中でも視聴しやすい設計になっています。
休日の学習パターン
休日には、レポートの作成やスクーリングの準備に充てる方が多いです。午前中に2〜3時間、午後に1〜2時間という配分で取り組めば、平日にできなかった分を十分にカバーできます。
週あたりの合計学習時間
1学期に8単位を履修する場合、週あたり10〜15時間の学習時間が必要になります。これは平日1〜2時間+休日4〜5時間のペースでちょうど達成できる計算です。
- 平日1〜2時間、休日3〜5時間が一般的
- スキマ時間の活用がカギになる
- 週合計10〜15時間を目安にする
大学・コース別の勉強時間の違い
通信制大学といっても、大学やコースによって必要な学習時間には大きな差があります。ここでは代表的な大学の特徴を比較してみましょう。
東京通信大学
1回約15分の動画授業がメインで、テキスト学習の負担が比較的軽いのが特徴です。公式サイトによると、1学期8単位の場合、平日は2回分(約3時間)、休日は3回分(約4.5時間)の学習が目安とされています。
法政大学通信教育部
テキスト中心の伝統的な通信教育スタイルで、1科目あたり約200ページのテキストを読み込む必要があります。レポートの採点基準が厳しいため、1科目あたり2〜4週間を見込んでおくのが安全です。
サイバー大学
完全オンラインで授業を受けられる大学です。ソフトバンクグループが運営しており、IT・ビジネス系のカリキュラムが充実しています。動画授業が中心で、1回の授業は約90分です。復習やミニテストも含めると1科目あたり週3〜4時間が目安になります。
放送大学
テレビ・ラジオ・インターネットで授業を視聴する形式です。1科目15回の授業(各回45分)で2単位を取得でき、視聴だけなら約11時間ですが、通信指導や単位認定試験の対策を含めると1科目あたり30〜40時間が必要です。

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レポート作成にかかる時間の目安
通信制大学の学習で最も時間を使うのが、レポートの作成です。多くの通信制大学では、科目ごとにレポートを提出する必要があり、これが単位認定の重要な要素になります。
1本のレポートにかかる時間は、テーマの難易度や文字数によりますが、一般的に5〜15時間が目安です。テキストの内容を理解した上で、参考文献を調べ、自分の言葉でまとめる作業が求められます。
法政大学や慶應義塾大学などの伝統校では、レポートの採点基準が厳しく、再提出になるケースも少なくありません。一方で、東京通信大学やサイバー大学では小テスト形式で評価される科目が多く、レポート負担は比較的軽めです。
レポートの再提出にはさらに時間がかかるため、余裕をもったスケジュールを立てておくことが重要です。提出期限の直前に慌てないよう、少なくとも2週間前には取りかかるようにしましょう。
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勉強時間を効率的に確保するための5つのコツ
限られた時間の中で学習を続けるためには、工夫が欠かせません。実際に卒業した社会人学生が実践しているテクニックを紹介します。
1. スキマ時間を徹底活用する
通勤電車の中、昼休み、待ち時間など、1回10〜15分のスキマ時間でも積み重ねれば大きな学習量になります。動画授業を短い単位で区切れる大学なら、スキマ時間との相性が抜群です。
2. 曜日ごとの学習ルーティンを決める
「月〜金は動画視聴、土曜はレポート、日曜は復習」のように、曜日ごとに学習内容を固定すると迷いがなくなり、習慣化しやすくなります。
3. 学習管理ツールを活用する
Googleカレンダーやタスク管理アプリを使って、科目ごとの進捗や提出期限を「見える化」しましょう。やるべきことが明確になると、漠然とした不安がなくなります。
4. 完璧を求めすぎない
テキストを隅から隅まで読み込むのは理想的ですが、時間に限りがある以上、重要なポイントを押さえて先に進む割り切りも必要です。レポートも「まず書き上げる」ことを優先しましょう。
5. 仲間やSNSで情報交換する
同じ大学の学生とSNSやオンラインコミュニティでつながると、学習ペースの参考になるだけでなく、モチベーション維持にも効果的です。


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卒業までの学習時間シミュレーション
ここでは、4年間で124単位を取得して卒業するための学習時間を、具体的にシミュレーションしてみましょう。
1年あたり31単位を取得するとして、必要な学習時間は年間約1,395時間。1年を50週とすると、週あたり約28時間です。ただし、これは45時間ルールをそのまま適用した理論値であり、実際には週10〜15時間のペースで卒業している方が多いのが実情です。
なぜ理論値と実態に差があるかというと、動画授業は倍速再生ができたり、すでに知っている内容はスキップできたりするためです。また、スクーリング科目は対面で集中的に学ぶため、自宅学習時間をその分短縮できます。
3年次編入の場合は、62単位が認定されることが多く、残り62単位を2年間で取得します。年間31単位ペースは1年次入学と同じなので、1日の勉強時間も大きくは変わりません。ただし、卒業論文やゼミがある大学では最終年度にまとまった時間が必要になります。
- 理論上は週28時間だが、実態は週10〜15時間で卒業可能
- 動画の倍速再生やスクーリングで効率化できる
- 3年次編入でも1日の学習ペースは大きく変わらない
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通信制大学の勉強時間に関するQ&A
Q. まったく勉強時間が取れない日があっても大丈夫?
大丈夫です。通信制大学は自分のペースで学習できるのが最大のメリットです。忙しい日は無理せず、休日や時間に余裕のある日にまとめて取り組めば問題ありません。大切なのは、1週間単位でバランスを取ることです。
Q. 仕事が忙しい時期はどう乗り切る?
繁忙期には履修科目数を減らすのが有効な方法です。多くの通信制大学では半年ごとに履修登録ができるため、仕事の繁閑に合わせて科目数を調整しましょう。在籍期間の上限(多くの場合8〜12年)が設けられているので、その範囲内で柔軟にペースを変えることが可能です。
Q. 育児中でも勉強時間は確保できる?
子どもの昼寝の時間や就寝後の時間を活用して学習している方は多くいます。完全オンラインの大学なら移動時間がゼロなので、わずかなスキマ時間も有効活用できます。
Q. 勉強時間の記録はつけたほうがいい?
記録をつけることで「意外と勉強できている」と気づけたり、ペースが落ちている時期を早めに察知できるメリットがあります。アプリやスプレッドシートで簡単に記録するだけでも十分です。


まとめ
通信制大学で必要な勉強時間は、1日1〜2時間、週10〜15時間が現実的な目安です。文部科学省の基準では1単位あたり45時間とされていますが、動画の倍速再生やスキマ時間の活用で効率化できるため、理論値ほどの時間がかかるわけではありません。
大切なのは、自分の生活リズムに合った学習ペースを見つけることです。無理に詰め込んで挫折するよりも、毎日少しずつでもコツコツ続ける方がしっかりと卒業に近づきます。通信制大学は、社会人が自分のペースで学べる貴重な選択肢です。まずは現実的な計画を立てて、一歩を踏み出してみてください。
参考リンク:文部科学省「大学における学修について」 / 東京通信大学「学生の1日」 / 法政大学通信教育部
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