通信制大学で学びたいけれど、学費が気になるという人は多いのではないでしょうか。実は、通信制大学の学生でも利用できる奨学金制度があります。
奨学金には大きく分けて「給付型(返さなくていい)」と「貸与型(返す必要がある)」の2種類があり、それぞれ条件や金額が異なります。この記事では、通信制大学で使える奨学金の種類と違い、申請の流れまで、わかりやすく解説します。
📝 入学したら、すぐレポートが始まる
通信制大学は、入学してすぐレポートが始まります。パソコンやプリンタはもちろん、印刷用紙や参考書の置き場所まで、先に決めておくと立ち上がりがまるで違います。入学前に揃えておきたいものを、ひと通り整理しています。

給付型奨学金と貸与型奨学金の基本的な違い
- 給付型奨学金:返済の必要がない奨学金。条件を満たせば「もらえる」お金
- 貸与型奨学金(第一種):無利子で借りる奨学金。返済は必要だが利息はつかない
- 貸与型奨学金(第二種):有利子で借りる奨学金。借りやすいが卒業後に利息付きで返済
給付型は返済不要のため最もお得ですが、家計の収入要件や学業成績の基準が設けられています。貸与型は給付型に比べて利用しやすいですが、卒業後に計画的な返済が必要になります。


日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度
給付奨学金の概要
JASSOの給付奨学金は「高等教育の修学支援新制度」の一部で、住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯の学生が対象です。通信教育課程の学生も対象に含まれています。
支給額は、世帯の所得区分と自宅通学か自宅外通学かによって異なります。通信教育課程の場合、通学制と比べて支給額は異なるケースがあるため、JASSOの公式サイトで最新の金額を確認しましょう。
貸与奨学金(第一種・第二種)の概要
第一種奨学金は無利子ですが、採用基準が厳しめです。成績や家計の状況が審査され、採用人数にも限りがあります。第二種奨学金は有利子(在学中は無利子)ですが、第一種に比べて審査基準が緩く、借りられる金額も大きいのが特徴です。
給付奨学金と第一種奨学金を同時に受ける場合、第一種の貸与月額が調整(減額)されることがあります。併用を考えている人は事前にシミュレーションしておきましょう。
通信制大学で奨学金を利用する際の注意点
通学制との支給額の違い
通信教育課程の場合、通学制の課程と支給額や貸与額が異なるケースがあります。特に給付奨学金では、通信教育課程の学生は年額での支給となる場合があるため、事前確認が必須です。
スクーリング費用への充当
通信制大学ではスクーリングの際に交通費や宿泊費がかかることがあります。奨学金はこうした費用にも充てることができますが、それだけで全てをまかなえるかどうかは、大学のスクーリング回数や場所によって変わります。
正科生であることが条件
JASSOの奨学金は正科生(学位取得を目指す学生)が対象です。科目等履修生や聴講生は対象外となるため注意しましょう。


JASSO以外の奨学金・学費支援制度
大学独自の奨学金制度
通信制大学の中には、独自の奨学金制度や学費減免制度を設けているところもあります。成績優秀者向けの減免や、経済的に困難な学生向けの支援制度など、大学によって内容はさまざまです。入学前に大学の公式サイトや資料で確認しておきましょう。
教育訓練給付金
厚生労働省の教育訓練給付金制度を利用すれば、対象の通信制大学の学費の一部が給付されます。最大で学費の70%が支給される専門実践教育訓練給付金もあり、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格取得を目指す場合に活用できることがあります。
自治体の奨学金制度
お住まいの都道府県や市区町村でも、独自の奨学金制度を設けていることがあります。金額や条件は自治体によって異なりますが、JASSOの奨学金と併用できる場合もあるため、調べてみる価値はあります。
通信制大学の学費はどのくらい?奨学金は本当に必要?
そもそも通信制大学の学費は通学制と比べてかなり安いため、奨学金が必要かどうかは個人の状況によって異なります。
通信制大学の年間学費は、おおむね10万〜30万円程度が相場です。4年間通っても40万〜120万円程度に収まるケースが多く、通学制大学の1年分の学費にも満たないことがあります。
ただし、スクーリングの交通費・宿泊費、テキスト代、スクーリング受講料(別途発生する大学もある)などを含めると、想定以上にかかることもあります。こうした「隠れた費用」も含めてトータルコストを計算し、奨学金が必要かどうかを判断しましょう。
- 学費が年間10万円台の大学:放送大学、日本大学通信教育部など
- 学費が年間20万〜30万円台の大学:東京通信大学、サイバー大学など
- スクーリング費用は1科目あたり5,000〜15,000円程度が目安



💻 家で受ける授業は、環境で身につき方が変わる
自宅で受ける授業は、環境次第で身につき方が変わります。音が拾えないマイク、目が疲れる画面、姿勢が崩れる机――小さなストレスが積もると、続ける力そのものが削られます。快適に学び続けるために、最低限そろえたいものをまとめました。



奨学金の申請手続きの流れ
JASSO奨学金の一般的な申請の流れを紹介します。
- 在学中の大学を通じて申し込む(入学後に大学の案内に従って手続き)
- 必要書類を提出(マイナンバー、所得証明書など)
- スカラネットで申請情報を入力(オンライン手続き)
- 審査結果の通知を待つ(申込みから数か月かかることもある)
- 採用後、奨学金の振込が開始
申請時期は大学によって異なるため、入学後すぐに奨学金の案内を確認し、期限に遅れないようにしましょう。
Q&A:通信制大学の奨学金に関するよくある質問
Q. 社会人でも奨学金は使える?
はい、年齢制限はありませんが、給付型奨学金には世帯の所得制限があります。フルタイムで働いている場合は所得が基準を超える可能性があるため、貸与型のほうが現実的かもしれません。
Q. 奨学金は学費以外に使える?
貸与型奨学金は使途の制限が厳密ではないため、生活費やテキスト代、スクーリングの交通費などにも充てることができます。ただし、あくまで学業に関連する費用に充てることが前提です。
Q. 給付型と貸与型は併用できる?
併用は可能ですが、給付奨学金と第一種奨学金を同時に受ける場合は、第一種の貸与月額が調整されることがあります。JASSOの公式サイトで併給調整の詳細を確認しましょう。
🐹 学費を抑えたい方にとって、ノートPCやタブレットの選び方も重要です。通信制大学生がコスパよく学べるおすすめの機種を紹介していますので、出費を最小限にしたい方はぜひ参考にしてみてください。



貸与型奨学金の返済シミュレーション
貸与型奨学金を利用する場合、卒業後の返済計画を事前にイメージしておくことが大切です。ここでは具体的な返済額の目安を紹介します。
第一種(無利子)の返済例
第一種奨学金で月額3万円を4年間借りた場合、貸与総額は144万円です。返済期間は最長15年程度で、月々の返済額は約8,000円となります。無利子のため借りた金額がそのまま返済総額になるのがメリットです。
第二種(有利子)の返済例
第二種奨学金で月額5万円を4年間借りた場合、貸与総額は240万円です。年利0.5%で返済期間15年と仮定すると、月々の返済額は約1万4,000円程度になります。金利は在学中には発生せず、卒業後から利息が加算される仕組みです。
ただし、通信制大学は通学制大学と比較して年間学費が圧倒的に安いため、奨学金の借入額も少なく済むケースが多いです。無理のない返済計画を立てられるのは通信制大学ならではの利点と言えます。
🐹 スクーリングの交通費を節約したい方には、オンライン授業で完結できる環境を整えるのもひとつの手です。通信制大学のオンライン授業に必要なものをまとめていますので、あわせてご確認ください。



通信制大学の学費を抑えるその他の方法
学費の分割払いを利用する
多くの通信制大学では、学費の分割払いに対応しています。一括で支払うのが難しい場合でも、半期ごとや月割りでの支払いが可能な大学を選べば、家計への負担を分散できます。
単位制の大学を選ぶ
履修した単位数に応じて学費が発生する「単位制」の大学なら、自分のペースに合わせて費用をコントロールできます。忙しい時期は履修を減らして学費を抑え、余裕がある時期にまとめて履修するという柔軟な学び方が可能です。
テキスト代や通信費の節約
大学指定のテキストは新品で購入する以外にも、中古書店やフリマアプリで安く手に入ることがあります。また、インターネット回線は自宅のWi-Fiを活用すれば追加の通信費はかかりません。小さな節約の積み重ねが、4年間の総費用に大きく影響します。


奨学金の手続きと家計管理をラクにするために
奨学金の申請では、収入を証明する書類やマイナンバー関係の書類、大学から届く案内など、扱う紙の量が一気に増えます。さらに貸与型を選んだ場合は、卒業後の返還額を見据えて毎月の収支を把握しておきたいところです。書類をまとめておく場所と、お金の流れを記録するノートを用意しておくという手もあります。
返還のシミュレーションと合わせて、毎月いくら学費に回せるかを書き出しておくと計画が立てやすくなります。実際の価格やレビューは各ショップで確認できます。
まとめ
通信制大学でも、給付型・貸与型の奨学金や各種支援制度を活用することで、学費の負担を大幅に軽減できます。まずは給付型奨学金の対象になるかを確認し、該当しない場合は貸与型や教育訓練給付金も検討してみましょう。
学費の問題で学びをあきらめる必要はありません。使える制度は積極的に調べて、賢く活用していくことが大切です。


参考リンク:
🐹 レポートでつまずく人が、いちばん多い
通信制大学で一番多くの人がつまずくのがレポートです。書き方の型を教えてくれる本が1冊あるかないかで、かかる時間はまるで変わります。レポート作成を助けてくれる本と文房具を選んでご紹介しています。毎回ゼロから悩んでいる方は、まずこちらをご覧ください。






