通信制大学は「入学しやすい」というイメージがありますが、実際のところ難易度はどうなのでしょうか。入学試験の有無、卒業までの難しさ、大学ごとの違いなど、気になるポイントは多いはずです。
この記事では、通信制大学の入学・卒業の難易度と、入りやすい大学の特徴、そして自分に合った大学の選び方を詳しく解説します。通信制大学への入学を検討している社会人の方や、学び直しを考えている方はぜひ参考にしてください。

📝 入学したら、すぐレポートが始まる
通信制大学は、入学してすぐレポートが始まります。パソコンやプリンタはもちろん、印刷用紙や参考書の置き場所まで、先に決めておくと立ち上がりがまるで違います。入学前に揃えておきたいものを、ひと通り整理しています。

通信制大学に偏差値はない?入学の難易度について
結論から言うと、通信制大学には偏差値という概念がありません。通学制の大学のように学力試験で選抜するのではなく、ほとんどの通信制大学は書類選考のみで入学を受け付けています。
具体的には、以下のような入学選考方法が一般的です。
- 書類選考のみ(志望理由書や調査書の提出)
- 書類選考+簡単な面接
- 書類選考+小論文(一部の大学)
学力を問う筆記試験がないため、入学という観点では難易度は非常に低いと言えます。高校卒業(または同等の資格)があれば、基本的に誰でも入学できる大学がほとんどです。入学時期も春・秋の年2回設けている大学が多く、思い立ったタイミングで学び始められるのも大きな特徴です。
入学は簡単でも卒業は難しい?通信制大学の卒業率
通信制大学で注意しなければならないのは、入学の難易度と卒業の難易度は全く別物だということです。入学は書類だけで済みますが、卒業するためにはレポート課題、科目試験、スクーリングなどを全てクリアして必要な単位を取得する必要があります。
文部科学省の学校基本調査によると、通信制大学全体の平均卒業率は約15%前後とされています。ただしこの数値には、資格取得のみが目的で卒業を目指していない科目等履修生なども含まれるため、実際に卒業を目指している人の卒業率はもう少し高いと考えられます。
卒業の難しさに影響する要素は以下のとおりです。
- レポートの難易度:論文形式のレポートが多い大学は難易度が高め
- スクーリングの回数と場所:頻繁な通学が必要な大学は社会人には負担
- 科目試験の方式:オンライン受験可の大学は受けやすい
- 学習サポートの充実度:アドバイザーや添削指導がある大学は続けやすい
- 卒業論文の有無:卒論が必修の大学はハードルが一段上がる
- 在籍年数の制限:最長在籍年数に余裕がある大学ほど自分のペースで学べる


入りやすい通信制大学の特徴
「入りやすさ」と「卒業しやすさ」の両方を考慮したとき、以下のような特徴を持つ大学が比較的学びやすいです。
完全オンラインで卒業できる
スクーリングなしで卒業できる大学は、通学の時間と費用を節約できるため、仕事や家庭と両立しやすいです。メディア授業やオンデマンド授業で全ての単位を取得できる大学が増えており、地方在住の方でも無理なく学習を続けられます。東京通信大学やサイバー大学などが代表的な完全オンライン対応校です。



レポートが客観式問題中心
論文形式のレポートではなく、選択式や穴埋め式の課題が中心の大学は、文章を書くのが苦手な人にも取り組みやすいです。産業能率大学などはこの形式を採用しており、3年次編入の標準学習期間での卒業率は約70%と非常に高い水準を誇ります。
3年次編入が充実している
短大卒や専門学校卒の人が3年次に編入すると、最短2年で卒業を目指せます。単位認定が多い大学を選べば、卒業までの負担がさらに軽くなります。編入時に60単位以上を一括認定してくれる大学もあるため、効率よく大卒資格を取得できます。
科目試験がオンライン対応
科目試験を自宅から受験できる大学は、試験のために遠方の会場に行く必要がないため、社会人にとって大きなメリットです。Web受験なら試験期間中の好きなタイミングで受けられる大学もあり、仕事のスケジュールに合わせやすくなります。
学習サポートが手厚い
通信制大学では孤独になりがちですが、学習アドバイザーへの相談制度やオンラインでの質問対応が充実している大学を選ぶと、モチベーションを維持しやすくなります。SNSやLMS(学習管理システム)上で他の学生と交流できる仕組みがある大学も増えています。
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大学別の難易度の目安
通信制大学の難易度は、大学名のブランドではなく、学習の進めやすさやサポート体制で判断するのが正解です。以下に主な傾向をまとめます。
- 比較的卒業しやすい:産業能率大学、大手前大学、東京未来大学、サイバー大学、東京通信大学など(オンライン完結・サポート充実)
- 中程度の難易度:日本大学、近畿大学、武蔵野大学など(実績ある総合大学の通信課程)
- やや難易度が高い:慶應義塾大学、法政大学、中央大学など(伝統的な通信課程で学術的な要求水準が高め)
難易度の「高い・低い」はあくまで卒業までの道のりの負荷の比較であり、学位の価値に優劣があるわけではありません。どの大学で取得した学士も、法律上は同じ「大卒資格」です。
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通信制大学と通学制大学の違い
通信制大学と通学制大学では、学び方や費用面で大きな違いがあります。どちらが自分に向いているか判断するためにも、主な違いを整理しておきましょう。
- 学費:通信制は年間10〜30万円程度、通学制は年間100万円前後が一般的
- 通学頻度:通信制はスクーリング以外は自宅学習、通学制は週5日程度
- 学習ペース:通信制は自分のペースで進められる、通学制は時間割に従う
- 取得できる学位:どちらも同じ「学士」を取得可能
- 社会人との両立:通信制の方が圧倒的に両立しやすい


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自分に合った通信制大学を選ぶためのチェックリスト
自分にぴったりの通信制大学を選ぶために、以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
- 卒業に必要なスクーリング日数は何日か
- 科目試験はオンライン受験可能か
- レポートの形式は自分に合っているか
- 学習アドバイザーやサポート体制はあるか
- 卒業率は公開されているか(高いほど続けやすい傾向)
- 年間の学費は予算内か(追加費用も含めて確認)
- 取得したい資格に対応しているか
- 入学時期は自分のスケジュールに合うか
Q&A:通信制大学の難易度に関するよくある質問
Q. 通信制大学の入学で落ちることはある?
書類選考のみの大学ではほぼありませんが、志望理由書の内容が不十分な場合や、出願書類に不備がある場合は入学が認められないケースもゼロではありません。丁寧に書類を準備しましょう。
Q. 勉強が苦手でも通信制大学を卒業できる?
サポートが充実した大学を選び、無理のないペースで進めれば卒業は十分可能です。卒業率が70%を超える大学もあるため、「勉強が苦手だから無理」とは限りません。大切なのは、自分のペースで学べる環境を選ぶことです。
Q. 通信制大学の学位は就職に有利?
通信制大学で取得した学士は、通学制と法的に同じ大卒資格です。「大卒以上」の求人に応募できるようになるため、キャリアの選択肢は確実に広がります。
Q. 働きながら通信制大学を卒業するのにどのくらいかかる?
1年次入学の場合は4年、3年次編入の場合は2年が標準的な修業年限です。ただし、仕事との両立で時間が取りにくい場合は、最長在籍年数(8〜12年程度の大学が多い)の範囲内で自分のペースで学ぶこともできます。
Q. 通信制大学で大学院に進学できる?
はい、通信制大学で取得した学士があれば大学院の受験資格を得られます。実際に通信制大学卒業後に大学院に進学する人も増えています。
入学後につまずきやすいレポートへの備え
入学の難易度が低い一方で、通信制大学で最初の壁になりやすいのがレポート課題です。書式や引用のルールを知らないまま書くと、何度も再提出になって時間を取られてしまいます。入学前にレポート・論文の書き方の本を一冊読んでおく人は多く、参考文献を開きながら書くならページを固定できる書見台も役立ちます。
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まとめ
通信制大学は入学のハードルが非常に低く、学力試験なしで誰でもチャレンジできる学びの場です。ただし、卒業までには一定の努力と継続力が必要になります。自分の生活スタイルや目的に合った大学を選ぶことが、卒業という目標を達成するための最も大切なポイントです。
まずは気になる大学の資料を取り寄せて、カリキュラムやサポート体制を比較してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。


参考リンク:
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