「インクルーシブ教育って最近よく聞くけど、具体的にどんなもの?」「通信制大学で学べるの?」そんな疑問を持っている方は増えています。
障害のある子どもとない子どもが同じ環境で学び合うインクルーシブ教育は、これからの学校教育において欠かせないテーマです。教員を目指す方はもちろん、福祉や支援の現場で働く方にとっても重要な知識と言えます。この記事では、通信制大学でインクルーシブ教育をどのように学べるのか、特別支援教育との違い、対応している大学まで詳しく解説します。

📝 入学したら、すぐレポートが始まる
通信制大学は、入学してすぐレポートが始まります。パソコンやプリンタはもちろん、印刷用紙や参考書の置き場所まで、先に決めておくと立ち上がりがまるで違います。入学前に揃えておきたいものを、ひと通り整理しています。

インクルーシブ教育とは何か
インクルーシブ教育とは、障害のある子どもと障害のない子どもが共に学ぶことを基本とする教育の考え方です。国連の「障害者の権利に関する条約」でも推進が求められており、日本でも文部科学省が「インクルーシブ教育システム」の構築を進めています。
具体的には、すべての子どもが原則として同じ教室で学ぶことを前提とし、それぞれの個別のニーズに応じた合理的配慮や支援を行うという考え方です。多様性を認め合い、誰もが排除されない教育環境を実現することを目指しています。
インクルーシブ教育と特別支援教育の違い
インクルーシブ教育と特別支援教育は似ているようで、異なる概念です。
- 特別支援教育:障害のある子どもに対して、特別支援学校や特別支援学級など「別の場所」で専門的な指導を行う教育
- インクルーシブ教育:障害のある子どもも含め、すべての子どもが「同じ場所」で学ぶことを基本とし、その中で個別のニーズに対応する教育
どちらが正しい・正しくないという話ではなく、子どもの状態やニーズに応じて柔軟に対応していくことが大切です。日本では現在、両方の仕組みを併用しながらインクルーシブ教育システムの整備を進めている段階にあります。
通信制大学でインクルーシブ教育を学ぶ方法
通信制大学では、主に以下の3つのアプローチでインクルーシブ教育に関する知識を身につけることができます。
1. 教員免許課程の中で学ぶ
小学校や中学校の教員免許課程には、「特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」に関する科目が必修として設定されています。この中でインクルーシブ教育の考え方や、通常学級での合理的配慮の方法について学ぶことができます。
2. 特別支援学校教諭免許を取得する
特別支援教育をより専門的に学びたい場合は、特別支援学校教諭免許状の取得を目指す方法があります。通信制大学でもこの免許に対応しているところがあり、障害に関する専門知識や指導法を体系的に学ぶことができます。
3. 関連する科目を選択履修する
科目等履修生として、インクルーシブ教育に関連する科目だけを選んで学ぶことも可能です。教員免許の取得は目指さないが、教養として学びたいという方にも向いています。
インクルーシブ教育を学べる通信制大学
星槎大学
星槎大学はインクルーシブ教育に最も力を入れている通信制大学のひとつです。共生科学部という学部名が示すとおり、「共に生きる」をテーマとした教育を理念の中心に据えている大学です。
特別支援学校教諭免許状の取得にも対応しており、5領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)すべてに対応しています。また、「支援教育専門士」という大学独自の資格もあり、インクルーシブ教育の実践力を証明する資格として活用できます。
明星大学
明星大学の通信教育部では、特別支援学校教諭免許状(知的障害・肢体不自由・病弱)の取得が可能です。教育学部を基盤に、障害のある子どもへの理解と指導法を学ぶカリキュラムが用意されています。
東京福祉大学
東京福祉大学では特別支援学校教諭一種免許状の取得が可能です。福祉系の大学としての強みを活かし、教育と福祉の両面からインクルーシブな視点を養うことができるのが特徴です。心理学部や保育児童学部からでも特別支援教育を学べる柔軟なカリキュラム構成になっています。


🐹 インクルーシブ教育や特別支援教育を体系的に学ぶには、大学のテキストだけでなく関連書籍も活用するのが効果的です。通信制大学での勉強におすすめの本・教材をこちらで紹介しています。



インクルーシブ教育が求められる背景
なぜ今、インクルーシブ教育への注目が高まっているのか。その背景にはいくつかの要因があります。
- 国連障害者権利条約の批准:日本は2014年にこの条約を批准し、インクルーシブ教育システムの構築が国際的な義務となった
- 障害者差別解消法の施行:学校を含む公的機関に合理的配慮の提供が義務づけられた
- 通常学級に在籍する支援が必要な児童生徒の増加:文部科学省の調査では、通常学級に在籍する児童生徒のうち学習面や行動面で困難を示す割合が増加傾向にある
- 多様性を尊重する社会の実現:障害の有無だけでなく、国籍や文化、言語の違いも含めた多様性の包摂が求められている
こうした流れの中で、教員にはインクルーシブ教育の知識と実践力が従来以上に求められているのです。
教員として知っておくべき合理的配慮の具体例
インクルーシブ教育を実践するうえで欠かせないのが「合理的配慮」です。通常の学級で障害のある子どもが学ぶ際に、以下のような配慮が行われています。
- 読み書きに困難がある子どもへのICT機器の活用(タブレット、音声読み上げソフトなど)
- 集中が難しい子どもへの座席配置の工夫
- 板書をノートに写すことが難しい子どもへのプリント配布
- テストの時間延長や別室受験の許可
- 視覚的な支援(スケジュールの掲示、ピクトグラムの活用など)
これらの配慮を適切に行うためには、障害に関する知識だけでなく、子ども一人ひとりのニーズを見取る力が必要です。
💻 家で受ける授業は、環境で身につき方が変わる
自宅で受ける授業は、環境次第で身につき方が変わります。音が拾えないマイク、目が疲れる画面、姿勢が崩れる机――小さなストレスが積もると、続ける力そのものが削られます。快適に学び続けるために、最低限そろえたいものをまとめました。



インクルーシブ教育を学ぶ際の注意点
- インクルーシブ教育は理念だけでなく、具体的な実践方法まで学ぶことが重要
- 特別支援学校教諭免許は基礎免許(小学校・中学校等の教員免許)が必要
- 現場では医療・福祉との連携も求められるため、関連分野の知識も役立つ
インクルーシブ教育の海外事例から学べること
インクルーシブ教育は世界各国で推進されており、日本よりも進んだ取り組みを行っている国もあります。たとえばイタリアでは、1970年代から障害のある子どもを通常学級に統合する政策を推進しており、特別支援学校の数が大幅に減少しています。
フィンランドでは、3段階の支援モデル(一般的支援・強化された支援・特別な支援)を導入し、すべての子どもが必要な支援を受けながら通常学級で学べる仕組みを整えています。こうした海外の事例を学ぶことで、日本のインクルーシブ教育のあり方を考えるヒントが得られます。
通信制大学の中には、比較教育学や国際教育に関する科目を開講しているところもあり、海外の教育制度を学ぶ機会があります。グローバルな視点を持つことは、これからの教員に求められる資質のひとつです。
🐹 通信制大学での学習はオンラインが中心になるため、パソコンやタブレットの選び方が学びの質に直結します。おすすめのノートPC・タブレットをこちらで紹介していますので、入学準備にお役立てください。



インクルーシブ教育と関連する資格や専門性
インクルーシブ教育に関連して取得できる資格や専門性には、以下のようなものがあります。
- 特別支援学校教諭免許状:障害のある子どもへの専門的な指導力を証明する免許
- 支援教育専門士(星槎大学独自):インクルーシブ教育の実践力を証明する資格
- 学校心理士:学校における心理的支援の専門家としての資格
- 発達障害学習支援サポーター:発達障害のある子どもへの学習支援に関する知識を証明する資格
複数の資格や免許を組み合わせることで、インクルーシブ教育の現場でより幅広い対応ができるようになります。通信制大学では複数の資格取得を並行して進められるのも大きなメリットです。
🐹 特別支援学校教諭免許や教員免許を目指す方は、試験対策用の参考書を早めに準備しておくと安心です。通信制大学で資格取得を目指す方向けの参考書をこちらでまとめています。



Q&A:通信制大学のインクルーシブ教育に関するよくある質問
Q. 教員免許がなくてもインクルーシブ教育を学べますか?
科目等履修生や聴講生として受講できる大学もあります。教員免許の取得を目的としない場合でも、関連科目を学ぶことは可能です。まずは各大学に問い合わせてみるのがおすすめです。
Q. 特別支援学校教諭免許だけの取得もできますか?
すでに小学校や中学校などの基礎免許を持っている方であれば、科目等履修生として特別支援学校教諭免許に必要な単位だけを取得することが可能です。
Q. スクーリングではどのようなことを学びますか?
大学によって異なりますが、ケーススタディやグループワーク、模擬的な支援計画の作成など、実践的な内容が扱われることが多いです。
なお、文部科学省は「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」として、通信制大学等での特別支援学校教諭免許状取得の科目充実を推奨しています。今後、通信制大学で学べるインクルーシブ教育関連の科目はさらに増えていくことが期待されます。
インクルーシブ教育をもう一歩深く知るための本
大学の科目で学ぶ内容は制度や理論が中心になるため、現場でどう動くのかというイメージは書籍で補っておくと理解が進みます。特別支援教育の入門書は、合理的配慮の考え方を実例つきで整理してくれるものが多く、入学前の下調べにも使えます。発達障害のある子どもへの関わり方をまとめた本も、学習と並行して読む方が多いジャンルです。
実際の価格やレビューは各ショップで確認できますので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ:インクルーシブ教育は通信制大学でも学べる時代
インクルーシブ教育は現代の教育現場で欠かせないテーマであり、通信制大学でも十分に学ぶことができます。特に星槎大学は共生科学部という独自の学部構成で、インクルーシブ教育を大学の理念として掲げている点が特徴的です。
教員免許取得の必修科目の中にも関連する内容が含まれているため、教員を目指す方は自然と基本的な知識が身につきます。さらに深く学びたい方は、特別支援学校教諭免許の取得を視野に入れてみてください。
詳しい情報は文部科学省のインクルーシブ教育システム構築ページや、星槎大学の支援教育専門士ページでも確認できます。また、国立特別支援教育総合研究所のサイトでもインクルーシブ教育に関する実践事例や研究成果が公開されています。


🐹 レポートでつまずく人が、いちばん多い
通信制大学で一番多くの人がつまずくのがレポートです。書き方の型を教えてくれる本が1冊あるかないかで、かかる時間はまるで変わります。レポート作成を助けてくれる本と文房具を選んでご紹介しています。毎回ゼロから悩んでいる方は、まずこちらをご覧ください。





