通信制大学に入学したけれど、「単位って具体的にどうやって取るの?」「GPAってどう計算されるの?」と疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。
通信制大学の単位取得には、テキスト学習→レポート提出→科目試験という流れが基本です。ただし、大学や科目によってオンライン試験やスクーリングなど、さまざまな方法が用意されています。
この記事では、通信制大学での単位の取り方、成績評価の仕組み、GPAの計算方法、試験やレポートの対策法まで、学習を進めるうえで知っておきたい情報をまとめて解説します。

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通信制大学で単位を取得する流れ
通信制大学での一般的な単位取得の流れは、以下のステップで進みます。
ステップ1:テキスト学習
大学から配布されるテキスト(教科書)や参考資料を使って、自宅で学習を進めます。1科目あたりの学習時間の目安は、2単位の科目で約90時間とされています(授業1コマ90分×15回分に相当)。
オンデマンド授業がある科目は、講義動画を視聴しながら学習を進めます。テキストだけでは理解しにくい内容も、動画であればわかりやすく解説されている場合が多いです。
ステップ2:レポートの提出
テキストの内容を踏まえて、指定されたテーマについてレポートを作成し提出します。レポートは科目試験を受けるための前提条件となっていることが多く、レポートが合格しないと試験に進めないケースが一般的です。
レポートの分量は1科目あたり2,000〜4,000文字程度が標準ですが、大学や科目によって異なります。
ステップ3:科目試験(単位認定試験)
レポート合格後、科目試験を受験します。試験の形式は大学によって異なり、会場での筆記試験、オンライン試験(選択式・論述式)、レポートに準じる提出物による試験などがあります。
試験に合格すると単位が認定されます。不合格の場合、再受験が可能な大学がほとんどです。
単位取得の基本フロー
- テキスト学習(自宅で教材を読み込む)
- レポート提出(合格基準を満たす必要あり)
- 科目試験受験(レポート合格が前提)
- 合格→単位認定・成績評価

スクーリング科目の単位取得
スクーリング(面接授業)科目の単位取得は、テキスト学習科目とは異なる流れで進みます。
- 対面またはオンラインで授業に出席する
- 授業内の課題やディスカッションに参加する
- 最終日に行われる試験やレポートで評価される
スクーリング科目は出席が単位取得の必須条件となっているため、欠席すると単位が認められません。日程の確認と事前の予定調整が重要です。
成績評価の仕組み
一般的な評価基準
通信制大学の成績評価は、レポートの内容と科目試験の結果を総合して判定されるのが一般的です。評価は以下のようなランク付けで示されます。
- S(秀):90〜100点 / GP=4.0
- A(優):80〜89点 / GP=3.0
- B(良):70〜79点 / GP=2.0
- C(可):60〜69点 / GP=1.0
- F(不可):59点以下 / GP=0(不合格)
60点以上が合格ラインとなるのが一般的ですが、大学によって評価基準は若干異なります。合格すれば単位は取得できますが、成績ランクは大学院進学や就職の際に参考にされることがあるため、できるだけ高い評価を目指したいところです。
GPA(Grade Point Average)とは
GPAとは、履修した科目の成績をポイント化して平均を算出した数値です。大学院進学の際の選考基準や、一部の企業の採用選考で参考にされることがあります。
GPAの計算方法は以下のとおりです。
GPA = 各科目の(GP × 単位数)の合計 ÷ 総履修単位数
たとえば、以下のような成績の場合:
- 科目A(2単位):A評価 → GP3.0 × 2 = 6.0
- 科目B(4単位):B評価 → GP2.0 × 4 = 8.0
- 科目C(2単位):S評価 → GP4.0 × 2 = 8.0
GPA = (6.0 + 8.0 + 8.0) ÷ (2 + 4 + 2) = 22.0 ÷ 8 = 2.75
GPAが3.0以上あれば「成績優秀」とされることが多いですが、大学や分野によって基準は異なります。

レポートで高評価を取るコツ
設問の意図を正確に読み取る
レポートの課題文をよく読み、「何を」「どのように」書けばよいかを把握することが出発点です。テーマから外れた内容を書いてしまうと、どれだけ分量があっても低い評価になってしまいます。
テキストの内容を基盤にする
レポートはテキストの内容を理解したうえで、自分の言葉で論述することが求められます。テキストの丸写しは評価されませんが、テキストの論点を無視した持論の展開も的外れになりがちです。
参考文献を活用する
テキスト以外の参考文献を引用することで、レポートの説得力が増します。図書館のデータベースやCiNii(学術論文検索サイト)を活用して、関連する先行研究や文献を探してみましょう。
論理的な構成を心がける
序論→本論→結論の流れを意識し、論理的に一貫した文章を書くことが高評価につながります。段落ごとに主張を一つに絞り、根拠→考察→結論の順序で述べるとわかりやすいレポートになります。
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科目試験の対策法
オンライン試験の場合
テキストやノートの持ち込みが認められている場合が多いです。ただし、制限時間内に解答する必要があるため、テキストのどこに何が書いてあるかを事前に把握しておくことが重要です。付箋やマーカーで重要箇所を整理しておきましょう。
会場試験の場合
持ち込み不可の場合が多いため、テキストの重要ポイントを暗記する必要があります。過去問が入手できる場合は、出題傾向を分析して重点的に学習すると効率的です。
科目試験は年に数回しか実施されないケースがあります。試験日程を見落とすと次の機会まで数ヶ月待つことになるため、年間スケジュールをしっかり確認しておきましょう。
卒業に必要な単位数の目安
通信制大学の卒業に必要な単位数は、1年次入学の場合で124単位(4年間)が一般的です。3年次編入学の場合は、編入時に一括認定される単位を差し引いた残りの単位(通常60〜62単位程度)を2年以上かけて取得します。
124単位のうち、一定数をスクーリングまたはメディア授業で取得することが求められます。この比率は大学によって異なるため、履修計画を立てる際に確認が必要です。
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よくある質問
Q. レポートが不合格になったらどうなる?
再提出が可能です。教員からのフィードバック(添削コメント)が返ってくるので、指摘された点を修正して再度提出しましょう。大学によっては再提出の回数に制限がある場合もあります。
Q. 単位を落としたら留年する?
通信制大学には通学制のような「留年」の概念がない大学が多いです。ただし、卒業に必要な単位が不足している場合は在学期間が延びることになります。最長在学年数を超えると除籍になる場合があるため注意しましょう。
Q. 成績証明書にGPAは記載される?
GPA制度を導入している大学では、成績証明書にGPAが記載されます。ただし、すべての通信制大学がGPA制度を採用しているわけではないため、在学している大学の制度を確認してください。


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単位取得のスケジュール管理術
効率的に単位を取得するためには、年間・学期ごとのスケジュール管理が欠かせません。
年間計画の立て方
卒業に必要な124単位を4年間で取得する場合、1年あたり約31単位、1学期あたり約15〜16単位が目安になります。ただし、通信制大学では余裕を持った計画を立てることが大切なので、最初の年は少なめに設定し、慣れてきたら科目数を増やしていくのがおすすめです。
レポート提出と試験のタイムライン
レポートの提出期限と科目試験の日程は連動しています。レポートの提出が遅れると、その学期の試験を受けられず、単位取得が次の学期に持ち越しになってしまいます。以下のようなタイムラインを意識しましょう。
- 学期開始〜1ヶ月目:テキストを読み始め、レポート課題を確認する
- 2〜3ヶ月目:レポートの作成・提出(早めに提出すると余裕ができる)
- 3〜4ヶ月目:レポート結果の確認と試験準備
- 試験期間:科目試験の受験


科目ごとの単位数と学習時間の関係
大学の単位制度では、1単位あたり45時間の学習(授業時間+予習復習時間を含む)が目安とされています。つまり、2単位の科目であれば約90時間、4単位の科目であれば約180時間の学習時間が想定されています。
ただし、これはあくまで目安であり、科目の難易度や個人の理解力によって実際に必要な時間は変わります。自分の学習ペースを把握するためにも、最初の学期に2〜3科目を履修して所要時間を測ってみることをおすすめします。
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不合格を恐れないマインドセット
通信制大学では、レポートや試験に不合格になることは珍しくありません。特に最初のレポートは評価基準がわからず、不合格になる方も多いです。
しかし、不合格は「学び直しのチャンス」です。教員からのフィードバックコメントには、何が不足していたのか、どう改善すればよいかが書かれています。このフィードバックを丁寧に読み込んで次に活かすことが、成績向上の近道です。
レポートや試験の再提出・再受験には回数制限がある大学もあります。上限を確認したうえで、1回目から真剣に取り組みましょう。「何度でも受けられるから適当でいい」というマインドは、結果的に時間を浪費してしまいます。
単位互換制度の活用
他の大学(通学制・通信制を問わず)で取得した単位を、通信制大学の単位として認定してもらえる「単位互換制度」があります。
編入学の場合は一括認定で60単位程度が認められるケースが多いですが、それ以外にも、放送大学で取得した単位を他の通信制大学で認定してもらえる場合があります。すでに他の大学で取得した単位がある方は、入学前に単位認定の可否を大学に確認しておくと、卒業までの期間を短縮できる可能性があります。
まとめ
通信制大学の単位取得は、テキスト学習→レポート→科目試験という流れが基本です。GPAは成績を数値化した指標で、大学院進学を考えている方は特に意識しておくとよいでしょう。
レポートの質を高めること、科目試験の日程を管理することが、効率的な単位取得の鍵です。一つひとつの科目を着実にクリアして、卒業に向けて前進していきましょう。
通信制大学の学習方法については、なるには進学情報でも詳しく解説されています。学術論文の検索にはCiNii Researchが便利です。各大学の成績評価基準は、私立大学通信教育協会のサイトから各大学の情報にアクセスできます。
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