「通信制大学と通学制大学って、結局なにが違うの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。どちらも正規の大学であり、卒業すれば同じ「学士」の学位が授与されます。しかし、学び方・学費・入試制度・キャンパスライフなど、両者にはかなり大きな違いがあります。
この記事では、通信制大学と通学制大学の違いを項目ごとにわかりやすく比較しながら、それぞれに向いている人のタイプまで丁寧に解説していきます。進路に迷っている方や、社会人で学び直しを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

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通信制大学と通学制大学の基本的な違い
まずは、両者の根本的な違いを整理しておきましょう。通信制大学は自宅学習を中心とした学習スタイルで、テキストやオンライン教材を使って自分のペースで学びます。一方、通学制大学はキャンパスに通い、対面で講義を受けるのが基本です。
文部科学省が認可した正規の大学課程であるという点は同じで、卒業すれば「学士(Bachelor)」の学位を取得できます。履歴書にも「○○大学卒業」と記載でき、学位の法的な価値に差はありません。
入試制度の違い
入試のハードルは大きく異なります。通学制大学では学力試験(共通テストや個別試験)が課されるのが一般的です。偏差値によって合否が分かれ、受験勉強に長期間を費やす必要があります。
一方、通信制大学の多くは書類選考のみで入学が可能です。高校卒業(または同等)の資格があれば、基本的に誰でも入学できます。「学びたい」という意欲があれば門戸が開かれているのは、通信制大学の大きな特徴です。
- 通学制:学力試験あり。偏差値による選抜が基本
- 通信制:書類選考が中心。入学試験がない大学がほとんど
- 通信制でも正科生として入学すれば、通学制と同じ学位が取れる
学費の違い
学費の差は非常に大きいです。文部科学省の調査によると、私立の通学制大学では4年間で約400万〜500万円が目安となります。国立大学でも約250万円程度は必要です。
通信制大学の場合、4年間の総額が30万〜100万円程度に収まるケースが多く、通学制と比べて大幅に費用を抑えられます。たとえば放送大学では4年間で約70万円、法政大学通信教育部では約60万円程度が目安です。
キャンパスの維持費や施設利用料がかからない分、通信制大学は学費が経済的になっています。ただし、スクーリング費用や教材費が別途かかる場合もあるため、総額は事前にしっかり確認しておきましょう。

学び方・授業形式の違い
通学制大学では、決まった時間割に沿ってキャンパスで対面授業を受けます。教授や他の学生とリアルタイムでやり取りできるため、議論やグループワークを通じた学びが充実しています。
通信制大学の学習は、主にテキスト学習・オンライン動画視聴・レポート提出で進みます。自分の好きな時間・場所で学べるのが最大の特徴です。近年はオンラインでのリアルタイム授業を導入する大学も増えており、対面に近い学習体験ができるケースもあります。
ただし、通信制大学では一部の科目でスクーリング(対面授業)が必要になることがあります。完全オンラインで卒業できる大学もありますが、大学や学部によって異なるため、入学前に確認しておくことが大切です。
卒業率の違い
卒業率に関しては、通学制大学が圧倒的に高い傾向にあります。通学制大学の4年間での卒業率はおおむね80〜90%程度とされています。
一方、通信制大学の卒業率は大学によって10〜60%程度とばらつきが大きいのが実情です。自己管理が求められる学習スタイルのため、モチベーション維持が難しく、途中で挫折してしまう方も少なくありません。
ただし、近年は学習サポート体制を強化している大学が増えています。産業能率大学の通信教育課程のように、高い卒業率を実現している大学もあります。
通信制大学を選ぶ際は、卒業率をひとつの判断材料にしましょう。サポート体制が充実している大学を選ぶことで、挫折リスクを下げられます。
就職・キャリアへの影響
「通信制大学だと就職に不利になるのでは?」と心配する方は多いですが、状況は徐々に変わってきています。
新卒採用の場合、通学制大学のほうが就職サポート(キャリアセンター・企業説明会・OB訪問など)が充実しているのは事実です。ただし、通信制大学でも大卒資格が必要な求人に応募できるようになるため、高卒のままよりも選択肢は広がります。
社会人が学び直しやキャリアアップのために通信制大学を利用する場合は、すでに職歴があるため、学歴よりも実務経験やスキルが重視されることが多いです。資格取得を目的に通信制大学を選ぶ方にとっては、通学制と遜色ない成果を得られます。
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キャンパスライフ・人間関係の違い
通学制大学では、サークル活動・学園祭・ゼミの飲み会など、キャンパスライフを通じた豊かな人間関係が築けます。いわゆる「大学生活」を満喫したい方には、通学制が向いています。
通信制大学では、基本的に一人で学習を進めるため、キャンパスライフのような体験は限られます。しかし、スクーリングやオンラインのコミュニティを通じて仲間をつくることは可能です。SNSを活用して同じ通信制大学の学生とつながる方も増えています。

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通信制大学が向いている人
通信制大学は、以下のようなタイプの方に特に向いています。
- 働きながら大卒資格を取りたい社会人:仕事と両立できる柔軟なスケジュールが魅力
- 学費を抑えたい方:通学制の数分の一の費用で学位が取れる
- 特定の資格取得が目的の方:教員免許や社会福祉士など、資格に直結する学びができる
- 子育てや介護と両立したい方:自宅で学べるため、ライフスタイルに合わせやすい
- 地方在住で近くに大学がない方:全国どこからでも学べる
通学制大学が向いている人
- 高校卒業後すぐに進学する方:キャンパスライフを通じた成長が期待できる
- 対面での学びを重視する方:ゼミや研究室での深い学びができる
- 新卒での就職を目指す方:就職サポートが手厚い
- 自己管理が苦手な方:決まった時間割があるため、学習ペースを保ちやすい
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よくある質問(Q&A)
Q. 通信制大学の卒業は履歴書にどう書く?
「○○大学 通信教育課程 △△学部 卒業」と記載するのが一般的です。通信制であることを隠す必要はなく、正規の大学卒業として扱われます。
Q. 通信制大学から通学制大学に編入できる?
可能です。通信制大学で取得した単位は、編入先の大学で認定される場合があります。ただし、認定される単位数や条件は編入先の大学によって異なります。
Q. 通信制と通学制を併用することはできる?
二重学籍は原則として認められていません。ただし、科目等履修生として別の大学の授業を受けることは可能な場合があります。
Q. 企業は通信制大学卒をどう評価する?
企業によって評価は異なりますが、「大卒」としての応募資格を満たすことは確実です。特に社会人経験がある方の場合、学歴よりも実務経験やスキルが重視される傾向にあります。
まとめ
通信制大学と通学制大学は、学び方・学費・入試制度・キャンパスライフなど多くの面で違いがありますが、取得できる学位の価値は同じです。大切なのは、自分のライフスタイルや目的に合った選択をすること。
働きながら学びたい、学費を抑えたい、特定の資格を取りたいという方には通信制大学が適しています。一方、キャンパスライフを楽しみたい、対面での深い学びを求める方には通学制が向いています。
どちらを選んでも、学び続ける姿勢があれば必ず自分の糧になります。この記事が進路選びの参考になれば幸いです。


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