「通信制大学を卒業しても、大卒として認められるの?」「通学制の大学と同じ学歴になるの?」。通信制大学への入学を検討している方から、こうした疑問の声をよく耳にします。
結論からお伝えすると、文部科学省に認可された通信制大学を卒業すれば、通学制と同じ「学士」の学位が授与されます。法的にも社会的にも「大卒」として認められる正式な学歴です。
この記事では、通信制大学の学位が通学制と本当に同じなのか、履歴書にはどう書けばいいのか、資格試験の受験要件として認められるのかなど、気になるポイントを詳しく解説します。

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通信制大学の学位は通学制と同じ「学士」
学校教育法に基づく正式な学位
通信制大学は、学校教育法第84条に基づいて設置された正式な大学です。文部科学省から認可を受けた大学であれば、通学制であっても通信制であっても、卒業時に授与される学位は同じ「学士」です。
学位記(卒業証書)に「通信教育課程」と記載されるかどうかは大学によって異なりますが、学位そのものの法的価値に違いはありません。
卒業に必要な単位数も同じ
通信制大学でも通学制大学でも、卒業するために必要な単位数は原則として124単位以上です。単位の修得方法が異なるだけで、求められる学習量は基本的に同じです。むしろ通信制大学は自主学習が中心となるため、レポートの質や量が通学制よりも求められるケースもあります。
「大卒」として認められる具体的な場面
就職・転職での応募条件
求人票に「大卒以上」と記載されている場合、通信制大学の卒業者も応募が可能です。企業の採用基準として求められる「大卒」の要件は、学士の学位を持っているかどうかであり、通学制か通信制かは問われません。
公務員試験の受験資格
国家公務員試験や地方公務員試験の「大卒程度」の区分についても、通信制大学の卒業者は受験資格を満たします。学歴要件は「大学卒業」であり、課程の種類は問われないのが原則です。
資格試験の受験要件
社会福祉士、精神保健福祉士、認定心理士、教員免許など、「大学で所定の科目を修了すること」が受験要件となっている資格についても、通信制大学で修得した単位が認められます。ただし、資格によっては指定科目の履修やスクーリングが必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。

通信制大学と通学制大学の違いはどこにあるのか
学習方法の違い
通学制大学では、教室での対面授業が中心です。一方、通信制大学ではテキスト学習、オンライン授業、レポート提出が主な学習方法となります。スクーリング(面接授業)が一部必要な大学もありますが、近年はオンラインスクーリングを導入している大学も増えています。
入学方法の違い
通学制大学では入学試験(一般入試、推薦入試など)がありますが、通信制大学の多くは書類選考のみで入学できます。そのため偏差値という概念がなく、学歴フィルターを設けている企業では評価が分かれることがあります。
学費の違い
通信制大学は通学制と比べて学費が大幅に安いのが特徴です。通学制の私立大学が4年間で400万円以上かかるのに対し、通信制大学では100万円以下で卒業できるケースもあります。この経済的なメリットは、働きながら学ぶ社会人にとって大きな魅力です。
「通信制大学は学歴にならない」と言われる理由
インターネット上では「通信制大学は学歴にならない」という意見を見かけることがあります。なぜこのような誤解が生じるのでしょうか。
入学のハードルが低いことへの偏見
入学試験がないため、「誰でも入れる=価値が低い」と誤解されることがあります。しかし、入学のハードルと卒業の難易度は別問題です。通信制大学の卒業率は通学制に比べて低い傾向があり、卒業には相応の努力が必要です。
認知度の低さ
通信制大学の存在自体を知らない方もまだ多く、「聞いたことがない大学」として不信感を持たれるケースがあります。しかし、慶應義塾大学、法政大学、日本大学など、知名度の高い大学でも通信教育課程を設けています。
- 通信制大学卒は法的に「大卒」として認められる
- 学士の学位は通学制と同等の法的価値を持つ
- 入学のハードルは低いが、卒業には計画性と努力が必要
- 慶應・法政・日大など有名大学にも通信制課程がある

🐹 通信制大学で資格試験の受験資格を得たい方は、試験対策に役立つ参考書を早めに揃えておくと学習がスムーズです。おすすめの参考書をこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

通信制大学の卒業証明書と学位記について
通信制大学を卒業すると、卒業証明書と学位記が発行されます。成績証明書には履修した科目と成績が記載されます。
卒業証明書や成績証明書に「通信教育課程」と記載されるかどうかは大学によって異なります。記載される場合でも、学位の法的な価値には一切影響はありません。就職先への提出時に不安を感じる方もいるかもしれませんが、大卒であることに変わりはないため、自信を持って提出しましょう。
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通信制大学の卒業率と「大卒」としての価値
通信制大学の卒業率は大学にもよりますが、15%〜60%程度と言われています。通学制大学の卒業率が90%前後であることを考えると、通信制大学を卒業することの難しさがわかります。
裏を返せば、通信制大学を卒業したという事実は、高い自己管理能力と学習への強い意志を持っていることの証明です。企業の採用担当者の中には、この点を高く評価する人も少なくありません。「通信制大学卒は学歴にならない」という声は、実態を知らない人の誤解であることがほとんどです。
🐹 通信制大学での学習を成功させるには、テキスト以外の教材や参考書を活用することも効果的です。おすすめの本・教材をまとめた記事がありますので、学習のお供にどうぞ。



よくある質問(Q&A)
Q. 大学院への進学は可能ですか?
はい、通信制大学を卒業して学士の学位を取得していれば、大学院の受験資格を満たします。通学制の大学院はもちろん、通信制の大学院にも進学が可能です。
Q. 海外でも通信制大学の学位は認められますか?
文部科学省に認可された日本の大学の学位は、海外でも原則として認められます。ただし、国や機関によって学歴の評価基準が異なるため、海外での就職や進学を検討している場合は、事前に確認することをおすすめします。
Q. 通信制大学卒と通学制大学卒で給与に差はありますか?
法的には同じ「大卒」ですので、給与体系における扱いも基本的には同じです。ただし、企業によっては初任給に大学別の差を設けているケースがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
履歴書への書き方
正しい記載方法
通信制大学を卒業した場合、履歴書の学歴欄には「◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 通信教育課程 卒業」と記載するのが一般的です。「通信教育課程」を省略して記載しても法的に問題はありませんが、面接時に聞かれる可能性があるため、正直に書いておくのが無難です。
面接での答え方
「なぜ通信制大学を選んだのか」と聞かれた場合は、前向きな理由を具体的に伝えましょう。「仕事と学業を両立するため」「経済的に自立しながら学びたかった」「特定の分野を深く学べるカリキュラムに魅力を感じた」など、目的意識の高さをアピールすることが大切です。
「通信教育課程」の記載が不安な場合
慶應義塾大学や法政大学など、知名度の高い大学の通信教育課程を卒業した場合は、大学名のブランド力がプラスに働くことがあります。逆に知名度が低い大学であっても、学んだ内容や取得した資格をしっかりアピールすれば、採用担当者に好印象を与えることは十分に可能です。大切なのは学歴そのものよりも、「何を学び、何を身につけたか」を具体的に語れるかどうかです。


まとめ
通信制大学を卒業すれば、通学制大学と同じ「学士」の学位が授与され、法的にも社会的にも「大卒」として認められます。就職・転職、公務員試験、資格試験の受験要件など、あらゆる場面で大卒資格として活用できます。
「通信制だから学歴にならない」というのは誤解です。自分のペースで学び、確実に学位を取得できるのが通信制大学の強みです。通信制大学の学位について詳しくは、サイバー大学の大卒扱いに関する解説や、開志創造大学の学歴認定解説ページも参考にしてください。また、大手前大学の通信制大学と学歴に関する記事も読み応えがあります。
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