「2つの通信制大学に同時に通うことはできるの?」「異なる分野を同時に学びたいけど、二重学籍って認められるの?」と疑問に思ったことはありませんか。
通信制大学では、二重学籍(複数の大学に同時に在籍すること)が認められているケースがあります。法律で明確に禁止されているわけではなく、各大学の判断に委ねられているのが現状です。
この記事では、通信制大学における二重学籍の可否、対応している大学、メリット・デメリット、注意すべきポイントを詳しく解説します。

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二重学籍とは?法律上の扱い
二重学籍(二重在籍)とは、2つ以上の大学に同時に正規の学生として在籍することです。
日本の法律では、二重学籍を明確に禁止する規定はありません。ただし、文部科学省は「複数の大学等に同時に在籍することは、設置基準に定められた学修時間の確保等の面で困難である場合が想定されるため、望ましくない」という見解を示しています。
つまり、法律上は可能だが推奨はされていない、というのが公式見解です。実際に認めるかどうかは各大学の規定に委ねられています。
- 法律上の禁止規定はない
- 文部科学省は「望ましくない」との見解
- 各大学の学則で認否が異なる
- 通学制大学は基本的に禁止が多い
- 通信制大学は認めている大学もある
二重学籍が可能な通信制大学
記事執筆時点で、二重学籍を認めている(禁止していない)とされる通信制大学は以下のとおりです。
| 大学名 | 二重学籍の可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 放送大学 | 可能 | 他大学との二重学籍を明確に認めている |
| 東京通信大学 | 可能 | 併修制度あり |
| 慶應義塾大学(通信) | 可能 | 通信課程のため柔軟 |
| 星槎大学 | 可能 | 教育機関連携に積極的 |
| 八洲学園大学 | 可能 | 正規生同士の二重学籍可 |
| ZEN大学 | 可能 | 新設の通信制大学 |
一方、法政大学通信教育部のように、通信制でも二重学籍を明確に禁止している大学もあります。できるだけ入学前に各大学の学則を確認しましょう。

二重学籍のメリット
- 異なる分野の学位や資格を同時に取得できる可能性がある
- 1つ目の大学で学べない科目を2つ目の大学で補える
- 放送大学の科目等履修と正規大学の組み合わせで教養を広げられる
- 学習意欲の高い方にとって幅広い学びが可能
二重学籍のデメリットと現実的な課題
二重学籍にはメリットがある一方で、現実的な課題も多いです。
学習時間の確保が難しい
通信制大学1校でも、年間の学習時間は相当な量になります。2校同時に在籍する場合、レポート提出やオンライン試験の期日が重なることもあり、時間管理が非常にシビアになります。
学費が2校分かかる
当然ながら、2つの大学の学費が同時にかかります。通信制大学は比較的安いとはいえ、2校合わせると年間40〜60万円程度の負担になります。
卒業の難易度が上がる
1校の通信制大学を卒業するだけでも、平均卒業率は15〜20%と言われています。2校同時に卒業を目指す場合、さらに難易度が上がることは覚悟しておきましょう。

二重学籍を成功させるためのポイント
目的を明確にする
「なぜ2校に在籍する必要があるのか」を明確にしましょう。単に興味があるだけであれば、1校で学位を取得しつつ、もう1校は科目等履修生として必要な科目だけを受講するほうが現実的です。
優先順位をつける
2校を同時に進める場合、メインの大学とサブの大学を明確にし、メインの卒業を最優先にするという方針が重要です。
科目等履修生の活用
正規の学生として2校に在籍するのではなく、1校は正科生、もう1校は科目等履修生として在籍するという方法もあります。科目等履修生であれば学則上の制約が緩い場合が多く、必要な科目だけを効率的に学べます。
- メイン大学(正科生)で学位取得+放送大学(科目等履修生)で教養拡大
- 福祉系大学で社会福祉士の受験資格+別の大学で心理学を学ぶ
- IT系大学でプログラミング+教育系大学で教員免許を取得
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実際に二重学籍を経験した人の声
通信制大学の二重学籍を実践した方の体験として、「1年間のスケジュール管理がとても大変だった」「2校の試験時期が重なると精神的にきつい」という声がある一方、「異なる分野を同時に学べて視野が広がった」「1校だけでは得られない知識が手に入った」というポジティブな声もあります。
重要なのは、自分の学習キャパシティと生活状況を冷静に見極めることです。無理をして2校とも中退するよりは、1校をしっかりと卒業するほうが結果的には効率的です。
よくある質問
Q. 二重学籍がバレることはありますか?
通信制大学同士であれば、大学間で在籍状況を照合する仕組みは一般的にありません。ただし、学則で禁止されている大学に在籍しながら別の大学にも在籍した場合、発覚すると退学処分になる可能性もあるため、正直に申告するのが安全です。
Q. 2つの大学から同時に学位を取得できますか?
理論上は可能ですが、非常に難しいです。通信制大学1校の卒業でも平均4〜6年かかるため、2校同時卒業を目指す場合は相当な覚悟と計画が必要です。
Q. 三重学籍は可能ですか?
実際に通信制大学3校に同時在籍した事例も報告されています。ただし、学習量は膨大になるため、現実的にはおすすめしません。


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二重学籍の活用パターン
実際に二重学籍を活用している方の多くは、以下のようなパターンで在籍しています。
パターン1: 放送大学+他の通信制大学
放送大学は二重学籍を明確に認めているため、他の通信制大学と組み合わせやすい大学です。放送大学の教養学部で幅広い教養を学びながら、別の大学で専門分野(福祉・教育・ITなど)の学位を目指すというパターンが人気です。
パターン2: 正科生+科目等履修生
1校は正科生(学位取得を目指す)、もう1校は科目等履修生(必要な科目だけ受講する)として在籍するパターンです。科目等履修生は正科生と比べて学費が安く、在籍要件もゆるいため、負担を抑えながら複数校の学びを実現できます。
パターン3: 教員免許の科目不足を補う
教員免許を取得する際に、所属大学では開講されていない科目がある場合、別の通信制大学で不足科目を履修するというパターンもあります。法政大学通信教育部のように二重学籍を禁止している大学もあるため、事前確認が必須です。


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二重学籍を検討する前にやるべきこと
1. 各大学の学則を確認する
最も重要なのは、在籍を検討しているすべての大学の学則で二重学籍が認められているか確認することです。学則で禁止されている大学に二重学籍の状態で在籍した場合、発覚時に退学処分となるリスクがあります。
2. 学習時間のシミュレーションをする
1校の通信制大学を卒業するために必要な学習時間は、年間約600~1,000時間とされています。2校に在籍する場合、単純計算で年間1,200~2,000時間が必要になります。仕事をしながら1日3~5時間の学習時間を確保できるか、現実的に検討しましょう。
3. まずは1校を卒業してから考える
通信制大学の卒業率は15~20%程度です。まだ1校も卒業していない段階で2校同時に在籍するのはリスクが高いです。1校を卒業した経験があれば、通信制大学の学び方がわかっているため、2校目を追加する際のハードルが下がります。
Q. 二重学籍を大学に申告する必要はありますか?
大学によっては、入学時の誓約書や在籍確認で他大学への在籍状況を確認される場合があります。学則で二重学籍を禁止していない大学であれば問題ありませんが、禁止している大学に在籍しながら別の大学にも在籍した場合は、発覚時にペナルティを受ける可能性があります。正直に申告するのが安全です。
Q. 二重学籍で取得した単位は両方の大学で使えますか?
基本的に、一方の大学で取得した単位をもう一方の大学の卒業要件に算入することはできません。各大学の卒業要件はそれぞれ独立しており、両方の大学で別々に必要な単位を取得する必要があります。ただし、入学時に「既修得単位の認定」として、以前の大学で取得した単位が認められるケースはあります。
Q. 二重学籍を途中でやめて1校に絞ることはできますか?
はい、可能です。2校の在籍が負担に感じた場合、一方の大学を退学または休学することで、もう一方に集中できます。通信制大学は休学制度を設けているところが多く、一時的に休学して余裕ができたら復学するという柔軟な対応も可能です。無理をして両方中退するより、1校をしっかりと卒業するほうが結果的には効率的です。
Q. 放送大学の科目等履修生は二重学籍にあたりますか?
放送大学の科目等履修生(選科履修生・科目履修生)は、正科生とは異なる在籍形態であるため、他大学に正科生として在籍している方でも利用しやすい制度です。放送大学側は二重学籍を認めているため問題ありませんが、在籍中のもう一方の大学の学則で制限がないか確認しておきましょう。放送大学の科目等履修生は入学試験がなく、半年単位で在籍できるため、気軽に始められるのがメリットです。教養を広げたい方や、特定の分野だけ学びたい方に適しています。
まとめ
通信制大学における二重学籍は、法律上は禁止されておらず、放送大学や東京通信大学など認めている大学もあります。ただし、学習負担や学費が2倍になるため、メリットとデメリットを十分に理解したうえで判断しましょう。
現実的な方法としては、1校は正科生、もう1校は科目等履修生として必要な科目だけを受講するスタイルがおすすめです。どちらの場合も、入学前に大学の学則を確認し、二重学籍が認められるかどうかをできるだけ確かめてください。
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