英語教員への転職やキャリアチェンジを考えている社会人にとって、通信制大学は働きながら教員免許を取得できる有力なルートです。英語の教員免許に対応した通信制大学は複数あり、すでに大学を卒業している方なら最短2年程度で取得を目指すこともできます。
この記事では、通信制大学で英語の教員免許(中学校・高等学校)を取得するための具体的な方法、対応大学の特徴、費用や学習期間、そして取得までの流れを詳しく解説していきます。

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英語の教員免許の種類と取得条件
英語の教員免許には、学校種ごとに以下の種類があります。
中学校教諭免許状(英語)
中学校で英語を教えるために必要な免許です。一種免許状は4年制大学で、二種免許状は短期大学で取得できます。通信制大学では一種免許状と二種免許状の両方に対応している大学が多いです。
高等学校教諭免許状(英語)
高校で英語を教えるために必要な免許です。高校の教員免許は一種免許状のみで、二種免許状はありません。4年制大学で所定の単位を修得して卒業する必要があります。
- 中学校と高校の両方の免許を同時取得できる大学もある
- 教員採用試験では、中学・高校の両方の免許を持っていると有利に働くケースが多い
- すでに別の教科の教員免許を持っている場合は、取得に必要な単位数が少なくなることもある
英語の教員免許が取得できる通信制大学
英語の教員免許に対応した通信制大学は複数あります。主な大学の特徴を紹介します。
佛教大学 通信教育課程
京都に本部を置く佛教大学は、通信教育課程として長い歴史と実績を持つ大学です。課程本科では中学校教諭一種・二種免許状(英語)と高等学校教諭一種免許状(英語)を取得できます。すでに大学を卒業している方は、課程本科に入学して最短2年で取得を目指せます。英米文学や英語学、英語科教育法などの専門科目が充実しています。
詳しくは佛教大学通信教育課程の公式サイトを確認してください。
日本大学 通信教育部
日本大学通信教育部の文理学部では、中学校教諭一種・二種免許状(英語)と高等学校教諭一種免許状(英語)を取得できます。日本大学のブランド力と、全国各地でスクーリングを開催している利便性が魅力です。
聖徳大学 通信教育部
千葉県松戸市にある聖徳大学でも英語の教員免許取得が可能です。教育系に強い大学ならではの充実したサポート体制があります。
星槎大学 通信教育課程
神奈川県に本部を置く星槎大学は、幅広い教員免許の取得に対応しています。中学校(英語)・高等学校(英語)の教職課程が用意されており、インクルーシブ教育に力を入れているのが特色です。
詳しくは星槎大学の教員免許ページを確認してください。
明星大学 通信教育部
明星大学は通信教育部の在籍者数が多く、教員免許取得に定評のある通信制大学です。中学校・高等学校の英語教員免許に対応しており、長年にわたって多くの教員を輩出しています。

免許取得までの流れと必要な学習
ステップ1:入学形態を選ぶ
自分の学歴や状況に合わせて、入学形態を決めましょう。
- 正科生1年次入学:高卒の方。卒業まで最短4年
- 正科生3年次編入:短大卒・大学中退(62単位以上)の方。最短2年
- 課程本科/科目等履修生:大卒で教員免許に必要な科目のみ履修。最短1〜2年
ステップ2:教職科目・教科専門科目を履修
英語の教員免許取得には、教職に関する科目に加えて、英語学、英米文学、英語コミュニケーション、英語科教育法などの教科専門科目を修得する必要があります。テキスト学習とレポート提出が中心で、一部科目はスクーリングが必要です。
ステップ3:教育実習
中学校免許の場合は3〜4週間、高校免許の場合は2〜3週間の教育実習が必要です。加えて、中学校免許には介護等体験(7日間)も必須となります。
教育実習先は、原則として自分で母校や近隣の学校に依頼して確保します。実習の受け入れ可否は学校側の事情にもよるため、早めに打診を始めることが重要です。実習期間中はフルタイムで勤務する必要があるため、仕事との調整も計画的に行いましょう。
ステップ4:単位修得試験・卒業
各科目のレポート合格後に単位修得試験を受験し、合格すれば単位が認定されます。正科生の場合は、所定の卒業要件を満たして卒業することで、教員免許状の取得資格を得られます。
費用と期間の目安
通信制大学で英語の教員免許を取得する際の費用と期間の目安です。
- 正科生1年次入学:4年間で総額約70万〜100万円程度
- 3年次編入:2年間で総額約40万〜60万円程度
- 科目等履修生:必要単位数に応じて約20万〜40万円程度
- 上記に加え、スクーリングの交通費・宿泊費、教育実習に伴う費用が別途かかる
通学制の大学で同様の免許を取得する場合と比較すると、学費は3分の1〜5分の1程度に抑えられるケースが多く、経済的なメリットは大きいです。
英語力はどのくらい必要?
通信制大学で英語教員免許を取得するにあたって、入学時点で高い英語力が求められるわけではありません。ただし、英語学や英米文学の科目では英文の読解力が必要になりますし、英語科教育法の授業では模擬授業を英語で行うこともあります。
目安としては、英検2級〜準1級程度の基礎力があるとスムーズに学習を進められます。入学後に力をつけていくことも十分可能ですので、現時点の英語力だけで諦める必要はありません。

Q&A:英語教員免許に関するよくある質問
Q. すでに別の教科の教員免許を持っています。英語の免許も取れますか?
取得できます。すでに教員免許を持っている場合は、教職科目(教育原理や教育心理学など)の多くが免除されるため、英語の教科専門科目と教科教育法の科目だけを追加で履修すれば免許取得が可能です。この場合、最短半年〜1年程度で取得できるケースもあります。
Q. 教員採用試験の合格率はどのくらいですか?
英語教員の採用試験の倍率は自治体によって大きく異なります。近年は教員不足が課題となっている地域も多く、社会人経験者を対象とした特別選考を実施している自治体もあります。通信制大学出身だからといって不利になることはありません。
Q. 中学校と高校のどちらの免許を取るべきですか?
可能であれば中学校と高校の両方を取得しておくことをおすすめします。両方の免許を持っていると、就職先の選択肢が広がりますし、中高一貫校への応募も可能になります。多くの通信制大学では、中学校と高校の免許を同時に取得できるカリキュラムが組まれています。
🐹 英語教員免許の取得に向けて、教科専門科目の理解を深める参考書も揃えておくと安心です。通信制大学で資格取得を目指す人向けのおすすめ参考書をまとめましたので、ご覧ください。

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英語教員免許の取得に役立つ資格・スキル
英語教員免許の取得と並行して、以下の資格やスキルを身につけておくと教員採用試験や実際の授業で大いに役立ちます。
英検やTOEICのスコア
英検準1級以上やTOEIC730点以上のスコアを持っていると、教員採用試験の一部が免除される自治体があります。英語教員として採用後も、自身の英語力を証明できる資格は保護者からの信頼にもつながります。文部科学省は英語教員に英検準1級以上の英語力を求めており、スキルアップは継続的に行うことが重要です。
留学経験や海外在住経験
必須ではありませんが、留学経験や海外在住経験があると教員採用試験の面接でアピールポイントになります。また、実際の授業で生きた英語のニュアンスを伝えられるため、生徒からの信頼も得やすくなります。
ICTスキル
近年の英語教育ではデジタル教材やオンライン学習ツールの活用が進んでいます。パソコンやタブレットを使った授業設計、電子黒板の操作、オンライン英会話ツールの導入など、ICTスキルを持つ英語教員は重宝されます。
英語教員の具体的な1日の仕事内容
英語教員を目指すにあたって、実際の勤務内容を把握しておくことも大切です。
朝は出勤後にホームルームを行い、午前中に3〜4コマの授業を担当します。授業のない時間は教材準備やテスト作成、生徒の提出物の添削を行います。放課後は部活動の指導や保護者対応、教科会議などがあり、勤務時間は長くなりがちですが、やりがいも大きい仕事です。
英語教員の仕事内容や採用試験については文部科学省の教員採用ページも参考になります。
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通信制大学での英語教員免許取得に向けた学習計画の立て方
通信制大学で英語教員免許を取得するには、計画的な学習スケジュールの管理が欠かせません。テキスト学習、レポート作成、スクーリング、科目試験、教育実習と、やるべきことは多岐にわたります。
年間スケジュールの組み方
まず入学時に卒業までのロードマップを作成しましょう。1年目は教職の基礎科目と教養科目を中心に履修し、2年目以降に教科専門科目や教育実習を配置するのが一般的です。スクーリングは夏期・冬期に集中開催されることが多いため、仕事の休暇取得計画と合わせて早めに調整しておくことが重要です。
1日の学習時間の目安
社会人が通信制大学で学ぶ場合、平日は1〜2時間、休日は3〜4時間の学習時間を確保するのが現実的な目安です。通勤時間を活用してテキストを読んだり、昼休みにレポートの構成を考えたりするなど、スキマ時間の有効活用もポイントです。
英語教員免許の場合、英語学や英米文学のテキストは英文で書かれていることも多いため、読解に時間がかかることを見込んで余裕のあるスケジュールを組みましょう。英語教育の最新動向については文部科学省の外国語教育ページも参考になります。
英語教員に求められる最新の指導スキル
近年の英語教育では、従来の文法訳読法からコミュニカティブ・アプローチへと指導法が大きく変化しています。「英語で英語を教える」授業スタイルが求められるようになり、教員自身の英語運用能力がこれまで以上に重要になっています。
また、小学校での英語教科化に伴い、小中連携の視点を持った指導も求められています。通信制大学の教科教育法の授業では、こうした最新の英語教育トレンドを踏まえた指導法を学ぶことができます。
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教育訓練給付金を活用して英語教員免許の学費を軽減
英語教員免許の取得を目指す社会人は、教育訓練給付金制度の活用を検討しましょう。雇用保険に一定期間加入している方であれば、通信制大学の学費の一部がハローワークから支給される可能性があります。
一般教育訓練給付金では受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。専門実践教育訓練給付金の対象講座であれば、最大70%(年間上限56万円)が支給される場合もあります。通信制大学の教員免許取得課程が対象になっているかどうかは、入学前に各大学や厚生労働省のページで確認しましょう。
まとめ
通信制大学で英語の教員免許を取得するルートは、社会人にとって現実的で費用対効果の高い選択肢です。佛教大学、日本大学、聖徳大学、星槎大学、明星大学など対応大学は複数あり、自分のライフスタイルや居住地域に合った大学を選べます。
すでに大卒資格を持っている方なら最短2年程度で免許取得を目指せますし、別教科の免許を持っている方ならさらに短期間での取得が可能です。まずは各大学の資料を請求して、カリキュラムやスクーリング日程を確認することから始めてみてください。
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