学校図書館で児童・生徒の読書指導や図書館運営に携わる「司書教諭」。この資格は、通信制大学で取得することが可能で、働きながらでも目指せるのが大きなメリット。
この記事では、司書教諭の資格概要、通信制大学での取得方法、対応している大学、費用や期間について詳しく解説するよ。

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司書教諭とは|図書館司書との違い
司書教諭は、学校図書館法に基づいて設置が義務付けられている専門職。図書館司書が公共図書館で働く専門家であるのに対し、司書教諭は学校の教員として学校図書館の運営や読書指導を行うのが特徴。
- 司書教諭:学校図書館に配置される教員。教員免許+司書教諭資格が必要
- 図書館司書:公共図書館(市立図書館など)で働く専門家。司書資格が必要
- 学校司書:学校図書館で働く職員。資格要件は自治体による
司書教諭の取得要件
- 教員免許状(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校のいずれか)を有していること
- 司書教諭講習の5科目10単位を修得していること
通信制大学で司書教諭資格を取得する方法
通信制大学では、科目等履修生として必要な5科目10単位を修得することで、司書教諭資格を取得できる。教員免許を既に持っている方であれば、最短半年〜1年程度で取得可能。
必要な5科目
- 学校経営と学校図書館(2単位)
- 学校図書館メディアの構成(2単位)
- 学習指導と学校図書館(2単位)
- 読書と豊かな人間性(2単位)
- 情報メディアの活用(2単位)

司書教諭資格に対応している通信制大学
明星大学 通信教育課程
教員免許状を有する方、または4年制大学に2年以上在学して62単位以上修得している方が対象。科目等履修生として必要な単位を修得できる。教育学部としての実績が豊富で、教員向けの資格取得サポートが充実している。
佛教大学 通信教育課程
教員免許状を所持している場合は、科目履修コースで必要な単位を修得できる。教員免許を持っていない場合でも、教員免許と同時に司書教諭資格を目指すことが可能。
法政大学 通信教育部
所定の単位を修得することで司書教諭の資格が取得できる。法政大学のブランド力を活かしたい方におすすめ。
司書教諭の資格取得には教員免許が前提条件となる。教員免許を持っていない方は、まず教員免許の取得から始める必要がある点に注意。
費用と期間の目安
費用
科目等履修生としての入学金や授業料を合わせると、おおむね10万〜20万円程度が相場。大学によって料金体系が異なるため、各大学の募集要項で確認しよう。
期間
教員免許を既に持っている方であれば、半年〜1年程度で必要な単位を修得できる。教員免許と同時取得を目指す場合は、2〜4年程度が目安になる。
司書教諭として働く場
- 小学校・中学校・高等学校の学校図書館:12学級以上の学校には司書教諭の配置が義務付けられている
- 特別支援学校の学校図書館:特別支援教育における読書活動の推進に貢献できる
- 教育委員会の読書推進部門:地域全体の読書活動を推進する役割を担うこともある

Q&A
Q. 図書館司書と司書教諭、両方取れる?
通信制大学によっては、図書館司書と司書教諭の両方の資格を同時に取得できるカリキュラムを用意している。両方の資格があれば、学校図書館と公共図書館のどちらでも活躍できる。
Q. 教員として働いていなくても取得できる?
教員免許を持っていれば、教員として勤務していなくても司書教諭の資格は取得可能。ただし、実際に司書教諭として配置されるには教員としての採用が前提になる。
Q. 通信だけで取得できる?スクーリングは必要?
大学によってはスクーリング(対面授業)が必要な科目がある。ただし、オンラインスクーリングに対応している大学も増えており、通学の負担を軽減できるケースもある。
まとめ
司書教諭は、教員免許を持っている方が比較的短期間・低コストで取得できる専門資格。通信制大学の科目等履修生制度を利用すれば、働きながらでも資格取得を目指せる。
学校図書館で活躍したい方や、教員としてのスキルアップを目指している方は、ぜひ検討してみよう。

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司書教諭の仕事内容と1日の流れ
司書教諭が実際にどのような仕事をしているのか、1日の流れの例を紹介する。
午前中:授業と図書館業務
司書教諭は通常の教員と同様に授業を担当しつつ、空き時間に学校図書館の管理・運営業務を行う。図書の貸出・返却の管理、新しい本の選定・発注、図書館だよりの作成などが主な業務。
昼休み:図書館開放
昼休みは多くの児童・生徒が図書館を利用する時間帯。本の推薦や読書相談に対応したり、図書委員会の生徒を指導したりする。子どもたちが本に親しむきっかけを作る大切な時間。
放課後:読書活動の企画・準備
読書週間のイベント企画、ブックトークの準備、調べ学習のための資料整理など、図書館を活用した教育活動の企画・準備を行う。また、教員向けの資料提供や、授業で使う資料の選定をサポートすることもある。


司書教諭になるための具体的なステップ
司書教諭を目指すための具体的なステップを、状況別に整理する。
現役の教員の場合
- 通信制大学に科目等履修生として入学
- 必要な5科目10単位を修得(最短半年〜1年)
- 司書教諭講習修了証明書を取得
- 所属する学校や教育委員会に資格取得を報告
- 司書教諭としての配置を希望する
これから教員を目指す場合
- 通信制大学に正科生として入学
- 教員免許の取得に必要な単位と、司書教諭に必要な単位を同時に修得
- 教育実習を経て教員免許を取得
- 教員採用試験に合格し、教員として採用される
- 司書教諭としての配置を希望する
知っておきたいポイント:12学級以上の学校には司書教諭の配置が義務付けられている(学校図書館法第5条)。資格を持っていることで、学校内での役割が広がり、キャリアアップにもつながる。
図書館司書との違いを詳しく比較
司書教諭と図書館司書は名前が似ているが、職場、求められる資格、業務内容が異なる。それぞれの違いを詳しく見てみよう。
職場の違い
司書教諭は学校(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)に配置されるのに対し、図書館司書は公共図書館(市立図書館、県立図書館など)や大学図書館で働く。
資格要件の違い
司書教諭は教員免許+司書教諭資格の両方が必要だが、図書館司書は司書資格のみで就職可能。ただし、公共図書館の正規職員は競争率が高いことで知られている。
業務内容の違い
司書教諭は教科指導と図書館運営の両方を担うが、図書館司書は図書館サービスに専念する。司書教諭は教育の観点から図書館を活用する点が特徴。
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司書教諭の資格取得にかかる費用を抑えるコツ
司書教諭の資格取得費用をできるだけ抑えるためのコツを紹介する。
入学金免除キャンペーンを利用する
大学によっては、特定の時期に入学金が免除されるキャンペーンを実施していることがある。出願のタイミングを工夫するだけで数万円節約できる場合があるので、各大学の入学案内を注意深くチェックしよう。
教育訓練給付金の活用
雇用保険に一定期間加入している方は、教育訓練給付金の対象になる場合がある。受講費用の一部(最大20%)が支給されるため、大幅なコスト削減が可能。ハローワークで対象講座かどうかを確認しよう。
複数の大学の費用を比較する
同じ司書教諭の資格でも、大学によって学費が大きく異なる。入学金、授業料、テキスト代、スクーリング費用を含めた総額で比較することが大切。
費用比較のポイント:大学の公式サイトや入学要項に記載されている学費だけでなく、テキストの購入方法(大学指定の購入か、自分で調達可能か)やスクーリングの交通費・宿泊費なども含めて検討しよう。
司書教諭の今後の展望
学校図書館を取り巻く環境は変化しつつあり、司書教諭の役割も進化している。
GIGAスクール構想との連携
1人1台端末の環境が整備される中、電子書籍やデジタル資料の活用が学校図書館にも広がっている。デジタルとアナログの両方の資料を効果的に活用できる司書教諭の需要が高まっている。
探究学習の支援
新学習指導要領では「探究的な学び」が重視されており、図書館は探究学習の拠点として注目されている。児童・生徒が自ら課題を見つけ、資料を集めて考える力を育む支援が、司書教諭の重要な役割になっている。
読書活動の推進
子どもの読書離れが課題とされる中、学校図書館を中心とした読書活動の推進は教育政策の重要テーマ。司書教諭は、読書の楽しさを伝えるイベントの企画や、子どもたちの興味に合わせたブックリストの作成など、創造的な取り組みが求められている。
🐹 通信制大学で司書教諭の学習を進めるうえで、基礎から学べるテキストや教材があると理解が深まります。おすすめの本・教材をまとめていますので、学習計画の参考にしてみてください。



司書教諭と学校司書の協力体制
学校図書館をより良く運営するためには、司書教諭と学校司書の協力が欠かせない。
それぞれの役割
司書教諭は教育的な視点から図書館を活用した授業づくりを行い、学校司書は図書館の日常的な管理・運営を担当する。両者が連携することで、より充実した図書館サービスが実現する。
連携のポイント
定期的な情報交換の場を設けることで、授業で必要な資料の準備や、児童・生徒の読書傾向の把握がスムーズになる。お互いの専門性を尊重しながら、「子どもたちの学びを支える」という共通の目標に向かって協力することが大切。


参考サイト:文部科学省|明星大学 通信教育課程|佛教大学 通信教育課程
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