法律を学びたい、司法試験にチャレンジしたい。でも仕事を辞めて通学するのは現実的じゃない…。そんな社会人にとって、通信制大学の法学部は現実的な選択肢になります。
通信制大学の法学部は、通学制と同等のカリキュラムで法律を本格的に学べる環境が整っています。ここでは法学部がある通信制大学の比較と、司法試験を見据えた大学の選び方を詳しく解説していきます。

📝 入学したら、すぐレポートが始まる
通信制大学は、入学してすぐレポートが始まります。パソコンやプリンタはもちろん、印刷用紙や参考書の置き場所まで、先に決めておくと立ち上がりがまるで違います。入学前に揃えておきたいものを、ひと通り整理しています。

法学部がある通信制大学を比較
法学部を設置している通信制大学は複数ありますが、それぞれ特色が異なります。主な大学を見ていきましょう。
中央大学 法学部通信教育課程
中央大学は通信制大学の法学部として圧倒的な知名度と実績を誇ります。法律学を学ぶ通信制大学生の約3分の1が中央大学に在籍しているとされるほど人気が高いです。
- 学費が比較的安い(年間約8万円の授業料+スクーリング費用等)
- 法職講座を実施しており、法科大学院進学や各種法律系資格試験の対策ができる
- 卒業すると通学制と同じ「中央大学法学部卒業」の学位が得られる
- スクーリングは東京(多摩キャンパス等)で開催
中央大学法学部は「法科の中央」と呼ばれるほど法曹界での評価が高く、通信教育課程からも法科大学院に進学して司法試験に合格した卒業生がいます。ただし、入学は書類審査で比較的容易ですが、卒業は通学制と同等の学力が求められるため、しっかりとした学習計画が必要になります。
慶應義塾大学 通信教育課程
慶應義塾大学の通信教育課程には「甲類(法律学)」と「乙類(政治学)」の2つのコースがあります。言わずと知れた名門大学の学位を通信で取得できるのが最大の魅力です。
- 学費は年間13万円程度と非常に安い
- 卒業すると「慶應義塾大学卒業」の学歴が得られる
- スクーリングは三田・日吉キャンパスで開催
- 卒業難易度は通信制大学のなかでもトップクラスに高い
法政大学 通信教育部 法学部
法政大学の通信教育部にも法学部が設置されています。約8割の学生が仕事をしながら学んでおり、社会人に配慮した学習環境が整っています。
- メディアスクーリング(オンライン)が充実
- 教員免許(中学社会・高校公民)の取得も目指せる
- 学費は年間約8万円(スクーリング費用別)
日本大学 通信教育部 法学部
日本大学の通信教育部は学費が安く、スクーリングも全国各地で開催されるため、地方在住者にも通いやすいです。eラーニングを活用した単位修得にも対応しています。


司法試験を目指すなら知っておきたいルート


弁護士や裁判官、検察官を目指すには司法試験に合格する必要があります。司法試験を受験するためのルートは大きく2つあります。
- 法科大学院ルート:大学の法学部卒業→法科大学院(既修2年/未修3年)修了→司法試験→司法修習
- 予備試験ルート:予備試験合格→司法試験→司法修習(大学卒業は必須ではない)
通信制大学の法学部を卒業した後、法科大学院に進学するのが確実なルートです。予備試験は受験資格の制限がなく誰でも受けられますが、合格率が約4%と非常に低いため、法科大学院ルートを選ぶ方が多いです。
中央大学の通信教育課程では法職講座が設置されていて、法科大学院への進学を具体的にサポートしてくれる体制があります。司法試験を本気で目指すなら、こうしたサポート体制の有無は大学選びの重要なポイントになります。
法学部で学べる主な科目


通信制大学の法学部で学べる科目は、通学制とほぼ同じ内容をカバーしています。主な科目を紹介しましょう。
- 憲法:国の基本法であり、人権や統治機構について学ぶ
- 民法:私人間の権利義務関係を規律する法律。契約・不法行為・物権など範囲が広い
- 刑法:犯罪と刑罰に関する法律。総論と各論に分かれる
- 商法・会社法:企業活動に関連する法律
- 行政法:行政機関の活動に関する法律
- 労働法:雇用関係に関する法律
- 国際法:国家間の関係を規律する法律
法律の知識は司法試験だけでなく、行政書士・司法書士・宅建士といった他の法律系資格にも応用できます。法学部で体系的に学ぶことで、複数の資格取得を効率的に進められるメリットもあります。
通信制大学の法学部を選ぶときのチェックポイント
卒業率・サポート体制
通信制大学は入学しやすい反面、卒業率が低い傾向があります。法学部は専門的な内容が多いため、学習サポートが充実しているかどうかは重要です。質問対応の仕組みや、学習相談の窓口があるかを確認しましょう。
スクーリングの開催場所と頻度
法学部の科目にはスクーリングが必要なものもあります。自分の住んでいる地域からアクセスしやすい場所で開催されているか、オンラインスクーリングに対応しているかをチェックしておくと安心です。
取得できる資格
大学によっては教員免許(中学社会・高校公民)の取得が可能です。法律を学びつつ教員免許も取得したい場合は、対応している大学を選ぶ必要があります。


法学部卒業後のキャリアパス
通信制大学の法学部を卒業した後のキャリアは多岐にわたります。
- 法科大学院への進学:弁護士・裁判官・検察官を目指すルート
- 法律系資格の取得:行政書士・司法書士・社会保険労務士など
- 企業の法務部門:コンプライアンスや契約審査の実務
- 公務員試験:法律科目の知識は公務員試験でも活かせる
- キャリアアップ:現在の仕事に法律知識をプラスして専門性を高める
特に企業の法務部門やコンプライアンス関連の仕事は需要が高まっていて、法学部で体系的に法律を学んだ経験は大きな強みになります。
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よくある質問
Q. 通信制大学の法学部は難しい?
入学自体は書類審査で難しくありませんが、学ぶ内容は通学制と同等のレベルです。特に法律科目はレポートの論述力が求められるため、計画的な学習が大切になります。ただし、自分のペースで学べるのが通信制の強みなので、コツコツ取り組めば十分に対応できます。
Q. 通信制大学の法学部卒は就職で不利になる?
通信制でも通学制でも、卒業すれば同じ「学士(法学)」の学位が授与されます。履歴書上は「○○大学法学部卒業」と記載できるため、学歴としての扱いは同等です。実際のところ、社会人が働きながら法学部を卒業したという事実は、むしろ自己管理能力の高さとして評価されることもあります。
Q. 法学部と法律学科の違いは?
大学によって「法学部法律学科」「法学部政治学科」など学科が分かれている場合があります。法律を深く学びたいなら法律学科、政治学や公共政策も含めて幅広く学びたいなら政治学科を選ぶとよいでしょう。
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通信制大学の法学部で使えるおすすめの学習法


法学部の学習は、テキストを読んでレポートを書くスタイルが中心になります。ここでは通信制大学の法学部で効率的に学ぶための方法を紹介しましょう。
判例の読み込みを習慣にする
法律の学習では、条文の知識だけでなく判例の理解が欠かせません。最高裁判所のウェブサイトでは判例検索が無料でできるので、テキストに出てきた判例はその都度確認する習慣をつけましょう。判例を自分の言葉で要約する練習は、レポートの論述力向上にも直結します。
法律用語に早めに慣れる
法学部のテキストは独特の専門用語が多く、最初は読みにくく感じるかもしれません。法律用語辞典を手元に置いておくと、学習のスピードが上がります。有斐閣の「法律学小辞典」や、オンラインの法律用語解説サイトを活用するのもおすすめです。
勉強仲間をつくる
通信制大学でも、スクーリングやSNSを通じて同じ法学部の学生とつながることができます。法律の議論は一人でやるよりも複数人で行うほうが理解が深まります。勉強会を定期的に開催している学生グループもあるので、積極的に参加してみましょう。
六法を常に参照する
法律学の学習では、六法全書(法令集)を常に手元に置いて条文を確認しながら学ぶことが基本になります。紙の六法もよいですが、e-Gov法令検索など無料で使えるオンラインの法令データベースも便利です。
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通信制大学の法学部で取れる資格の詳細
法学部での学びを活かせる資格は多岐にわたります。それぞれの資格の概要と法学部との関連性を整理しておきましょう。
- 行政書士:官公署に提出する書類の作成や許認可申請の代理を行う。法学部で学ぶ行政法・民法・憲法の知識が試験科目と直結する
- 司法書士:登記手続きの代理や簡易裁判所での訴訟代理を行う。民法・不動産登記法・商業登記法などの深い知識が求められる
- 社会保険労務士:労働法や社会保険に関する手続きの専門家。法学部の労働法や社会保障法の授業が直接役立つ
- 宅地建物取引士:不動産取引に関する法律の専門家。民法や宅建業法の知識が必要で、法学部出身者の合格率は比較的高い
法学部の学習で最初にそろえておきたいもの
法律科目のレポートや試験では、条文を自分で引いて確認する場面が何度も出てきます。ネットでも条文は読めますが、法学部の学習では紙の六法を横に置いて線を引きながら進める人が多く、入学時にまず用意する定番になっています。
司法試験や予備試験まで視野に入れている場合は、大学のテキストとは別に受験対策用の教材で全体像をつかんでおくという進め方もあります。どのシリーズが自分の理解に合うかは相性があるので、目次やレビューを見比べてみてください。
まとめ
通信制大学の法学部は、中央大学・慶應義塾大学・法政大学・日本大学といった歴史ある大学が設置しており、通学制と変わらない本格的な法律教育を受けることができます。
司法試験を目指す方は法科大学院ルートを見据えた大学選びが重要になりますし、法律系資格の取得やキャリアアップが目的なら、スクーリングの利便性や学費で比較するのがおすすめです。自分の目標に合った大学を選んで、法律の世界への一歩を踏み出してみましょう。
参考リンク:中央大学 法学部通信教育課程|法学部のある通信制大学一覧|BrushUP学び 法学部通信制大学
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