「大学に通いたいけどお金がない」「学費が安い大学を探している」という方にとって、通信制大学は有力な選択肢です。通学制大学と比べて学費が大幅に安いのが通信制の特徴ですが、その中でもさらに年間10万円以下で学べる格安の通信制大学が存在します。
この記事では、学費の安さで注目される通信制大学を紹介し、学費以外にかかる費用や奨学金制度についても詳しく解説します。
📝 入学したら、すぐレポートが始まる
通信制大学は、入学してすぐレポートが始まります。パソコンやプリンタはもちろん、印刷用紙や参考書の置き場所まで、先に決めておくと立ち上がりがまるで違います。入学前に揃えておきたいものを、ひと通り整理しています。

通信制大学の学費相場
まず、通信制大学全体の学費相場を確認しておきましょう。
- 年間授業料の相場:10万〜30万円程度
- 4年間の総額:60万〜120万円程度が一般的
- 通学制大学の4年間総額:300万〜600万円程度
通信制大学の学費は通学制の約4分の1と言われています。キャンパスの維持費や対面授業のコストがかからないぶん、学費を抑えられる仕組みです(わらしべ瓦版 通信制大学の学費)。


年間10万円以下で学べる通信制大学
放送大学
放送大学の授業料は1科目(2単位)あたり11,000円です。卒業に必要な124単位を4年間で修得する場合、年間あたりに換算すると約17万円程度です。ただし、1科目だけを履修する「科目履修生」や「選科履修生」として学ぶなら、年間の費用を10万円以下に抑えることも可能です。
日本大学 通信教育部
日本大学通信教育部の年間授業料は約10万円と、大学名のブランド力を考えるとかなりリーズナブルです。ただし、テキスト代・スクーリング代・メディア授業代が別途必要になります。公表されている授業料だけで判断せず、総費用で比較することが重要です。
東京通信大学
東京通信大学は4年間の総額が約83万円程度で、年間あたり約21万円ほどです。完全オンラインで卒業可能なため、スクーリングの交通費・宿泊費がかからない点を考慮すると、実質的なコストはかなり低く抑えられます。
産業能率大学 通信教育課程
産業能率大学の通信教育課程は年間約20万円で、テキスト代やスクーリング受講料(一部)が含まれています。追加費用が少ないため、トータルコストの見通しが立てやすいのが特徴です。
大学の公式サイトに記載されている「年間授業料」だけでなく、テキスト代、スクーリング費用、試験料、交通費・宿泊費などを含めた「総費用」で比較することが大切です。
学費以外にかかる費用
通信制大学の学費が安いとはいえ、授業料以外にもさまざまな費用がかかることがあります。入学前に見落としがちな費用を確認しておきましょう。
テキスト代
授業料にテキスト代が含まれている大学と、別途購入が必要な大学があります。1科目あたり2,000〜5,000円程度のテキスト代がかかる場合、年間で数万円の出費になることもあります。
スクーリング関連費用
スクーリングが必要な大学では、1科目あたり5,000〜15,000円程度の受講料がかかることがあります。さらに、会場までの交通費や宿泊費も自己負担です。地方在住者にとっては大きな出費になりえます。
科目試験の受験料
一部の大学では科目試験に受験料が必要です。オンラインで受験できる大学も増えていますが、会場での受験が必要な場合は交通費もプラスされます。
こうした細かい出費は、記録しておかないと年度末に「思ったより使っていた」となりやすいです。学費専用のページを1冊の家計簿ノートに作って、テキスト代やスクーリングの交通費を書き足していく方法もあります。


学費を抑えるための制度・工夫
教育訓練給付制度
雇用保険の被保険者期間が一定以上ある方は、教育訓練給付制度を利用して学費の一部(最大10万円)が支給される場合があります。対象となる通信制大学や講座はハローワークで確認できます。
大学独自の奨学金・減免制度
一部の通信制大学では、独自の奨学金制度や学費減免制度を設けています。例えば、愛知産業大学では定年退職者向けの「シニア奨学金制度」があり、授業料の10%が免除されます。八洲学園大学には55歳以上を対象とした「シニア割引」もあります(八洲学園大学 シニア割引)。
3年次編入で期間を短縮
短大卒や専門学校卒の方は3年次編入が可能な大学も多いです。2年間で卒業できれば学費も半分で済むため、トータルコストを大きく抑えられます。
完全オンライン大学で交通費をカット
スクーリング不要の完全オンライン大学を選べば、交通費や宿泊費が一切かかりません。東京通信大学やサイバー大学などがこれに該当します。



奨学金や給付制度には申請期限があります。入学前に利用可能な制度をリストアップし、必要書類を早めに準備しておきましょう。
安さだけで選ぶのは危険?学費と質のバランス
学費が安いことは大きなメリットですが、安さだけで大学を選ぶのはリスクがあります。以下の点も合わせてチェックしましょう。
- 卒業率:サポートが手薄な大学は卒業率が低い傾向がある
- 取得できる資格:目指す資格に対応しているか
- 学習サポート体制:質問対応やメンター制度の有無
- 科目の充実度:自分が学びたい分野の科目があるか
学費が安くても卒業できなければ意味がありません。コストパフォーマンスは「学費÷卒業の確実性」で考えるのがポイントです(スクーリングなし通信制大学ガイド 学費一覧)。


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格安通信制大学の選び方:失敗しないための5つのチェックポイント
学費が安い大学は魅力的ですが、安さの裏側にあるデメリットも把握しておく必要があります。ここでは格安通信制大学を選ぶ際の具体的なチェックポイントを紹介します。
1. 追加費用の有無を確認する
「年間授業料10万円」と謳っている大学でも、テキスト代、スクーリング費用、試験料、システム利用料などが別途かかる場合があります。公式サイトの「学費」ページだけでなく、「よくある質問」や在学生の声も確認して、隠れた費用がないかチェックしましょう。
2. スクーリング会場の立地を確認する
スクーリングが必須の大学では、会場までの交通費と宿泊費が大きな出費になることがあります。特に地方在住で東京までスクーリングに通う場合、交通費だけで年間10万円以上かかるケースも珍しくありません。完全オンラインの大学を選べばこの費用はゼロです。
3. 卒業率を確認する
学費が安くても卒業できなければ投資が無駄になります。大学の公式サイトで卒業率が公表されているか確認し、公表されていない場合は問い合わせてみましょう。卒業率が高い大学は、それだけ学習サポートが充実している証拠です。
4. 学習サポート体制を確認する
質問への回答スピード、メンター制度の有無、学習アドバイザーの配置など、学習サポートの充実度は大学選びの重要な判断材料です。格安の大学はサポートが手薄な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
5. 取得可能な資格を確認する
特定の資格取得を目指すなら、その資格に対応したカリキュラムがあるかどうかは最重要チェックポイントです。資格対応の大学は学費がやや高めの傾向がありますが、資格取得という目的を考えれば費用対効果は高いといえます。


通信制大学の学費を実質タダにする方法
完全に無料にすることは難しいですが、各種制度を組み合わせることで自己負担を限りなくゼロに近づけることは可能です。
教育訓練給付制度の活用
一般教育訓練給付金は、受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。専門実践教育訓練給付金の対象講座であれば、受講費用の最大70%(年間上限56万円)が支給されます。対象となる通信制大学の講座はハローワークの「教育訓練給付制度検索システム」で確認できます。
勤務先の学費補助制度
企業によっては、従業員の自己啓発を支援するために学費補助制度を設けているところがあります。人事部に相談してみると、意外な支援が受けられるかもしれません。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金
通信制大学の正科生であれば、JASSOの奨学金の対象になる場合があります。給付型(返済不要)と貸与型(返済必要)があるため、条件を確認してみましょう。
複数の制度を併用することで、実質的な自己負担を大幅に軽減できる場合があります。入学前に利用可能なすべての制度をリストアップしておきましょう。
給付制度や奨学金を使うと、申請書・受講証明書・領収書といった書類が一気に増えます。制度ごとにファイルボックスで分けておくと、提出期限が来たときに探し回らずに済みます。
Q&Aコーナー
Q. 学費無料の通信制大学はある?
記事執筆時点では、完全に学費無料の通信制大学は見当たりません。ただし、奨学金や給付制度を活用すれば実質的な自己負担を大幅に減らすことは可能です。
Q. 通信制大学の学費は確定申告で控除できる?
自分自身の学費は原則として所得控除の対象にはなりません。ただし、勤務先の業務に直接必要な学習であれば、特定支出控除の対象になる可能性があります。詳しくは税務署や税理士に相談しましょう。
Q. 学費の分割払いはできる?
多くの通信制大学では、半期ごと(前期・後期)の分割払いに対応しています。さらに細かい月払いに対応している大学もあるため、公式サイトで確認しましょう。
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格安通信制大学で取得可能な資格
学費が安い通信制大学でも、さまざまな資格取得を目指すことが可能です。コストパフォーマンスの高い資格取得ルートを紹介します。
教員免許
日本大学通信教育部や明星大学通信教育部では、比較的安い学費で教員免許の取得を目指すことができます。小学校・中学校・高等学校の各教科の免許に対応しており、既に他の学位を持っている方であれば、科目等履修生として必要な単位だけを取得する方法もあります。
図書館司書・学芸員
放送大学や八洲学園大学では、学芸員資格の取得を目指せます。図書館司書の資格も複数の通信制大学で対応しており、1年程度の学習で取得できるケースもあります。趣味と実益を兼ねた資格として人気が高いです。
認定心理士
放送大学や日本福祉大学では、心理学の基礎資格である認定心理士の取得に必要な科目が用意されています。国家資格ではありませんが、心理学の基本的な学力を証明する資格として一定の評価があります。
格安の通信制大学でも教員免許や司書資格など、実用的な資格が取得できます。「安い=質が低い」というわけではなく、目的に合った大学を選べばコストパフォーマンスの高い学びが実現します。
まとめ
通信制大学の学費は通学制と比べて格段に安く、年間10万円前後で学べる大学も複数存在します。放送大学や日本大学通信教育部、東京通信大学などが格安の選択肢として挙げられます。
ただし、授業料以外の費用(テキスト代、スクーリング費用、交通費など)も含めたトータルコストで比較することが大切です。教育訓練給付制度や大学独自の奨学金も活用して、賢く学びの機会を手に入れましょう。


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