「通信制大学って本当に卒業できるの?」「働きながら大卒資格を取りたいけど、どこを選べばいいか分からない…」そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
通信制大学は自宅で学べて大卒資格が取れる、忙しい社会人や主婦にとって最強の選択肢です。通学制の大学と違い、仕事や家事と両立しながら自分のペースで学位取得を目指せます。
ただし、大学によって学費・卒業率・サポート体制が大きく異なるため、選び方を間違えると「入学したけど卒業できなかった…」という結果になりかねません。この記事では、通信制大学の選び方から主要大学の比較まで、入学前に知っておくべき情報をまとめています。

通信制大学の選び方3つのポイント
通信制大学は記事執筆時点で40校以上が設置されています。これだけ選択肢があると迷ってしまいますが、以下の3つのポイントを軸に比較すると自分に合った大学が見えてきます。
ポイント1:学費の安さ
通信制大学の学費は年間10万円〜50万円と幅が広いのが特徴です。通学制の大学が年間100万〜150万円かかることを考えると、どの通信制大学を選んでも圧倒的に安く済みます。
特に放送大学は年間11万円程度で最安クラス。4年間のトータルでも約70万円で済むため、費用面のハードルが非常に低いです。一方、サイバー大学のようにIT特化型の大学は年間約38万円と、通信制の中では高めの設定になっています。
学費を比較する際は、授業料だけでなく入学金・スクーリング費用・教材費も含めた「4年間のトータルコスト」で比較することが大切です。
ポイント2:卒業率の高さ
通信制大学の平均卒業率は約15%と、正直かなり低めです。通学制の大学と違い、自分でスケジュールを管理して学習を続ける必要があるため、途中で挫折してしまう方が多いのが現実です。
しかし、産業能率大学は卒業率約70%と群を抜いて高い数字を出しています。これはきめ細やかなサポート体制と、学びやすいカリキュラム設計の成果です。「確実に卒業したい」という方は、卒業率の高い大学を優先的に検討することをおすすめします。
ポイント3:スクーリング(通学)の有無
通信制大学の中には、一定期間のスクーリング(対面授業)が必要な大学と、完全オンラインで卒業できる大学があります。
仕事が忙しくて通学が難しい方には、サイバー大学や東京通信大学のような完全オンライン型がおすすめです。一度もキャンパスに行かずに卒業できるため、全国どこに住んでいても問題ありません。

おすすめ通信制大学5選(厳選)
ここからは、特におすすめの通信制大学を5校ピックアップして紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の目的に合った大学を見つけてみてください。
1. 放送大学|学費最安・知名度トップクラス
1983年設立の国立大学で、テレビ・ラジオ・インターネットで授業を配信しています。学費の安さと科目の豊富さが最大の魅力で、教養学部の6コースから幅広い分野を学べます。
1科目5,500円から履修できる科目等履修生制度があるため、「通信制大学が自分に合うか試してみたい」という方のお試し入門にも最適です。全国に学習センターがあり、対面でのサポートも受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間学費 | 約7万円〜(全科履修生) |
| 卒業率 | 約20% |
| スクーリング | 一部必要(オンラインも可) |
| おすすめの人 | 学費を抑えたい人・教養を広く学びたい人 |
2. 産業能率大学|卒業率トップ
卒業率約70%は通信制大学の中で圧倒的にトップの数字です。学習計画の立て方から進捗管理まで、手厚いサポート体制が整っています。
経営学を中心としたカリキュラムで、ビジネスの現場で使える知識が身につきます。仕事と学びを直結させたい社会人に特に人気があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間学費 | 約20万円 |
| 卒業率 | 約70% |
| スクーリング | 一部必要 |
| おすすめの人 | 確実に卒業したい人・経営学を学びたい人 |
3. サイバー大学|完全オンライン
IT・ビジネス系に特化した通信制大学で、一度もキャンパスに行かずに卒業可能です。スマホやタブレットからでも授業を受けられるため、通勤時間を活用した学習もできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間学費 | 約38万円 |
| 卒業率 | 約40% |
| スクーリング | なし(完全オンライン) |
| おすすめの人 | IT系を学びたい人・通学が難しい人 |
4. 慶應義塾大学通信|ブランド力
「慶應卒」の肩書きが手に入る通信制大学です。学費は年間約13万円と意外に安いのですが、卒業難易度は非常に高く、卒業率は約5〜10%と低めです。レポートの質が高く求められ、スクーリングへの参加も必須となっています。
難易度は高いですが、その分だけ学位の価値も高いのが特徴です。「大学のブランドにこだわりたい」という方には魅力的な選択肢と言えます。
5. 大手前大学通信|バランス型
完全オンラインで卒業可能な上に、学費も手頃でバランスの取れた大学です。心理学や福祉など幅広い分野を学べるため、「何を学びたいかまだ決めきれていない」という方にもおすすめです。卒業率も約50%と比較的高い水準を維持しています。

通信制大学のメリット・デメリット
通信制大学に入学する前に、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが大切です。
メリット
- 自宅で好きな時間に学べる
- 通学制と比べて学費が圧倒的に安い
- 働きながら学位が取得できる
- 入試なし(書類選考のみ)の大学が多い
- 全国どこに住んでいても入学できる
特に大きいのは「働きながら学べる」という点です。通学制の大学に通い直すとなると、仕事を辞めるか大幅にセーブする必要がありますが、通信制なら今の生活を維持したまま学位取得を目指せます。
デメリット
- 自己管理能力が必要(サボると続かない)
- 孤独になりがち(同級生との交流が少ない)
- 全体の卒業率が低い(平均約15%)
- 一部の大学はスクーリングが必要
通信制大学の最大の壁は「モチベーション維持」です。通学制のように毎日キャンパスに行く必要がないため、ついつい後回しにしてしまい、そのまま挫折するケースが少なくありません。学習習慣を作るために、毎日決まった時間に勉強する「学びのルーティン」を設定するのが続けるコツです。
通信制大学の学費比較一覧
主要な通信制大学の学費を一覧でまとめました。4年間のトータルコストで比較してみてください。
| 大学名 | 年間学費の目安 | 4年間の総費用 | 卒業率 |
|---|---|---|---|
| 放送大学 | 約7万円〜 | 約70万円 | 約20% |
| 慶應義塾大学 | 約13万円 | 約60万円 | 約5〜10% |
| 産業能率大学 | 約20万円 | 約84万円 | 約70% |
| 東京通信大学 | 約20万円 | 約83万円 | 非公開 |
| 大手前大学 | 約33万円 | 約140万円 | 約50% |
| サイバー大学 | 約38万円 | 約160万円 | 約40% |
慶應義塾大学が意外にも学費が安いのが注目ポイントです。ただし、卒業難易度を考慮すると、トータルのコストパフォーマンスは産業能率大学や放送大学のほうが高いと言えます。

学費を抑える方法
通信制大学の学費は元々安いですが、さらに費用を抑える方法があります。
教育訓練給付金を活用する
厚生労働省の教育訓練給付金制度を利用すれば、学費の最大70%が戻ってくる可能性があります。雇用保険に一定期間加入している方が対象で、対象講座に指定されている通信制大学の課程であれば申請できます。
奨学金を利用する
JASSO(日本学生支援機構)の奨学金は、通信制大学の学生も利用可能です。返還不要の給付型奨学金もあるため、条件を確認してみてください。
3年次編入で期間を短縮する
短大卒や専門学校卒の方は3年次編入を利用すれば、2年間で卒業できます。学費も2年分で済むため、大幅なコスト削減になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 通信制大学の学位は就職・転職で不利になる?
A. 通信制大学の学位は文部科学省が正式に認めた「学士」の学位です。履歴書には「○○大学 卒業」と書けますし、法的には通学制と同じ扱いです。ただし、企業によっては通信制への理解度に差があるのも事実です。面接では「働きながら学び続けた自己管理能力」をアピールポイントにできます。
Q. 社会人でも卒業できる?
A. できます。通信制大学の学生の多くは社会人で、仕事と両立しながら卒業した方はたくさんいます。ポイントは無理のない履修計画を立てることと、サポート体制が充実した大学を選ぶことです。
Q. 入試はある?
A. 多くの通信制大学は書類選考のみで入学できます。学力試験がないため、学歴や成績に自信がない方でも安心して入学できます。ただし、慶應義塾大学などは書類選考の基準がやや厳しいケースもあります。
Q. 何歳からでも入学できる?
A. 高校卒業資格(またはそれに準ずる資格)があれば、年齢制限なく入学できます。通信制大学には20代から70代まで幅広い年齢層の学生が在籍しています。
Q. 通信制大学で取れる資格は?
A. 大学によって異なりますが、教員免許、社会福祉士、精神保健福祉士、図書館司書などの資格が取得可能です。資格取得が目的の場合は、目当ての資格に対応した大学を選ぶことが重要です。
Q. 仲間はできる?
A. スクーリングやオンラインの掲示板、SNSのコミュニティなどを通じて仲間を作ることは可能です。放送大学には全国に学習センターがあり、対面での交流の場も用意されています。
まとめ:自分の目的に合った通信制大学を選ぼう
- 通信制大学の選び方は「学費・卒業率・スクーリングの有無」の3軸で比較
- 学費重視なら放送大学、卒業率重視なら産業能率大学がおすすめ
- 完全オンラインで卒業したいならサイバー大学・大手前大学・東京通信大学
- 教育訓練給付金や奨学金で学費をさらに抑えられる
- 通信制大学の学位は通学制と同じ正式な「学士」
通信制大学選びで最も大切なのは「なぜ学位が必要なのか」を明確にすることです。大卒資格が欲しいなら卒業率重視、特定のスキルを身につけたいなら専門分野重視で選んでみてください。まずは気になる大学の資料を取り寄せて、カリキュラムやサポート体制を比較するところから始めてみましょう。

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各大学公式サイトでご確認ください。

