「通信制大学って実際どうなの?」「働きながら本当に卒業できるの?」と気になっていませんか。通信制大学は社会人の学び直しにぴったりの制度ですが、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが大切です。
通信制大学の最大の魅力は「働きながら大卒資格が取れる」ことです。学費も通学制の4分の1〜10分の1程度で、経済的な負担も抑えられます。
この記事では、通信制大学のメリット・デメリットを正直にまとめた上で、デメリットへの具体的な対策まで詳しく解説します。これから通信制大学を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

通信制大学のメリット5つ
1. 働きながら学べる
通信制大学の最大のメリットは、仕事を辞めずに大卒資格が取れることです。通学制の大学に入り直すとなると、仕事を辞めるか大幅に減らす必要がありますが、通信制なら収入を維持しながら学べます。平日の夜や週末に学習時間を確保すれば、無理なく進められるのが魅力です。
2. 学費が圧倒的に安い
通信制大学の学費は年間10万〜50万円程度で、通学制大学の4分の1〜10分の1です。私立の通学制大学なら年間100万円以上かかることも珍しくありませんが、通信制ならその何分の一かで済みます。経済的な理由で通学制を諦めた方にとって、通信制大学は大きなチャンスです。
3. 自分のペースで学べる
時間割に縛られず、好きな時間に好きな場所で学習できるのも通信制ならではのメリットです。朝型の方は早朝に、夜型の方は深夜に学習するなど、自分のライフスタイルに合わせた学び方ができます。eラーニングに対応している大学なら、スマホやタブレットで通勤時間にも学習できます。
4. 年齢不問で入学できる
通信制大学には40代・50代・60代の学生も多数在籍しています。通学制大学は18〜22歳が中心ですが、通信制は年齢層が幅広いのが特徴です。「今さら大学なんて…」と感じる必要は全くありません。同じように学び直しをしている社会人の仲間がたくさんいます。
5. 通学不要の大学もある
記事執筆時点では、完全オンラインで卒業できる通信制大学も増えています。大手前大学やサイバー大学などはスクーリング(対面授業)が不要で、全国どこからでも受講可能です。地方在住の方や海外在住の方でも、場所を問わず学位取得を目指せます。

通信制大学のデメリット5つ
1. 卒業率が低い
通信制大学の平均卒業率は約15%と言われています。通学制大学の卒業率が90%以上であることと比べると、かなり低い数字です。ただし、これは「とりあえず入学してみた」という方が多いことも影響しています。サポートが充実している大学は卒業率50%以上、産業能率大学は約70%とかなり高い水準です。
2. キャンパスライフがない
通学制のようなサークル活動や、キャンパスで友人と過ごす時間は基本的にありません。「大学生活を満喫したい」という方には物足りなく感じるかもしれません。ただ、社会人の学び直しが目的であれば、キャンパスライフにこだわる必要は少ないでしょう。
3. 就活での扱いに差がある場合も
新卒採用では通学制と比較されて不利になるケースがあります。ただし、これは新卒の場合の話です。社会人の転職・キャリアアップでは、通信制の学位は問題なく評価されます。むしろ「働きながら大学を卒業した」という経験自体が、自己管理能力や学習意欲のアピールになります。
4. 孤独感がある
一人で黙々と学習する時間が長いため、孤独感を感じやすいのは事実です。周りに同じ境遇の人がいないと、モチベーションの維持が難しくなることもあります。通学制なら教室で顔を合わせる仲間がいますが、通信制ではそれが限られます。
5. レポートの負担が大きい
通信制大学では、試験よりもレポートで成績評価される科目が多い傾向にあります。仕事のメールとは全く異なるアカデミックな文章力が求められるため、最初は戸惑う方も多いです。1科目あたり2000〜4000字のレポートが課されることが一般的で、複数科目が重なると負担が大きくなります。

デメリットへの具体的な対策
卒業率の低さへの対策
卒業率が高い大学を選ぶのが最もシンプルな対策です。産業能率大学(約70%)、大手前大学(約50%)など、サポート体制が充実している大学は卒業率が高い傾向にあります。また、入学前に卒業までのスケジュールを具体的にイメージしておくことも重要です。
孤独感への対策
SNSやオンラインコミュニティで同じ大学の仲間を見つけましょう。X(旧Twitter)では「#通信制大学」「#社会人大学生」などのハッシュタグで仲間が見つかります。スクーリングがある大学なら、対面で交流する機会も得られます。
レポート負担への対策
eラーニングが充実している大学を選ぶと、レポート以外の評価方法(小テスト、ディスカッションなど)も活用でき、レポートだけに偏らない学び方が可能です。また、大学のレポート作成ガイドやチューター制度を積極的に活用しましょう。
通信制大学に向いている人・向いていない人
向いている人
通信制大学は、自己管理ができて目標が明確な方に向いています。具体的には、働きながら大卒資格が欲しい方、資格取得のために大学の単位が必要な方、学費を抑えて学びたい方、地方在住で通学が難しい方などです。「○○の資格を取りたい」「昇進に大卒が必要」など、具体的な目的がある方ほど卒業しやすい傾向があります。
向いていない人
一方で、キャンパスライフを楽しみたい方、一人で学習を続けるのが苦手な方、明確な目的がなく「なんとなく」で入学を考えている方は、途中で挫折するリスクが高いです。目的意識があいまいなまま入学すると、卒業率15%の壁にぶつかりやすくなります。

通信制大学の費用を抑える方法
通信制大学は元々学費が安いですが、さらに費用を抑える方法があります。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、通信制大学でも利用可能です。給付型・貸与型ともに条件を満たせば申請できます。また、厚生労働省の教育訓練給付金制度を使えば、学費の一部(最大70%)が戻ってくる場合もあります。対象講座かどうかは事前に確認しておきましょう。
さらに、大学改革支援・学位授与機構を活用すれば、複数の大学で取得した単位を合算して学位を取得する方法もあります。費用を最小限に抑えたい方は、こうした制度の活用も検討してみてください。
よくある質問(Q&Aコーナー)
Q. 通信制大学は何歳からでも入学できますか?
A. はい。高校卒業資格(または同等の資格)があれば、年齢制限なく入学できます。実際に60代・70代の学生も在籍しています。「学びたい」と思ったタイミングが始め時です。
Q. 通信制大学と通学制大学の学位に違いはありますか?
A. 法的には同じ「学士」の学位です。文部科学省が認可した大学であれば、通信制でも通学制でも学位の法的価値は変わりません。履歴書には「○○大学 通信教育課程 卒業」と記載します。
Q. 仕事が忙しくて学習時間が取れない場合はどうすればいいですか?
A. 多くの通信制大学には休学制度があります。繁忙期は休学して、落ち着いたら復学するという方法も可能です。無理して続けるより、ペースを調整しながら長期的に取り組む方が卒業率は上がります。
Q. スクーリング(対面授業)は必ず参加しないといけませんか?
A. 大学によって異なります。完全オンラインで卒業できる大学もあれば、年に数回のスクーリングが必須の大学もあります。入学前にスクーリングの頻度と場所を必ず確認しましょう。
Q. 通信制大学を中退した場合、取得した単位はどうなりますか?
A. 取得した単位は記録として残ります。別の大学に編入する際に単位認定される場合もあります。完全に無駄になるわけではないので、安心してください。
まとめ:デメリットを理解した上で挑戦しよう
- 通信制大学は働きながら大卒資格が取れる最適な手段
- 学費は通学制の4分の1〜10分の1で経済的負担が少ない
- 卒業率は平均15%だが、サポート充実の大学なら50〜70%
- 孤独感やレポートの負担はSNSやeラーニングで対策可能
- 奨学金や教育訓練給付金で費用をさらに抑えられる
- 明確な目的がある人ほど卒業しやすい
通信制大学にはメリットもデメリットもありますが、デメリットは事前に知っておけば対策できるものばかりです。「働きながら学位が取れる」というメリットは他に代えがたいものがあります。まずは気になる大学の資料を取り寄せて、自分に合った大学を見つけてみてください。


