通信制大学への入学を検討している方にとって、「試験はどうやって受けるの?」「会場に行かなきゃいけないの?」という疑問は非常に大きいのではないでしょうか。通信制大学の試験方法は、ここ数年で大きく変化しており、オンラインで自宅から受験できる大学が増えています。
通信制大学の単位取得の流れは、通学制の大学とはかなり異なります。レポート提出、科目試験、スクーリング試験など、さまざまな方法で学習成果が評価されるため、入学前にその仕組みをしっかり理解しておくことが大切です。
この記事では、通信制大学の試験方法を種類別に詳しく解説するとともに、試験対策のコツや注意点もお伝えします。通信制大学での学び方がイメージしやすくなる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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通信制大学の単位取得の基本的な流れ
まず、通信制大学で単位を取得するまでの基本的な流れを確認しましょう。一般的な流れは以下の通りです。
テキスト科目(通信授業)の場合
- テキスト学習:送付されるテキストや参考文献を使って自宅で学習する
- レポート提出:各科目で課されたレポート課題に取り組み、提出する
- レポート合格:教員の添削を受け、合格する(不合格の場合は再提出)
- 科目試験(単位認定試験)受験:レポート合格後、科目試験を受験する
- 単位認定:レポートと科目試験の両方に合格して単位が認定される
レポート合格が科目試験の受験条件となっている大学が多いため、まずはレポートをしっかり仕上げることが最優先です。
スクーリング科目の場合
- スクーリング(面接授業)を受講:大学のキャンパスや会場、またはオンラインで対面授業を受ける
- スクーリング試験:授業の最終日に試験やレポートが課される
- 単位認定:試験や授業中の課題の評価により単位が認定される
スクーリング科目は、授業への出席と最終試験の両方が評価対象となります。

通信制大学の試験方法を種類別に解説
通信制大学で実施される試験にはいくつかの種類があります。大学によって採用している方法が異なるため、入学前に確認しておきましょう。
1. 会場試験(筆記試験)
大学のキャンパスや全国各地に設けられた試験会場に出向いて受験する、従来型の試験方法です。
- 試験会場に出向いて受験する
- 試験時間は60〜90分程度が一般的
- 論述形式(記述式)が多い
- 年に4〜8回程度実施される大学が多い
- 本人確認が厳密に行われる
会場試験のメリットは、試験の公正性が担保されやすい点です。一方で、試験会場が遠い場合は交通費や時間がかかるデメリットがあります。
2. オンライン試験(Web試験)
自宅のパソコンやタブレットを使って受験できる試験方法です。近年、導入する大学が急速に増えており、通信制大学の大きなメリットの一つとなっています。
オンライン試験にもいくつかの形式があります。
- リアルタイム型:決められた日時にログインし、制限時間内に解答する
- 期間指定型:一定期間(例:3日間)の中で好きなタイミングに受験できる
- 択一式:選択肢から正解を選ぶ形式
- 記述式:テキストボックスに文章を入力して解答する形式
大学によっては、Webカメラでの本人確認やAIによる不正検知を導入しているところもあります。
3. レポート試験
科目試験の代わりに、レポートの提出で評価を行う方法です。出題されたテーマについて論述し、期限内に提出します。
じっくり考えて文章を書けるため、論述が得意な方には有利な試験方法です。ただし、テキストの丸写しや他人の文章の引用(盗用)は厳しくチェックされるため、自分の言葉でしっかりまとめる必要があります。
4. スクーリング試験
スクーリング(面接授業)の最終日に実施される試験です。授業を受けた直後に行われるため、授業内容をしっかり理解していれば対応できます。
試験形式は大学や科目によって異なり、筆記試験のほか、レポート提出やプレゼンテーション発表で評価されるケースもあります。
5. 小テスト・確認テスト
一部の大学では、オンラインの学習システム上で小テストや確認テストが課されます。各章や単元ごとにクイズ形式の問題が出題され、理解度をチェックする目的で行われます。
小テストの成績が最終的な評価に反映される大学もあるため、日常的な学習の中でしっかり取り組むことが大切です。

主要な通信制大学の試験方法比較
実際にどの大学がどのような試験方法を採用しているのか、主要な通信制大学を比較してみましょう。
放送大学
放送大学では、Web受験方式の単位認定試験が導入されています。自宅からパソコンで受験できるため、全国どこに住んでいても試験を受けることが可能です。試験期間中であれば好きな時間帯に受験できる柔軟な仕組みが特徴です。
慶應義塾大学(通信教育課程)
慶應義塾大学の通信教育課程では、科目試験が年に複数回実施されます。試験会場は三田キャンパス(東京)のほか、地方会場でも実施されます。論述式の試験が中心で、しっかりとした学力が求められます。
日本大学(通信教育部)
日本大学では、会場試験に加えてオンライン試験も一部導入されています。全国各地に試験会場が設けられており、比較的受験しやすい環境です。
法政大学(通信教育部)
法政大学では、オンラインでの単位修得試験が導入されています。Webカメラを使った本人確認も実施されており、不正防止への対策も整っています。
東京福祉大学(通信教育課程)
東京福祉大学では、会場試験とオンライン試験を併用しています。科目によって試験方法が異なるため、履修前にシラバスで確認する必要があります。
各大学の試験方法は、年度やカリキュラム改訂によって変更される場合があります。入学前の最新情報を公式サイトや入学案内で必ず確認してください。特にオンライン試験は近年急速に広がっているため、以前は会場試験のみだった大学がオンラインに移行しているケースもあります。
レポート課題の取り組み方
通信制大学の学習において、レポート課題は非常に重要な位置を占めています。ここでは、レポートに効果的に取り組むためのポイントをお伝えします。
レポートの基本構成
通信制大学のレポートは、一般的に以下の構成で書くことが求められます。
- 序論:テーマの背景や問題提起
- 本論:テキストや参考文献に基づく論述
- 結論:自分の考えのまとめ
- 参考文献一覧:引用した資料のリスト
字数は2,000〜4,000字程度が一般的ですが、大学や科目によって異なります。
レポート作成のコツ
- テキストの内容を正確に理解した上で、自分の言葉で論じる
- テーマに対して明確な結論を示す
- 参考文献を適切に引用する
- 論理的な構成で読みやすく書く
- 教員のコメント(添削結果)を次回に活かす
レポートは添削されて返却されるため、教員のコメントは非常に貴重なフィードバックです。不合格になっても落ち込まず、コメントを参考に改善して再提出しましょう。

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科目試験の対策方法
科目試験(単位認定試験)に合格するための対策方法をご紹介します。
出題傾向を把握する
多くの大学では、過去の試験問題や出題範囲が公開されています。まずは出題傾向を把握し、重点的に学習する範囲を絞りましょう。大学の学習ポータルサイトや学生コミュニティで情報を集めるのも有効です。
テキストの要点を整理する
試験勉強の基本は、テキストの内容をしっかり理解することです。各章の要点をノートにまとめ、キーワードや重要な概念を整理しておくと、試験前の復習が効率的に行えます。
論述式試験の準備
通信制大学の科目試験は論述式(記述式)が多い傾向にあります。論述式では、以下の点を意識しましょう。
- 質問の意図を正確に読み取る
- 結論を先に述べてから理由を展開する
- テキストの内容を踏まえた上で、自分の見解を加える
- 時間配分を意識して、全ての問題に解答する
オンライン試験の注意点
オンライン試験では、以下の点に注意が必要です。
- 安定したインターネット環境を確保する
- 試験前にパソコンやブラウザの動作確認を行う
- 試験中にパソコンがフリーズした場合の対処法を確認しておく
- Webカメラやマイクが必要な場合は事前にテストする
- 制限時間に注意し、時間切れにならないよう配分を考える
通信トラブルで試験が受けられなかった場合の救済措置は大学によって異なります。事前にルールを確認し、万が一に備えて予備のデバイスや通信手段を用意しておくと安心です。

成績評価の仕組み
通信制大学の成績評価は、以下の要素を総合的に判断して行われます。
評価の基準
- レポート評価:レポートの質(内容の正確性、論理性、独自性)
- 科目試験の得点:試験での解答の正確性と論述力
- スクーリングの評価:出席状況、授業への参加態度、最終試験の成績
- 小テスト・課題:日常的な学習の成果
成績の表記
成績は通常、S(秀)・A(優)・B(良)・C(可)・D(不可)の5段階で評価されます。C以上で単位が認定され、Dは不合格となります。GPAを導入している大学もあり、成績が大学院進学や奨学金の選考に影響する場合もあります。
よくある質問(Q&A)
Q1. 科目試験に不合格になったらどうなりますか?
A. 次回の試験期間に再受験できます。多くの大学では、年に4〜8回の試験期間が設けられているため、一度不合格になっても次の機会にチャレンジ可能です。レポートが合格済みであれば、再度レポートを提出する必要はありません。
Q2. 試験はテキストやノートを見ながら受けられますか?
A. 大学と試験形式によって異なります。会場試験は基本的に持ち込み不可が多いですが、オンライン試験やレポート試験では持ち込み可(参照可)の場合もあります。ただし、持ち込み可の試験でも内容の理解が問われるため、テキストを見ながらでも準備なしで高得点を取るのは難しいです。
Q3. レポートの不合格率はどのくらいですか?
A. 科目や大学によって大きく異なりますが、初回提出で不合格になるケースは珍しくありません。特に入学直後は、レポートの書き方に慣れていないため不合格になりやすい傾向があります。教員のコメントを参考に改善すれば、再提出で合格できることがほとんどです。
Q4. 科目試験は年に何回受けられますか?
A. 大学によりますが、年に4回(四半期ごと)〜8回程度の試験期間を設けている大学が多いです。放送大学は学期末に試験期間が設定されています。1回の試験期間に複数科目を受験できるので、計画的にスケジュールを組むことが大切です。
Q5. オンライン試験と会場試験、どちらが多いですか?
A. 近年はオンライン試験を導入する大学が急速に増えています。放送大学や法政大学など、全ての科目試験をオンラインに移行した大学もあります。ただし、一部の大学やスクーリング科目では会場試験が残っているケースもあるため、志望する大学の最新情報を確認してください。
Q6. 試験の結果はいつわかりますか?
A. 試験結果の通知時期は大学によって異なりますが、試験後2週間〜2ヶ月程度で発表されるのが一般的です。多くの大学では、学習ポータルサイト上で成績を確認できます。
まとめ
通信制大学の試験方法は、会場試験、オンライン試験、レポート試験、スクーリング試験など多岐にわたります。近年はオンライン試験の普及が進み、自宅から受験できる環境が整ってきているのは大きな追い風です。
単位を取得するためには、レポート提出と科目試験の両方に合格する必要があります。レポートは自分の言葉で論理的に書くこと、科目試験はテキストの要点を理解した上で臨むことが成功のカギです。
大学によって試験方法は大きく異なるため、入学前に試験の形式・回数・受験方法を必ず確認しましょう。自分の生活スタイルに合った試験方法を採用している大学を選ぶことが、通信制大学での学びを成功させる第一歩です。
参考リンク:
- 文部科学省 – 大学通信教育について(www.mext.go.jp・サイト終了)
- 私立大学通信教育協会
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