「短大を出たけど、やっぱり大卒資格が欲しい」「専門学校卒で大学に行き直したいけど、4年間は長すぎる…」こんな悩みを持っている方に知ってほしいのが、3年次編入という制度です。
3年次編入を利用すれば、短大卒・専門学校卒の方が最短2年で大卒資格を取得できます。1〜2年次の単位が認定されるため、学費も時間も通常の半分で済むのが大きなメリットです。
この記事では、3年次編入の仕組みからおすすめの大学、注意点まで詳しく解説します。「最短ルートで大卒資格を手に入れたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

3年次編入とは?仕組みを分かりやすく解説
3年次編入とは、短大卒・高専卒・専門学校卒(一定条件あり)の方が、大学3年生として入学できる制度です。すでに取得している単位の一部が1〜2年次の卒業単位として認定されるため、残りの2年分の単位を取得すれば卒業となります。
| 項目 | 1年次入学 | 3年次編入 |
|---|---|---|
| 在籍期間 | 最短4年 | 最短2年 |
| 必要な単位数 | 124単位(全科目) | 残りの単位のみ(大学による) |
| 学費 | 4年分 | 2年分 |
| 入学条件 | 高卒以上 | 短大卒・高専卒・専門学校卒など |
編入の最大のメリットは「時間とお金の節約」です。4年間かけて卒業するよりも、2年間で効率よく学位を取得できます。
3年次編入ができる人の条件
3年次編入の対象となるのは、以下の学歴を持っている方です。
- 短期大学(短大)を卒業した方
- 高等専門学校(高専)を卒業した方
- 専門学校(専修学校専門課程)を卒業した方(一定条件あり)
- 大学を中退した方(取得単位数による)
- 他の大学を卒業済みで、別の学位を取りたい方
専門学校卒の方は注意が必要です。すべての専門学校が編入の対象になるわけではなく、「修業年限2年以上」「総授業時間が1,700時間以上」などの条件を満たす必要があります。自分の出身校が条件を満たしているか、事前に確認しておきましょう。
3年次編入の3つのメリット
メリット1:期間が短い(4年→2年)
4年間大学に通うのは社会人にとってかなりの負担です。3年次編入なら2年で卒業できるため、モチベーションも維持しやすくなります。「4年は長くて続かないかも…」と不安な方にとって、2年という期間は現実的な目標として設定しやすいです。
メリット2:学費が約半分
在籍期間が2年なので、学費も単純計算で約半分になります。例えば産業能率大学の場合、1年次入学だと4年間で約84万円ですが、3年次編入なら約42万円で大卒資格が取得可能です。
メリット3:既存の知識を活かせる
短大や専門学校で学んだ専門知識がベースになるため、大学の授業がより理解しやすくなります。特に同じ系統の学部に編入する場合、以前の学びと連続性のある学習ができます。

3年次編入におすすめの通信制大学
編入を受け入れている主要な通信制大学を比較してみましょう。
| 大学名 | 2年間の学費目安 | 認定単位数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 産業能率大学 | 約42万円 | 最大62単位 | 卒業率が高い・サポート充実 |
| 放送大学 | 約35万円〜 | 柔軟に認定 | 単位認定が柔軟・学費が安い |
| 日本大学 | 約30万円 | 大学による | 学部の選択肢が豊富 |
| 大手前大学 | 約66万円 | 最大80単位 | 完全オンラインで編入可能 |
産業能率大学
編入生の卒業率も高く、2年で確実に卒業したい方に最もおすすめです。経営学を中心としたカリキュラムで、仕事に直結する学びが得られます。最大62単位が認定されるため、残りの62単位を2年間で取得すれば卒業できます。
放送大学
単位認定が比較的柔軟で、学費も安いのが魅力です。教養学部の6コースから幅広い分野を学べるため、「特定の専門分野にこだわらず、幅広い教養を身につけたい」という方に向いています。
日本大学
法学部・文理学部・経済学部・商学部から選べるため、学部の選択肢が豊富です。取得したい分野が明確な方におすすめです。学費も比較的安く、コストパフォーマンスに優れています。
大手前大学
完全オンラインで編入から卒業まで可能です。通学の時間が取れない方でも、自宅から全ての学習を完結できます。最大80単位という認定数の多さも魅力です。
3年次編入の注意点
編入にはメリットが多いですが、いくつか注意すべきポイントもあります。
- 認定される単位数は大学ごとに異なる(事前確認必須)
- 認定単位が少ないと2年で卒業できない場合がある
- 出身校と編入先の学部が異なると認定単位が減ることがある
- 編入学の出願期間を確認しておく
最も重要なのは「何単位認定されるか」を入学前に確認することです。大学によっては、出身校の成績証明書を提出すれば事前に認定見込みの単位数を教えてもらえます。この確認をせずに入学すると「想定より認定が少なくて2年で卒業できない…」という事態になりかねません。
編入に関する制度の詳細は、文部科学省の公式情報で確認できます。また、大学改革支援・学位授与機構では学位授与に関する情報が公開されています。

編入から卒業までのスケジュール
3年次編入の場合、2年間でどのように学習を進めるのか、一般的なスケジュールを見てみましょう。
1年目(3年次)
必修科目を中心に履修します。1学期あたり10〜15単位を目安に、計画的に学習を進めましょう。初めての通信制学習で戸惑うこともありますが、この時期に学習リズムを確立することが重要です。
2年目(4年次)
残りの単位を取得しつつ、卒業論文やレポートに取り組みます。前年度に単位をしっかり取得できていれば、2年目は余裕を持ったスケジュールで進められます。
2年間で確実に卒業するコツは「1年目に多めに単位を取得しておくこと」です。2年目に予想外の忙しさが生じても、余裕があれば対応できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 専門学校卒でも3年次編入できる?
A. 条件を満たしていれば可能です。「修業年限2年以上」「総授業時間が1,700時間以上」の専門学校を卒業していることが基本条件です。ただし、大学によって条件が異なるため、志望する大学に直接確認してください。
Q. 編入と1年次入学、どちらが良い?
A. 短大卒・専門学校卒の方で大卒資格の取得が目的なら、3年次編入が断然おすすめです。時間も学費も半分で済みます。ただし「大学の教養科目をじっくり学びたい」という方は、1年次入学で幅広く学ぶのも良い選択です。
Q. 異なる分野への編入はできる?
A. 可能です。ただし、出身校と編入先の学部が異なる場合、認定される単位数が少なくなる傾向があります。例えば、看護系の短大を卒業して経営学部に編入する場合、専門科目の単位が認定されにくいケースがあります。
Q. 編入に入試はある?
A. 多くの通信制大学では書類選考のみで編入を受け付けています。学力試験がないため、学歴や成績に不安がある方でも安心して出願できます。
Q. 編入後に使える支援制度はある?
A. JASSO(日本学生支援機構)の奨学金は編入生も利用可能です。また、雇用保険に加入している方は教育訓練給付金の対象になる場合もあります。入学前にハローワークで確認してみてください。
Q. 2年で卒業できなかった場合はどうなる?
A. 在籍期間の上限(大学により異なる)まで在籍を続けることが可能です。追加の授業料がかかりますが、卒業を目指して学習を続けることができます。
まとめ:短大卒・専門卒なら3年次編入が最短ルート
- 3年次編入なら最短2年で大卒資格が取得できる
- 学費も2年分で済むため、4年間の約半分のコスト
- 産業能率大学は編入生の卒業率も高くおすすめ
- 放送大学は単位認定が柔軟で学費も安い
- 入学前に「何単位認定されるか」を必ず確認すること
- 1年目に多めに単位を取得しておくのが卒業のコツ
3年次編入は、短大卒・専門学校卒の方にとって大卒資格を取得する最もコスパの良い方法です。まずは志望する大学に資料請求をして、単位認定の見込みを確認するところから始めてみてください。2年間で人生の選択肢が大きく広がります。

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各大学公式サイトでご確認ください。
