通信制大学は入学しやすい一方で、「卒業率が低い」「途中で辞める人が多い」という声を耳にすることがあります。実際のところ、通信制大学の中退率はどの程度なのでしょうか。
この記事では、通信制大学の中退率の実態と続かない原因、そして途中で挫折しないための対策を具体的に解説します。入学を検討している人も、現在学習中で不安を感じている人も、参考にしてみてください。
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通信制大学の中退率・卒業率の実態
通信制大学の中退率は大学ごとに算出方法が異なるため、一概に比較するのは難しいのが現状です。ただし、一般的に通信制大学の卒業率は通学制と比べると低い傾向にあることは事実です。
大学によって卒業率には大きな開きがあり、卒業率が高い大学では4年次在籍者の卒業率が75%を超えるケースもあります。一方で、正規の修業年限内で卒業する割合は、多くの大学で50%を下回っているという見方もあります。
- 卒業率の定義は大学によって異なる(在籍者ベース・入学者ベースなど)
- 3年次編入者の卒業率は1年次入学者より高い傾向がある
- サポート体制が充実している大学ほど卒業率が高い
- オンライン完結型の大学は近年卒業率が改善傾向にある


通信制大学を続けられない主な理由
理由1:自己管理の難しさ
通信制大学は授業に出席する義務がなく、学習ペースも自分で決めます。この自由さは大きなメリットですが、裏を返せば誰も管理してくれないので、自分で自分を律する必要があるということです。締め切りに追われないとなかなか動けないタイプの人は、特に苦戦しやすい環境です。
理由2:仕事・家庭との両立の負担
通信制大学の学生は社会人が多く、仕事の繁忙期や家庭のイベントが重なると、勉強どころではなくなることがあります。特にスクーリングや実習の日程調整は、シフト制の仕事をしている人にとって大きなハードルになります。
理由3:孤独感と相談先の不足
「わからないことを誰に聞けばいいのかわからない」という状況は、学習意欲を急速に低下させます。通学制ならクラスメイトや教授に気軽に質問できますが、通信制ではその機会が限られています。
理由4:レポートや試験の壁
通信制大学ではレポート課題が中心となる科目が多く、文章を書くのが苦手な人にとっては大きな壁になります。何度もレポートが不合格になると、自信を失って中退を考えるきっかけになることもあります。
理由5:目的意識の薄れ
入学時は「資格を取りたい」「キャリアアップしたい」と明確な目的があったのに、学習が進むにつれて目的を見失ってしまうこともあります。目的が曖昧になると、毎日の学習を続ける理由がなくなってしまうのです。


中退を防ぐための具体的な対策
対策1:卒業率の高い大学を選ぶ
これから入学する人は、卒業率の高い大学を選ぶことが最大の中退防止策です。卒業率が高い大学は、学習サポートが充実していたり、オンライン対応が進んでいたり、レポートの形式が取り組みやすかったりと、学生が続けやすい環境が整っています。
対策2:現実的な学習計画を立てる
入学前の高いモチベーションで詰め込みすぎた計画を立てると、計画通りにいかなかったときの挫折感が大きくなります。余裕を持ったスケジュールを立て、予定通りにいかなくてもリカバリーできる余白を残しておきましょう。
対策3:スクーリングを活用して仲間を作る
スクーリングは単位取得の手段であるだけでなく、同じ目標を持つ仲間と出会える貴重な機会です。連絡先を交換して、困ったときに相談できる関係を作っておくと心強いです。
対策4:教務課やサポート窓口を積極的に使う
多くの大学には、通信教育部の学生向けのサポート窓口が設置されています。履修の相談、レポートの書き方のアドバイス、試験対策の情報など、遠慮せずに活用しましょう。
対策5:中退ではなく休学を選ぶ
どうしても続けられなくなったときは、中退する前に休学を検討しましょう。休学して態勢を整えてから復学すれば、それまでに取得した単位は無駄になりません。
中退してしまうと、取得済みの単位や学費が全て無駄になる可能性があります。「辞めたい」と思ったときは、まず休学制度がないか大学に確認しましょう。
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卒業率が高い通信制大学の特徴
卒業率が比較的高い通信制大学には、いくつかの共通した特徴があります。
- スクーリングが少ない、またはオンライン対応:通学の負担が少なく、社会人が続けやすい
- レポートの形式が取り組みやすい:論文形式だけでなく、客観式問題も取り入れている
- 科目試験がオンライン受験可:会場に行く手間がなく、受験しやすい
- 学習アドバイザーが配置されている:困ったときに相談できる体制がある
- 3年次編入の受け入れが充実:短大卒や専門卒からの編入者は卒業までの期間が短い
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中退を考えたときにまずやるべきこと
「もう辞めたい」と思ったときに、すぐに中退届を出すのは得策ではありません。まずは以下のステップを試してみてください。
ステップ1:辞めたい理由を書き出す
漠然とした不安やストレスで判断すると、後悔することがあります。「何が一番つらいのか」「それは解決可能な問題なのか」を紙に書き出して整理しましょう。意外と解決策が見つかることもあります。
ステップ2:大学の相談窓口に連絡する
多くの大学には学生相談室やカウンセリング窓口があります。通信制大学の学生でも電話やメールで相談できるケースが多いので、一人で悩まず専門のスタッフに話を聞いてもらいましょう。
ステップ3:休学制度を調べる
休学すれば在学年限を消費せずに休息を取れる大学もあります。休学中の学費が免除または減額される大学も多いため、「辞める」よりも「休む」という選択肢をまず検討することをおすすめします。
ステップ4:修得済み単位を確認する
すでにかなりの単位を修得しているなら、卒業まであと少しという場合もあります。成績証明書を取り寄せて残りの単位数を確認し、「あと何科目で卒業できるのか」を把握したうえで判断しましょう。
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中退した場合の修得単位の扱い
万が一中退することになった場合でも、修得した単位が完全に無駄になるわけではありません。
他大学への編入時の単位認定
別の通信制大学や通学制大学に編入する際、以前の大学で修得した単位の一部が認定されるケースがあります。認定される単位数は大学によって異なりますが、30〜60単位程度が目安です。中退した大学の成績証明書を発行してもらい、編入先の大学に相談しましょう。
資格取得への活用
中退しても、修得した単位数によっては「大学中退」という学歴として履歴書に記載できます。また、科目等履修生として不足分の単位だけを補い、特定の資格の受験資格を満たすという方法も検討できます。中退=全てが無駄ではないことを覚えておきましょう。
同じ大学への再入学
多くの大学では再入学制度を設けており、以前修得した単位を活かして途中から学び直すことが可能です。再入学時の単位認定基準は大学によって異なるため、中退する前に事務局で確認しておくことをおすすめします。
Q&A:中退率に関するよくある質問
Q. 通信制大学は誰でも入学できるの?
多くの通信制大学は書類選考のみで入学でき、学力試験はありません。そのため入学のハードルは低いですが、だからこそ「本当に続けられるか」を入学前に考えておくことが大切です。
Q. 一度中退して再入学することはできる?
再入学制度を設けている大学もあります。ただし、以前取得した単位が全て認定されるとは限らないため、事前に確認が必要です。
Q. 中退率が低い大学はある?
公式に「中退率」を公表している大学は少ないですが、卒業率を公開している大学は増えています。卒業率が高い大学は相対的に中退率も低い傾向があるため、大学選びの参考にしましょう。
学習を続けるために整えておきたい環境
中退の理由として多く挙がるのが「自己管理の難しさ」でした。仕事や家事の合間に机に向かうには、気合いよりも「勝手に集中モードに入る仕組み」があるほうがラクです。時間を区切って取り組むための学習タイマーや、夜でも文字が読みやすい手元の明かりは、通信制大学の学生さんが取り入れているアイテムのひとつです。
もうひとつ、夜に勉強時間を確保する人が気にしているのが手元の明るさです。実際の価格やレビューは各ショップで確認できますので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
通信制大学の中退率は決して低くはありませんが、正しい対策を取ることで卒業の可能性は大きく高まります。大学選びの段階で卒業率やサポート体制を確認し、入学後は無理のないペースで学習を進めることが重要です。
「続かないかもしれない」と不安に思うのは自然なことです。大切なのは、困ったときに辞める前に「休む」「相談する」という選択肢を持っておくことです。


参考リンク:
🐹 レポートでつまずく人が、いちばん多い
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