「高卒だけど大卒資格が欲しい」「でも今さら大学に通えない…」そんなふうに感じている方はいませんか。実は、通信制大学なら高卒の方でも入学でき、働きながら大卒資格(学士)を取得することが可能です。
しかし、「本当に高卒でも大丈夫なの?」「入学試験はあるの?」「何から準備すればいいの?」と疑問は尽きないでしょう。この記事では、高卒から通信制大学に入学するための条件や手続きを分かりやすく解説します。入学後に気をつけるべきポイントやおすすめの大学も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

高卒から通信制大学に入学するための条件
通信制大学への入学条件は、基本的に通学制の大学と同じです。以下の条件のいずれかを満たしていれば、入学資格があります。
1年次入学の条件
- 高等学校を卒業していること(最も一般的な条件)
- 高等学校卒業程度認定試験(旧・大検)に合格していること
- 外国において12年の学校教育を修了していること
- 文部科学大臣が指定する専修学校の高等課程を修了していること
つまり、高校を卒業しているか、高卒認定試験に合格していれば、通信制大学に入学する資格があります。
高校を卒業していない場合は?
中卒の方でも、高卒認定試験(旧・大学入学資格検定)に合格すれば通信制大学への入学が可能です。高卒認定試験は年2回(8月と11月)に実施されており、16歳以上であれば受験できます。
また、一部の通信制大学では「特修生」という制度を設けており、大学が定める科目を一定数修了すれば、高卒資格がなくても正科生として入学できるケースがあります。
高校を卒業していなくても、高卒認定試験や特修生制度を利用すれば通信制大学に入学できます。諦める必要はありません。
通信制大学の入学試験はあるのか
結論から言うと、多くの通信制大学では入学試験が実施されていません。書類選考のみで入学できる大学がほとんどです。
具体的には、以下のような書類を提出して選考が行われます。
- 入学願書
- 高等学校の卒業証明書
- 成績証明書(発行できない場合は卒業証明書のみで可の大学も多い)
- 志望動機書(一部の大学で必要)
- 証明写真
慶應義塾大学など一部の大学では、志望理由書や小論文の提出が求められるケースもありますが、一般的な入学試験(筆記試験)が課されることはほぼありません。

高卒から通信制大学に入学する手続きの流れ
ここでは、高卒から通信制大学に入学するまでの具体的な手続きの流れを説明します。
ステップ1:大学を選ぶ
まずは自分の目的に合った通信制大学を選びます。「大卒資格を取りたい」「特定の資格を目指したい」「教養を深めたい」など、目的によって最適な大学は異なります。複数の大学から資料を取り寄せて比較検討しましょう。
ステップ2:出願書類を準備する
高等学校の卒業証明書を取り寄せます。卒業した高校に連絡すれば発行してもらえます。なお、学校が統廃合されている場合でも、教育委員会や後継校に問い合わせれば証明書を発行してもらえることが多いです。
ステップ3:出願する
多くの通信制大学では、春入学(4月)と秋入学(10月)の年2回、入学時期を設けています。出願期間は大学によって異なりますが、入学の2〜3か月前から受付が始まるのが一般的です。近年はインターネット出願に対応している大学も増えています。
ステップ4:入学手続き・学費納入
書類選考に通過したら、入学手続きを行います。学費の納入方法は大学によって異なりますが、一括払いのほか分割払いに対応している大学もあります。
ステップ5:教材が届き、学習スタート
入学手続きが完了すると、テキストやシラバスなどの教材が届きます。オリエンテーション(対面またはオンライン)に参加し、学習の進め方を確認してから、いよいよ学習開始です。
卒業証明書の取得には時間がかかる場合があります。出願期間に間に合うよう、早めに準備を始めましょう。特に卒業から時間が経っている場合は、学校への問い合わせを余裕を持って行うことをおすすめします。
高卒から通信制大学に入学する際のよくある不安と解消法
「勉強についていけるか心配」
通信制大学のカリキュラムは、基礎から段階的に学べるよう設計されています。最初は基礎科目からスタートするため、高校卒業後にブランクがあっても問題ありません。多くの大学ではレポートの書き方講座やオンライン学習相談なども用意しています。
「レポートが書けるか不安」
レポート作成は通信制大学の学習の中心となる部分です。最初は慣れないかもしれませんが、テキストをしっかり読み込めば書ける内容になっています。「レポートの書き方」をテーマにしたガイドブックを1冊用意しておくと安心です。
「仕事と両立できるか不安」
通信制大学の学生の多くは社会人です。1日の学習時間の目安は1〜2時間程度。通勤時間やスキマ時間を活用すれば、十分に両立可能です。

高卒からの入学におすすめの通信制大学
高卒から通信制大学に入学する場合、特に以下の大学がおすすめです。
産業能率大学 通信教育課程
卒業率が高く、サポート体制が充実している大学です。経営やマネジメントを中心に、実務に役立つ知識が学べます。レポート作成のサポートも手厚く、初めて大学で学ぶ方にも安心です。
公式サイト:産業能率大学 通信教育課程
大手前大学 通信教育部
完全オンラインで卒業可能な大学です。スクーリングに通う必要がないため、地方在住の方や仕事が忙しい方にも適しています。必修科目がなく、興味のある分野を自由に学べるのも魅力です。
公式サイト:大手前大学 通信教育部
放送大学
学費が非常にリーズナブルで、約300科目から自由に選択して学べます。テレビ・ラジオ・インターネットを通じた授業で、自分のペースで学習を進められます。全国に学習センターがあるため、対面サポートも受けやすい環境です。
公式サイト:放送大学
高卒から大卒資格を取るメリット
通信制大学で大卒資格を取得することには、多くのメリットがあります。
キャリアの選択肢が広がる
求人情報を見ると「大卒以上」を条件とする企業は少なくありません。大卒資格を取得することで、応募できる求人の幅が大きく広がります。
給与アップにつながる可能性がある
多くの企業では、学歴によって基本給に差が設けられています。大卒資格を取得することで、昇給や手当の対象になる可能性があります。
自信につながる
「大学を卒業した」という経験は、大きな自信になります。働きながら学び続けた経験は、自己管理能力の証明にもなります。
資格取得の道が開ける
社会福祉士や教員免許など、大学卒業が受験条件となる国家資格は多数あります。通信制大学で必要な科目を履修しながら、資格取得を目指すことも可能です。

高卒からの通信制大学入学に関するQ&A
Q1. 高卒から何年経っていても入学できますか?
はい、入学に年齢制限はありません。高校卒業後すぐでも、10年後でも、30年後でも入学可能です。実際に、40代・50代・60代で入学される方は多数いらっしゃいます。
Q2. 高卒認定試験に合格していれば高卒と同じ扱いになりますか?
通信制大学の入学資格としては同等に扱われます。高卒認定試験に合格すれば、高校卒業者と同じ条件で出願可能です。ただし、「高校卒業」の学歴が付与されるわけではない点には注意が必要です。
Q3. 高校の成績が悪かったのですが、入学に影響しますか?
通信制大学の入学選考は、基本的に書類選考のみです。高校の成績で不合格になるケースは極めて稀です。安心して出願してください。
Q4. 高卒で通信制大学に入学した場合、卒業までにどのくらいかかりますか?
1年次入学の場合、最短4年で卒業できます。ただし、仕事との両立などの事情で、5〜6年かけて卒業する方も多くいます。多くの大学では在学年限が8〜12年設けられていますので、自分のペースで無理なく進めることが可能です。
Q5. 短大や専門学校を卒業している場合は3年次編入できますか?
はい、短期大学や専門学校(修業年限2年以上)を卒業している場合は、3年次編入が可能な大学が多いです。この場合、最短2年で大卒資格を取得できます。以前の学校で取得した単位が認定されるため、効率的に学べます。
Q6. 入学前に学力をつけておいた方がいいですか?
特別な準備は必要ありません。通信制大学のカリキュラムは基礎科目から始まるよう設計されています。ただし、レポートの書き方に慣れておくと、入学後の学習がスムーズに進みます。書店で「レポートの書き方」に関する本を1冊読んでおくと安心です。
まとめ
高卒から通信制大学に入学することは、十分に現実的な選択肢です。入学試験がない大学がほとんどで、書類選考のみで入学できます。高校卒業から何年経っていても問題ありません。
入学までの流れをまとめると、以下のとおりです。
- 目的に合った通信制大学を選ぶ
- 卒業証明書などの出願書類を準備する
- 出願・選考・入学手続きを行う
- 教材到着後、学習スタート
「もっと早く始めていればよかった」という声は、通信制大学の卒業生からよく聞かれる言葉です。興味を持った今がスタートのベストタイミングかもしれません。まずは気になる大学の資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。


