「放送大学って名前は聞いたことあるけど、実際どうなの?」「本当に大卒資格が取れるの?」こんな疑問を持っている方は少なくないはずです。
放送大学は1983年に設立された国立大学で、通信制大学の中でも最も知名度が高く、学費も最安クラスです。テレビ・ラジオ・インターネットで授業を配信しており、全国どこからでも受講できます。
この記事では、放送大学の基本情報から実際の口コミ・評判、向いている人の特徴まで詳しく解説します。科目等履修生として1科目だけ試してみる方法もあるので、通信制大学に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

放送大学の基本情報
まずは放送大学の概要を押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立年 | 1983年 |
| 種別 | 国立大学(特別な学校法人が運営) |
| 学部 | 教養学部(6コース) |
| 授業形態 | テレビ・ラジオ・インターネット配信 |
| 入学金 | 全科履修生:24,000円 / 科目等履修生:7,000円 |
| 授業料 | 1科目(2単位)5,500円 |
| 4年間の総費用 | 約70万円 |
| 卒業率 | 約20%(全科履修生) |
| 学習センター | 全国57ヵ所 |
教養学部には「生活と福祉」「心理と教育」「社会と産業」「人間と文化」「情報」「自然と環境」の6コースがあり、300以上の科目から自由に選んで履修できます。科目の豊富さは通信制大学の中でもトップクラスで、幅広い教養を身につけたい方に向いています。
放送大学の良い口コミ・評判
放送大学に対する良い口コミを見ていきましょう。
学費が圧倒的に安い
放送大学が選ばれる最大の理由は、やはり学費の安さです。1科目5,500円(2単位)で大学の授業を受けられるのは、他の通信制大学と比べても破格の価格設定と言えます。4年間で卒業した場合のトータルコストは約70万円で、通学制の大学(4年間で400万〜600万円程度)と比較すると10分の1以下です。
好きな科目だけ履修できる
科目等履修生であれば、興味のある科目を1つだけ選んで受講することも可能です。「大卒資格は必要ないけど、心理学を学んでみたい」「プログラミングの基礎を知りたい」といった目的にも対応できます。
インターネットで授業が受けられる
以前はテレビやラジオでの受講が中心でしたが、現在はインターネット配信が充実しています。パソコンやスマホがあれば、通勤時間や昼休みなど隙間時間を使って授業を視聴できます。
全国に学習センターがある
全国57ヵ所に学習センターが設置されており、対面でのスクーリングやサポートを受けられます。図書室の利用や学生同士の交流の場としても活用できるため、孤独になりがちな通信制の弱点をカバーしています。

放送大学の悪い口コミ・注意点
良い評判がある一方で、注意すべき点もあります。入学前に知っておくことで対策を立てやすくなります。
モチベーション維持が難しい
通信制全般に言えることですが、放送大学も自己管理能力が問われます。強制力のある通学がないため、「今日はいいか…」と先延ばしにしてしまいがちです。卒業率が約20%と低いのは、途中で学習が止まってしまう方が多いことを示しています。
対策としては、学習センターに定期的に通ったり、SNSで同じ放送大学の仲間とつながったりする方法が有効です。学習を「習慣化」することがモチベーション維持のカギになります。
学生交流が少ない
通学制の大学のようなキャンパスライフは基本的にありません。サークル活動や友人との交流を期待している方にとっては物足りなく感じる可能性があります。ただし、学習センターでのスクーリングやオンラインの掲示板など、交流の機会がゼロというわけではありません。
卒業率が約20%と低い
全科履修生の卒業率は約20%です。この数字だけ見ると「卒業できないのでは…」と不安になりますが、放送大学は在籍期間の上限が10年と長く、ゆっくり卒業を目指す方が多いため、途中経過として見ると実態はもう少し良いと言われています。
また、最初から卒業を目指さず、学びたい科目だけ履修する科目等履修生が多いのも卒業率が低く見える要因の一つです。
放送大学が向いている人・向いていない人
向いている人
- 学費をできるだけ抑えたい人
- 教養を幅広く学びたい人
- 1科目からお試しで始めてみたい人
- 自分のペースでゆっくり学びたい人
- 全国どこからでも学びたい人
向いていない人
- 確実に4年で卒業したい人(→産業能率大学がおすすめ)
- 専門的なIT・ビジネススキルを身につけたい人(→サイバー大学がおすすめ)
- キャンパスライフを楽しみたい人
- 自己管理が苦手な人

科目等履修生から始めるのがおすすめ
通信制大学に興味はあるけど、いきなり全科履修生(正規入学)として入学するのは不安…という方には、科目等履修生として1〜2科目だけ受講してみることをおすすめします。
科目等履修生の入学金は7,000円、1科目の授業料は5,500円なので、合計12,500円で大学の授業を体験できます。この制度を利用して「通信制大学の学び方が自分に合っているか」を確認してから、全科履修生に切り替えるという方法が、失敗リスクを最小限に抑えられます。
なお、科目等履修生で取得した単位は、全科履修生に切り替えた後も卒業単位として認められるため、学んだことが無駄になることはありません。
放送大学で学べる6コースの特徴
| コース名 | 主な学習内容 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 生活と福祉 | 福祉、介護、健康科学 | 福祉の仕事に就きたい人 |
| 心理と教育 | 心理学、教育学、発達心理 | 心理学を学びたい人・教員を目指す人 |
| 社会と産業 | 経済学、経営学、法律 | ビジネスに活かしたい人 |
| 人間と文化 | 文学、歴史、哲学、芸術 | 教養を深めたい人 |
| 情報 | プログラミング、データ分析 | IT系の基礎を学びたい人 |
| 自然と環境 | 物理、化学、生物、地球科学 | 理系の教養を身につけたい人 |
6コースの中でも「心理と教育」コースは特に人気が高く、認定心理士の資格取得を目指す方が多く在籍しています。また、コースを超えて自由に科目を選択できるため、複数の分野にまたがって学ぶことも可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 放送大学の授業は難しい?
A. 科目によって難易度は異なりますが、入門レベルの科目は高校卒業程度の学力があれば十分についていけます。授業は繰り返し視聴できるので、分からないところは何度でも確認できます。単位認定試験は選択式の科目が多く、授業をしっかり受けていれば合格できるレベルです。
Q. 仕事をしながらでも卒業できる?
A. 可能です。放送大学は在籍期間の上限が10年と長いため、1学期に2〜3科目ずつ履修して6〜8年かけて卒業する方も多くいます。無理のないペースで続けることが卒業への近道です。
Q. 放送大学の学位は就職に使える?
A. 文部科学省認定の正式な学士号(教養)が取得できます。法的には通学制の大学と同じ扱いです。「大卒以上」を要件とする求人への応募が可能になります。
Q. 大学院に進学できる?
A. 放送大学には大学院(修士課程)も設置されています。放送大学の学部を卒業した後にそのまま大学院に進学することも、他大学の大学院を受験することも可能です。
Q. 奨学金は使える?
A. JASSO(日本学生支援機構)の奨学金は全科履修生であれば利用可能です。科目等履修生は対象外となるため注意してください。
Q. スクーリングは必ず行かないといけない?
A. 一部のスクーリング科目は出席が必要ですが、オンライン対応の科目も増えています。スクーリングなしで卒業単位を満たすことも不可能ではありませんが、面接授業(スクーリング)から20単位以上取得することが推奨されています。
まとめ:放送大学は「お試し」にも「本気の学び」にも最適
- 1科目5,500円から始められる手軽さ
- 4年間のトータル学費は約70万円で最安クラス
- 科目等履修生なら12,500円で大学の授業を体験できる
- 300以上の科目から自由に選べる
- 全国57ヵ所の学習センターでサポートを受けられる
- 在籍期間が10年と長く、マイペースに学べる
放送大学は「通信制大学に少しでも興味がある方」にとって、最もハードルの低い入り口です。科目等履修生から始めれば、リスクなく通信制の学び方を体験できます。まずは放送大学公式サイトで気になる科目をチェックしてみてください。

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は放送大学公式サイトでご確認ください。

