「通信制大学の卒業率は15%って聞いたけど、本当?」「そんなに難しいなら自分には無理かも…」と不安に感じていませんか。確かに通信制大学の平均卒業率は約15%と言われており、この数字だけ見ると尻込みしてしまう方も多いと思います。
しかし、卒業率が低い理由を知ると「なるほど、そういうことか」と納得できます。そして、卒業率が70%を超える大学も存在するという事実も知っておいてほしいです。
この記事では、通信制大学の卒業率が低い本当の理由を解き明かし、卒業を勝ち取るための具体的なコツを詳しく解説します。「卒業できるか不安」という方は、ぜひ最後まで読んでください。

通信制大学の卒業率が低い3つの理由
理由1:自己管理の難しさ
通学制の大学なら、決まった時間に教室に行けば授業が始まります。しかし通信制大学には時間割がありません。いつ学習するか、どれくらい学習するかは、すべて自分で決める必要があります。
「いつでもできる」は「いつまでもやらない」に変わりやすいのが人間です。強制力がない環境で継続的に学習を続けるには、高い自己管理能力が求められます。これが卒業率が低い最大の要因です。
理由2:孤独感によるモチベーション低下
通学制なら毎日キャンパスで仲間と会い、お互いに刺激を受けながら学べます。しかし通信制大学では、基本的に一人で学習する日々が続きます。「自分だけ頑張ってるのかな…」「みんなどうやって勉強してるんだろう…」という孤独感が、じわじわとモチベーションを蝕んでいきます。
特にレポートで不合格が続いたときや、仕事が忙しくて学習が滞ったときに、相談できる仲間がいないのは精神的にきつい状況です。
理由3:仕事や生活との両立の壁
通信制大学の学生の多くは社会人です。仕事・家事・育児・介護といった日常の責任を果たしながら、さらに学習時間を確保するのは容易ではありません。仕事の繁忙期にレポートの締め切りが重なると、どうしても仕事を優先せざるを得ず、学業が後回しになってしまいます。
平均卒業率15%という数字には「とりあえず入学してみた」「生涯学習目的で卒業は目指していない」という方も含まれています。最初から卒業を目指して計画的に学習している方に限れば、卒業率はもっと高くなります。

卒業率が高い大学の特徴
通信制大学の中にも卒業率が高い大学があります。その特徴を見てみましょう。
| 大学名 | 卒業率 | 高い理由 |
|---|---|---|
| 産業能率大学 | 約70% | チューター制度・手厚い個別サポート・実践的カリキュラム |
| 大手前大学 | 約50% | 完全オンライン・eラーニング充実・柔軟な履修 |
| サイバー大学 | 比較的高い | 完全オンライン・IT特化の明確な目的・動画講義が充実 |
卒業率が高い大学に共通するのは、「チューター制度」「eラーニングの充実」「オンラインコミュニティの存在」の3点です。つまり、孤独にさせない仕組みと、学びやすい環境が整っている大学ほど卒業率が高い傾向にあります。
卒業するための5つのコツ
コツ1:年間履修計画を最初に立てる
入学したらまず、卒業までの全体計画と、年度ごとの履修計画を立てましょう。レポート提出日、試験日、スクーリング日をすべてカレンダーに入れて、仕事の予定と照らし合わせるのがポイントです。計画を立てずに場当たり的に進めると、締め切りに追われてパンクする原因になります。
コツ2:毎日30分の学習習慣をつける
週末にまとめて勉強するよりも、毎日30分でも学習する習慣をつける方が効果的です。「朝の通勤時間に15分テキストを読む」「夜寝る前に15分動画講義を見る」のように、日常のルーティンに学習を組み込みましょう。習慣化してしまえば、意志の力に頼らずに学習を継続できます。
コツ3:SNSで仲間を見つける
孤独感対策として、SNSで同じ大学の仲間を見つけるのは非常に効果的です。X(旧Twitter)で「#通信制大学」「#社会人大学生」で検索すると、同じ境遇の仲間がたくさん見つかります。進捗を報告し合ったり、レポートの悩みを共有したりすることで、「自分だけじゃない」と実感できます。
コツ4:完璧を求めず「可」でも単位を取る
全科目で「優」を取る必要はありません。特に苦手科目は「可」でも単位は単位です。卒業が最終目標なら、完璧主義を捨てて効率よく単位を積み上げることも大切な戦略です。得意科目で良い成績を取り、苦手科目は合格ラインをクリアする、このバランス感覚が重要です。
コツ5:無理なときは休学制度を活用する
仕事が急に忙しくなったり、家庭の事情で学習が続けられなくなったりしたときは、無理をせず休学しましょう。多くの大学では最長在学年数が8〜10年に設定されています。「中退」してしまうと取り戻せませんが、「休学」なら状況が落ち着いたときに復学できます。

卒業率を上げるための大学選びのポイント
卒業率を上げるためには、入学前の大学選びの段階から意識しておくことが重要です。
チューター制度があるかどうか
チューター(学習アドバイザー)がいる大学では、学習の進め方やレポートの書き方を個別に相談できます。一人で抱え込まずに済むので、モチベーション維持に大きく貢献します。
eラーニングの充実度
テキスト学習だけの大学と、動画講義・オンライン小テスト・ディスカッションボードなどが充実している大学では、学びやすさが全く違います。スマホで学習できるeラーニングシステムがある大学は、スキマ時間を活用しやすく卒業率も高い傾向にあります。
オンラインコミュニティの有無
大学公式のオンラインコミュニティや、学生同士が交流できるフォーラムがある大学は、孤独感の軽減に効果があります。先輩の体験談を聞けたり、同期と情報交換できたりする環境があると心強いです。
よくある質問(Q&Aコーナー)
Q. 卒業率が低い大学は避けた方がいいですか?
A. 一概にそうとは言えません。卒業率が低くても、学問の質が高い大学(慶應義塾大学など)もあります。自分の目的と意志の強さを考慮して判断しましょう。ただし、初めて通信制大学で学ぶ方は、サポートが充実した卒業率の高い大学を選ぶ方が安全です。
Q. 途中で「もう無理」と感じたらどうすればいいですか?
A. まずは休学を検討してください。中退してしまうと、それまでに取得した単位を活かしにくくなります。休学して状況が落ち着いたら復学するのがベストです。それでも続けられない場合は、別の大学への編入も選択肢になります。
Q. 通信制大学を複数回中退した経験がありますが、また挑戦できますか?
A. もちろん挑戦できます。過去の中退経験を振り返り、「何が原因で続かなかったのか」を分析した上で、その原因に対策を打てる大学を選びましょう。過去に取得した単位が編入時に認定される場合もあります。
Q. 卒業まで何年くらいかかるのが普通ですか?
A. 標準修業年限は4年(3年次編入の場合は2年)ですが、社会人の場合は5〜6年かけて卒業する方が多いです。大切なのは「4年で卒業すること」ではなく「確実に卒業すること」です。文部科学省も社会人の柔軟な学び方を推進しています。
Q. 卒業のモチベーションを保つにはどうすればいいですか?
A. 入学した理由(資格取得、昇進、自己成長など)を紙に書いて目に見える場所に貼っておくのがおすすめです。また、取得した単位数を記録して進捗を可視化すると、「ここまで来たんだから」という気持ちが生まれます。JASSOの学生支援情報や、大学改革支援・学位授与機構の学位情報も、目標を再確認するのに役立ちます。
まとめ:卒業率を上げるカギは「仕組み化」
- 卒業率が低い理由は「自己管理の難しさ」「孤独感」「仕事との両立」の3つ
- 産業能率大学(約70%)や大手前大学(約50%)はサポートが充実して卒業率が高い
- 年間履修計画を最初に立てて計画的に進める
- 毎日30分の学習習慣で「仕組み化」するのが最強
- SNSで仲間を見つけて孤独感を軽減する
- 無理なときは休学。中退するよりも休学して復学する方が賢い
モチベーションに頼るのではなく、学習を生活の仕組みに組み込むことが卒業への最短ルートです。毎日のルーティンにコツコツ学習を組み込んで、着実に単位を積み上げていきましょう。


