「放送大学って卒業率が低いって聞くけど本当?」「入学しても途中で挫折するんじゃ…」と不安に感じていませんか。通信制大学への入学を検討するとき、卒業できるかどうかは最大の関心事だと思います。
放送大学の卒業率は約20%前後と言われており、通学制大学(80〜90%)と比べるとかなり低い数字です。ただし、この数字の裏には通信制ならではの事情があり、単純に「難しいから卒業できない」というわけではありません。
この記事では、放送大学の卒業率が低い本当の理由、卒業する人と挫折する人の違い、そして確実に卒業するための具体的な対策を詳しく解説します。「入学するなら絶対に卒業したい」という方は、ぜひ最後まで読んでください。

放送大学の卒業率データ
放送大学の公式データによると、全科履修生として入学した学生のうち、最終的に卒業に至る割合は約20%前後です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全科履修生の卒業率 | 約20%前後 |
| 標準修業年限(4年)での卒業率 | 約10%程度 |
| 在籍可能年数 | 最長10年 |
| 平均卒業年数 | 約6〜7年 |
標準の4年で卒業する人は約10%。多くの卒業生は6〜7年かけてゆっくり卒業しています。通信制大学は在籍期間が長いので、自分のペースで学べる反面、時間がかかりやすいという側面があります。
卒業率が低い5つの本当の理由
理由1:卒業が目的ではない学生が多い
放送大学には「大卒資格がほしい」という人だけでなく、「特定の科目だけ学びたい」「教養を深めたい」という目的で入学する人が多くいます。こうした学生は最初から卒業を目指していないため、卒業率の計算に含まれても実質的には「未卒業」のカウントになります。
理由2:入学のハードルが低い
放送大学は入学試験がなく、書類審査だけで入学できます。そのため、「とりあえず入学してみた」という軽い気持ちで始める人も少なくありません。結果として、モチベーションが続かず退学するケースが出てきます。
理由3:自己管理力が必要
通学制の大学なら「毎日キャンパスに行く」という強制力がありますが、通信制にはそれがありません。レポートの締め切りや試験日も自分で管理する必要があり、計画性がないと単位が取れず、卒業が遠のきます。
理由4:仕事や家庭との両立が想像以上に大変
入学前は「週末に勉強すればいける」と思っていても、実際には仕事の残業、家族のイベント、体調不良などで計画通りに進まないことが多いです。特に繁忙期が続くと、学習が数か月間ストップしてしまうこともあります。
理由5:在籍期間が長く途中で状況が変わる
放送大学は最長10年在籍できますが、その間に転勤、結婚、出産、介護など、ライフイベントが発生することがあります。環境の変化によって学習を続けられなくなるケースも少なくありません。

卒業する人と挫折する人の違い
| 卒業する人の特徴 | 挫折する人の特徴 |
|---|---|
| 卒業の目的が明確 | 「なんとなく」入学した |
| 学習スケジュールを立てている | 気分で勉強している |
| 毎学期コンスタントに単位を取得 | 取ったり取らなかったりムラがある |
| 学習仲間やコミュニティがある | 完全に一人で学んでいる |
| 完璧を求めず合格点を取りにいく | 全科目で高得点を目指して疲弊する |
最も大きな違いは「卒業する明確な理由があるかどうか」です。「大卒資格で昇進したい」「教員免許を取りたい」「大学院に進学したい」など、具体的な目標がある人ほど卒業率が高い傾向があります。
確実に卒業するための7つの対策
対策1:卒業までの履修計画を最初に立てる
入学したら、まず卒業までに必要な全単位の履修計画を立てましょう。「何年目にどの科目を取るか」を大まかに決めておくだけで、漠然とした不安が解消されます。
対策2:毎学期の最低取得単位数を決める
4年で卒業するなら、毎学期16単位(8科目)のペースが目安です。これを下回ると、後半にしわ寄せが来るので注意しましょう。多少の前後はあっても、「最低でも毎学期10単位」のラインを守ることが大切です。
対策3:学習センターを活用する
放送大学には全国57か所の学習センターがあります。自宅だとサボってしまう人は、定期的に学習センターに通うことで学習のリズムが作れます。図書館として利用したり、他の学生と交流したりすることも可能です。
対策4:仲間を見つける
SNSやオンラインコミュニティで放送大学の学生とつながりましょう。同じ目標を持つ仲間がいると、モチベーション維持に大きな効果があります。学習センターのサークル活動に参加するのもおすすめです。
対策5:完璧を求めない
すべての科目で「A」評価を取る必要はありません。合格ラインを超えれば単位は取得できます。「80点を目指して時間をかけるより、60点で合格して次の科目に進む」くらいの割り切りも大切です。
対策6:スクーリングを計画的に消化する
面接授業(スクーリング)は開講時期や場所が限られるため、後回しにすると卒業が延びる原因になります。早い段階からスクーリング単位を計画的に取得していきましょう。
対策7:休学ではなく「ペースダウン」を選ぶ
忙しい時期に「休学」してしまうと、復帰のハードルが上がります。それよりも、履修科目数を減らして「細く長く」続けるほうが、最終的に卒業にたどり着きやすいです。1科目だけでも履修を続けることで、学習の習慣が途切れません。

他の通信制大学との卒業率比較
| 大学名 | 卒業率の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 放送大学 | 約20% | 科目の自由度が高い反面、自己管理が必要 |
| 産業能率大学 | 約70% | 学習サポートが手厚い |
| サイバー大学 | 約70% | 完全オンラインで学びやすい |
| 日本大学 | 約20〜30% | 科目数が多く選択肢は豊富 |
| 慶應義塾大学 | 約5〜10% | レポートの要求水準が高い |
産業能率大学やサイバー大学は、学習サポートが手厚いため卒業率が高い傾向にあります。「確実に卒業したい」という方は、卒業率の高い大学を選ぶのも一つの戦略です。
よくある質問(FAQ)
Q. 放送大学は何年まで在籍できますか?
A. 全科履修生として最長10年間在籍できます。10年以内に卒業できなかった場合でも、再入学すれば取得済みの単位を引き継いで学習を続けられます。
Q. 放送大学を卒業するのに平均何年かかりますか?
A. 卒業生の平均は約6〜7年と言われています。仕事や家庭と両立しながらゆっくり進める人が多いためです。標準修業年限の4年で卒業する人は約10%程度です。
Q. 途中で挫折しそうになったらどうすればいい?
A. まずは学習センターの学習相談を利用してみましょう。また、JASSOの学生生活相談なども活用できます。履修科目数を減らしてペースダウンするのも有効な方法です。
Q. 放送大学の試験は難しいですか?
A. 科目によります。択一式の試験は比較的取り組みやすいですが、記述式の試験はしっかりテキストを読み込む必要があります。過去問が公開されている科目もあるので、傾向を把握してから臨みましょう。
Q. 放送大学は再入学できますか?
A. できます。一度退学しても、再入学すれば以前に取得した単位をそのまま引き継げます。「一度離れたけどまた学びたい」という方にとって、再チャレンジしやすい仕組みになっています。
Q. 放送大学の卒業は本当に就職に使えますか?
A. 使えます。放送大学は正規の大学ですので、卒業すれば正式な大卒資格(学士)が取得できます。「大卒以上」の求人に応募できるようになります。
まとめ:卒業率20%でも「やり方次第」で十分に卒業できる
- 放送大学の卒業率は約20%だが、卒業目的でない入学者も含む数字
- 明確な卒業目的がある人の卒業率はもっと高い
- 毎学期コンスタントに単位を取得するのが最重要
- 完璧を求めず、合格ラインで次に進む割り切りも大切
- 忙しいときは科目数を減らしても学習を止めない
- 学習仲間やコミュニティの存在がモチベーション維持に効果的
卒業率20%という数字は、見方を変えれば「入学した5人に1人はしっかり卒業している」とも言えます。明確な目標を持ち、計画的に学習を進めれば、卒業は十分に達成可能です。大切なのは「止まらないこと」。ゆっくりでもいいので、歩み続けることが卒業への最短ルートです。


