「慶應の通信って実際どうなの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。通信制大学の中でもトップクラスの知名度を誇る慶應義塾大学の通信教育課程ですが、ネット上には良い口コミも悪い口コミも飛び交っています。
慶應通信の最大の特徴は「入学のハードルは低いが、卒業のハードルが極めて高い」ことです。書類選考のみで入学できますが、卒業率は数%と言われており、通信制大学の中でも最難関クラスです。
この記事では、実際の在学生や卒業生の口コミをもとに、慶應通信のリアルな実態をお伝えします。良い面も厳しい面も包み隠さず紹介しますので、入学を検討する際の判断材料にしてください。

慶應通信の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置学部 | 文学部・経済学部・法学部 |
| 入学選考 | 書類選考のみ(志望理由書・レポート) |
| 学費(年間) | 約13万円(入学金除く) |
| 在籍年限 | 最長12年 |
| 卒業率 | 数%程度 |
| スクーリング | 三田・日吉キャンパスで実施 |
| 取得可能な学位 | 学士(文学・経済学・法学) |
慶應義塾大学 通信教育課程は、通学課程と同じ「慶應義塾大学」の学位が取得できる点が最大の魅力です。卒業すれば慶應の卒業生として三田会(同窓会組織)にも入れます。
良い口コミ・評判
「慶應ブランドの学位が取れる」
圧倒的に多い口コミが「慶應の学位が通信で取れる」という点です。通信教育課程であっても学位記には「慶應義塾大学」と記載され、通学制と区別されません。転職や資格取得の際に大きなアドバンテージになるという声が多く見られます。
「学費が圧倒的に安い」
通学制の慶應は年間100万円以上の学費がかかりますが、通信教育課程は年間約13万円。この差は非常に大きく、「この学費で慶應の教育を受けられるのは本当にお得」という口コミが目立ちます。
「教材の質が高い」
慶應通信で使用するテキストは、通学制と同レベルの学術的な内容です。「独学でも深い学びができる」「教授陣のレベルが高い」という評価が多いです。
「スクーリングが楽しい」
三田キャンパスや日吉キャンパスで行われるスクーリングは「同じ志を持つ仲間と出会える貴重な機会」として好評です。年齢層が幅広く、さまざまなバックグラウンドの学生と交流できるのが魅力だという声があります。

悪い口コミ・厳しい意見
「レポートが通らない」
最も多い不満が「レポートの合格基準が厳しすぎる」という声です。慶應通信では各科目でレポートを提出し、合格しないと科目試験を受けられません。レポートが何度も不合格になり、1つの科目に半年以上かかるケースもあるようです。
特に文学部のレポートは学術的な水準が求められ、「参考文献の選び方から論文の書き方まで独学で身につけなければならない」という苦労の声が多いです。
「孤独感がつらい」
通信制の宿命ですが、基本的には一人で学習を進めるため「モチベーションの維持が難しい」「質問できる相手がいない」という声があります。特に慶應通信は課題の難易度が高いため、孤独感がより強く感じられるようです。
「スクーリングの日程が合わない」
スクーリングは主に夏季・夜間・週末に開講されますが、「仕事との両立が難しい」「地方在住だと交通費・宿泊費がかさむ」という不満があります。特に地方在住者にとっては東京まで通う負担が大きいようです。
「卒業までに時間がかかりすぎる」
最短4年で卒業できる制度ですが、実際には6〜10年かかる人がほとんどです。途中で挫折して退学する人も多く、「何年やっても終わりが見えない」という声も見られます。
口コミから見える「向いている人・向いていない人」
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 学問への強い関心がある | 「とりあえず大卒資格がほしい」だけの人 |
| 文章を書くのが好き・得意 | レポート作成に苦手意識がある |
| 長期間コツコツ続けられる | 短期間で卒業したい |
| 自主的に学習を進められる | 誰かに管理してもらいたい |
| 慶應ブランドに強いこだわりがある | ブランドより卒業のしやすさを重視する |
口コミを総合すると「学問そのものが好きで、長期戦を覚悟できる人」が向いていると言えます。単に大卒資格がほしいだけなら、卒業率の高い他の通信制大学を選んだほうが現実的かもしれません。

口コミでよく挙がる学部別の特徴
文学部
3つの学部の中で最も人気が高いですが、レポートの難易度も高いと言われています。哲学・歴史・文学など幅広い分野を学べますが、学術的な文章力が求められます。「教員免許を取りたい人にはおすすめ」という声もあります。
経済学部
数学が必要な科目があるため、「文系の人は苦労する」という口コミがあります。一方で「ビジネスに直結する内容が多く実用的」という評価も。社会人で経済を体系的に学び直したい人に人気です。
法学部
「科目試験が論述式で難しい」という声がある一方、「法律の基礎をしっかり学べる」「資格試験の基礎固めに役立つ」という口コミもあります。司法書士や行政書士を目指す人にも選ばれています。
入学前に知っておくべき現実的なアドバイス
慶應通信は「入学=卒業」ではありません。入学してから卒業するまでの道のりは非常に長く険しいです。入学前に以下の点を覚悟しておきましょう。
まず、週10〜15時間以上の学習時間を最低でも確保できるか考えてください。フルタイムで働きながらだと、平日の夜と休日をほぼすべて勉強に充てる覚悟が必要です。
次に、レポートの書き方を基礎から学ぶ姿勢が必要です。J-STAGEなどの学術論文データベースで参考文献を探す方法も身につけておくと役立ちます。
そして、同じ慶應通信の学生とつながるコミュニティを見つけることも重要です。SNSや学習センターでの交流会に参加して、情報交換できる仲間を作りましょう。

よくある質問(FAQ)
Q. 慶應通信の入学選考は難しいですか?
A. 書類選考のみで、志望理由書と課題レポートを提出します。不合格になるケースもありますが、しっかりと志望動機を書ければ合格できるレベルです。学力テストはありません。
Q. 通学制の慶應生と同じ扱いを受けられますか?
A. 卒業すれば学位は同じ「学士」ですし、三田会にも入れます。ただし在学中は図書館の利用範囲やサークル活動に制限がある場合があります。
Q. 慶應通信で教員免許は取れますか?
A. はい。文学部では中学・高校の教員免許(国語・英語・社会など)を取得できます。ただしスクーリングや教育実習が必要なため、計画的な履修が求められます。
Q. 仕事をしながら卒業できますか?
A. 可能ですが、非常にハードです。口コミでは「仕事と両立して卒業できた」という方もいますが、平均的には7〜8年かかっています。家族の理解と協力が不可欠です。
Q. 途中で退学した場合、取得した単位はどうなりますか?
A. 退学後に他大学に編入する場合、取得した単位を認定してもらえる場合があります。編入先の大学の判断になるので、事前に確認しましょう。
Q. 学費の分割払いはできますか?
A. 慶應通信の学費は半期ごとの納入です。年間約13万円を前期・後期に分けて支払います。他の大学に比べて非常に安いので、経済的な負担は少ないです。
まとめ:慶應通信は「覚悟のある人」にとって最高の環境
- 慶應ブランドの学位が年間約13万円で取得できる
- レポートの合格基準が厳しく、独学力が求められる
- 卒業率は数%と非常に低い(長期戦を覚悟すべき)
- スクーリングは三田・日吉キャンパスで実施(地方在住者は負担大)
- 仲間づくりとモチベーション管理が卒業の鍵
- 「大卒資格がほしいだけ」なら他の通信制大学も検討を
慶應通信は決して楽な道ではありませんが、卒業したときの達成感と学位の価値は格別です。口コミをしっかり把握した上で、自分に合っているかどうかを冷静に判断してください。覚悟を持って入学する方なら、きっと素晴らしい学びの経験が待っています。


